思い立ったが吉日

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野ブタ。をプロデュース 9

2005-12-13 11:26:23 | '05 秋のドラマ
『別れても友達』

伝わることの強さを感じる話。

前回渡せないと思っていたブタのお守りを照れながらも信子と彰に渡す修二。
これまでの彰や信子のように、自分から二人を大切に想う気持ちを表現しようとしている修二の姿は、何ともいじらしい。
クラスでは変わらずの状況だが、そのこと以上に蒼井の存在を気にし恐れる修二は、彼にとっての信子の存在の大きさも感じさせる。
身に覚えない敵意を向けられる怖さ、そしてそれを防ぐことができないのではという恐怖。修二にとって蒼井の存在は脅威だったことだろう。
その蒼井の存在を彰に話し、プロデュースに入れることをなったのだが、四人の雰囲気はギクシャクとしてしまう。
それでも信子に本当のことを知られないために、何とか頑張ろうとする姿は頼もしくも見えた。

しかし、それでも蒼井の行動を防ぐことが出来なかった修二がクラスの協力を申し出るシーンは、修二の伝える気持ちが最大限に生かされるものだった。
自分の言葉が届かないと思うと怖い、頭を下げたままそう話したところに修二の恐怖を感じる。それを最初に汲み取ってくれたのがタニであったことは、修二にとって何よりの嬉しい誤算であったことだろう。
修二のまっすぐで正直な思い、これがなければあのビデオは存在しなかったと思う。

信子にとっては今回は一番の試練の回だったのかもしれない。
プロデュースが始まり、プロデュースメンバー以外で初めて出来た友達。それは彼女が努力して願い、叶った最初の成果・願いであると言えるだろう。
信じていた分その反動は大きなものであり、彼女の心に大きな傷を残す。
ずっと嘘をついてるのも寂しいかも、とも思う信子だが、それでも学校に行かず家にこもってしまう姿は彼女の前に立ちはだかった壁の大きさを感じた。
家まで訪ねてくれた修二と彰に会わなかったのは、彼女の中に生まれつつある人を許せないという気持ちを見られたくないというのもあったのかもしれない。
そんな彼女の孤独な戦いを支えてくれたのは、修二と彰であった。
男女の壁を越えて、人と人のつながりを描いているのは相変わらずお見事である。

今回の彰も観ているこちらが気持ちよくなる態度だった。
修二から蒼井の思惑を聞いたときの反応や、蒼井本人に対する態度は「よくぞ言ってくれた!」と言いたくなるものばかりだった。
修二と信子が1番で、俺自身は2番なの、という気持ちは彰を見ている限り嘘も無理もしているように見えないのがいい。
こうなることが分かっていたのに、と落ち込む修二を慰め、蒼井に忠告する姿は彼の人を思う心・育てる心の深さを感じることが出来る。

そして三人を翻弄させた蒼井は、三人から大切なことを学ぶことになる。
人を試し、自分が一番だと思っている蒼井は、人を自分の思いのままに動かすことによってでしか人と真に関わることができない。
彼女のそうした欲求は、彼女の寂しさを埋めるためのものなのだろう。
私を忘れないで居て欲しい、嫌な思い出でもいいからと言う彼女の本心は切ないものであった。
夢から覚めた彼女の眼から涙がこぼれたのは、もしかしたら彼女が本心を話したことが今までなく、それを言えた脱力感、そして解放感からだったのかもしれない。
自分の存在を影でいじめることでしか残すことが出来なかった蒼井は、許されることを願っているのではなく、自分の存在に気付き自分の心を理解してもらいたかっただけなのだろう。
蒼井の本心を探ろうとする修二。
許せないけど、生きていて良かったという信子。
人は愛を持って育てるものだという彰。
蒼井にとって、この三人は彼女と初めて向き合おうとしてくれた存在だったのかもしれない。
彼女が偽って手に入れ、自らの手で砕いたブタのお守り。
今度は信子のように、彼女自身のまっすぐな気持ちで手に入れてもらいたい。

今回はそれぞれが立ち向かう壁を乗り越えるために、4人が同じ夢を見るというファンタジー的な展開でうまくまとめられていた。
そして人に伝えようとする思いの大切さ、そして人を救えるのは人だけなのかもしれないという結論にきれいにつながっていった。
物語の脇として、まり子の活躍があったり、デルフィーヌの携帯電話の話があったり、ヨコヤマの嘆願書が展開しているのも凄いところ。
三人の絆もしっかりしてき、犯人も分かったところで後は・・・と思っていたら修二の転校話。今考えると、ある意味ベタな展開だが全く予想しておらず、私の中で最終回に向けて盛り上がってきた。
自分たちの意志以外の力で離れることを余儀なくされる三人が何を思うのか、楽しみである。

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8 コメント

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TBありがとうございました。 (直美)
2005-12-13 15:31:20
こんにちは。



彰の男らしさ、考え方はとても素敵。

蒼井に写真を突きつけられても、動じない彰はかっこよかったですね。



修二の誤解も解け、さあって言う時に、転校ですか・・・



最終回がとても気になります。と同時に終わるが寂しい・・・
こんにちは (honey)
2005-12-13 17:39:05
ただたんに「あ~おもしろかった」というドラマではなく

いろんなことを考えさせてくれますよね。

子どももいっぱい見ているようなので

大事なメッセージをうけとってくれたらと思います。
Unknown (ちーず)
2005-12-13 19:54:31
lavishさん、こんばんは。

カスミの暴走、どうなることかと思いましたが、

ブタのお守りのお陰で3人が彼女を引き戻すことと

なりました。

今後のカスミがどう変わっていくのかも見てみたい気がします。

いろいろと考えさせてくれる深いドラマです。

Unknown (mari)
2005-12-14 00:14:04
lavishさん、こんばんわ~。

3人のチームワークが強固になったところで、

修二は、転校でしょうか?

来週が最終回なんて寂しいです。

彼らのメッセージを貰って、恐れずに人と

接したいですね。コン!
お返事 (lavish)
2005-12-14 11:54:34
○直美さん○

こんにちは。

彰は今回もかっこよかったですね。

蒼井に対しても、最後まで手をあげずいい忠告までしてくれました。

修二の転校はビックリな展開でしたが、最終回が楽しみです。そして確かに寂しいですね・・・。



○honeyさん○

>ただたんに「あ~おもしろかった」というドラマではなく いろんなことを考えさせてくれますよね。

本当にそうですね。

それがこのドラマの凄いところかなぁと思ってます。

ギュッと詰まったメッセージ、しっかり受け止めたいな、と思っています。



○ちーずさん○

こんにちは。

カスミの暴走、うまく展開しましたね。

これを通して、しっかりとしたメッセージがあり楽しめました。

>今後のカスミがどう変わっていくのかも見てみたい気がします。

私も同感です。

彼女が過去に何があったか知りませんが、彼女なりに克服した姿を観たいなぁと・・・。

最終回、楽しみですね!



○mariさん○

こんにちは。

修二の転校はどうなるのでしょうね。。

高校生なので、一人で暮らしても大丈夫は大丈夫だと思いますが、どういう結論に持っていくのかは楽しみなところです。

次回が最終回なのには寂しいですね。

もうちょっと三人の様を観ておきたい気がします。コン!
ふむふむ・・・ (まこ)
2005-12-14 21:22:03
蒼井も修二同様、不器用な子だったという事なんでしょうか?そして自己の存在を示す方法を間違えてしまっていた・・・みたいな?(笑)

ブタのお守りが4人に見せた不思議な夢。あのお守りが無ければ、蒼井の暴走は続いていたのかもと思うと、お母さんが海外出張で不在と言う設定にも納得だっちゃ!
Unknown (まりこ)
2005-12-15 11:13:52
lavishさんこんにちは

ファンタジーに仕上がりながら、いろんな話しが

脇にあって、よくできたドラマですよね。

私も、原作と違った方向になってきたので、修二はこのままかと思ったら悟に転勤話とは・・。

最終回も期待してます。

お返事 (lavish)
2005-12-15 13:36:00
○まこさん○

蒼井は不器用というには、ちょっと悪意が過ぎてるきがしますね~。自分の存在を示す方法を間違えた、というのは正にそうだろうなと思います。

彼女の背景がはっきりしないので、そこが少し消化不良ですが、彼女もまた修二同様寂しい人間だったのかもしれないですね。

ブタのお守りがああいう形で活躍するとは思いませんでした。小道具の使い方がうまいドラマだなぁと感心しました。



○まりこさん○

こんにちは。

>ファンタジーに仕上がりながら、いろんな話しが

脇にあって、よくできたドラマですよね。

本当にそうですね。

しっかりとしたテーマがあるから、ファンタジーも無理なく受け入れることが出来ました。

原作とは違った方向になってきてるのですね~。。

どういう結末を迎えるのか、本当に楽しみです!

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