<一つ前の記事、第8回メタ川釣りトーナメント 前編から見てね>
日曜日、大会初日、朝6時にPuerto Gaitanの港で市長の挨拶及びコロンビア国家斉唱が行われ、終了後約30台のボート/チームがそれぞれのポイントへと散らばっていく。
この日我々はメタ川本流を1時間半程下った辺りのSan Miquel(サン・ミゲル)周辺まで足を伸ばし、巾5m程度の小さな支流を遡上し、上流のlaguna(湖)が形成されるポイントへ向かう。この支流周辺は密度の濃いジャングルとなっており、鮮やかな野鳥が生息しておりアマゾンによく似た光景。途中3m程度のアナコンダの死体を2度、カイマン(ワニ)を一匹目撃。この辺りは水の流れが揺るやかで本流とは違いピーコックバス(トゥクナレ/コロンビアではpavon/パヴォンという)を狙い道中ルアーを投げ続けるが反応無し。
ポイント到着後、ボゴタで購入した
巨神用タックルをセット。餌は鶏の内蔵と心臓の合わせ付け。
釣り方ですが、ポイントの真上で仕掛けを投入し、一気に岸辺や倒木までボートを50m程走らせ、そこにボートを結びつけてアタリを待つという未体験の釣り。まあ大型トローリングロッドではキャスティングできないのでこうするしか無いよね。この釣りもまた待っている間はビールを飲んでだらだらするという快適な釣りです。第一投目で幸先よく私の仕掛けにアタリ。巨大魚用トローリングロッドなので、殆ど魚の感触とか感じないまま上がってきたのはグッドサイズのピラニア。
*これは今後の掲載写真にもいえる事だが、アルバロ氏が撮影した私と魚のツーショット写真は魚の大きさが全く伝わらない。私が撮影したアルバロ氏と魚の写真は臨場感あると思うのだが、、、まあこれは仕方ないよね。ちなみに私が着ているpispescaのロゴ入りの白の長袖ポロは参加者全員にプレゼントされた物。釣りにはちょうど良い。
しかしこの後小さなえさ取りばかり(といっても40cm前後の鯰類)で、2時間くらいでlagunaを後にしメタ川本流へ戻る。本流では餌はミミズを使用。このミミズ、コロンビアのくせに一匹1,000ペソ(44円)もする。合計100匹購入したので100,000ペソも払ったのですが、初めて実物を見た時に価格に納得。直径1.5cm以上、長さ30cm以上のお化けミミズです。これを巨大釣り針に一回あたり3匹つけるのだ。狙う魚は巨大ナマズamarillo/アマリージョ(Yellow Flathead Catfish)及びvalenton/バレントン(アマゾンではピライーバという名称で知られています)で、どちらも100kg以上に成長するお化けナマズ。
川幅が300m以上はあろうかという流れの速い本流で、どこに潜んでいるのか気配がまったくないお化けナマズをルアーで釣ろうなんて無理な話で、餌つけてビール飲みながらの持久戦です。こつこつと時折アタリがあるものの5時間くらいポイントを変えつつ粘りましたが大きなアタリは無し。このままでは本大会初日を坊主で終えるという危機感より金曜日の調査釣行で発見したpayaraの巣へ向かう。
この日も例の倒木の側を巨大ミノーが通過するたびにアタリが。しかも金曜日とは違い喰う気でバイトしてくるのか、ガツンとした良いアタリの連続。そしてフッキング後私のロッドがしなる。直後のジャンプの後、体力が無いのかずしりと重たいだけのこの魚。シーバスロッドの802Lという貧弱なスピニングタックルでも重たいものの難なく寄せられる。ボートの下に来てから若干抵抗するものの時折見せるジャンプ以外はパワーが無い魚。とはいえ憧れのpayaraを初めて物にしました。pispescaの測定方式(口から尻尾の付け根まで)で63cmだったので、日本のように尻尾の先まで加えれば70cm程度でしょうか。3.7kgの中型サイズ。大会規定サイズ以上なのでキープ。相変わらず写真に迫力が無い(泣)。
その後大会終了時間までこのポイントで粘るも規定サイズ以下のpayaraを数匹釣り上げたのみ。結局この日の釣果は私のpayara一匹のみに終わる。
夜はそれぞれのチームが釣った魚の測定会が行われる。餌釣りで8kgのamarilloが一匹、鎧を着たようなかっこいいナマズshierra cagona(シエラ・カゴナ)が2匹、特大級のパクー(cachama/カチャマ)が2匹あがっていたが、結局合計重量で競う大会では終始payaraに狙いを定め7匹のpayaraをキープしたチームが初日の時点で総合首位にでる。我々チームは初日17位。

私が釣ったpayara

袋に入った各チームが釣った魚。

厳格に行われる測定会。規定ギリギリサイズの魚の場合、たいてい通る。初日で1cm足らずに対象にならなかった魚は一尾のみ。

測定会後、魚は全て下処理される。
翌日、初日に遠くまでナマズを狙いに出かけたチームのほとんどが悲惨な状況だったので、我々チームは会場から20分程度のエリアでpayaraと中型ナマズの2種に狙いを絞る。(遠くまで出かけると時間のロス&ガソリン代が半端じゃない、初日のガソリン代120,000ペソ=5,300円)
朝6:30頃、Rio ManacaciasとRio Metaの合流地点でこの日の第一投目で私にgoodサイズのpayaraがヒット。結構大きかったが2度目のジャンプでルアーが口から外れるのを目視。今思うとコイツをしとめていたら総合3位に入っていたかもしれない。。。
その後、例のRio Yucaoのpayaraの巣に向かうが、この日も活性が高い。私ここで3連続でpayaraを仕留めるも、キープできるサイズは1匹のみ。(大会規定サイズは尻尾の付け根までで55cm、尻尾を含むと60cm以上は必要)
その後私が所有するK-TENブルーオーシャンの175mmでもヒット。しかし根に回られラインブレイク。その後アルバロ氏も規定サイズ以上のpayaraを一匹追加。結局開始2時間で2匹を追加という幸先よいスタート。
その後日が高くなってきたので、餌釣りに切り替えナマズ類を狙うがアタリ無し。数時間経った時にピンクイルカの群れが近付いて来る。メタ川にもいるなんて知らなかったが、イルカがいる時は魚は釣れないといわれており、ポイントを変え、午後は再びpayaraに狙いを定めトローリング。Yucaoのpayaraの巣は魚影は濃いものの小型のpayaraしかおらず、朝一で大きなpayaraがヒットしたRio ManacaciasとRio Metaの合流ポイント周辺で大型魚を狙う。なかなかアタリが無い渋い状況が大会終了の1時間前の16時まで続くが、そんなときアルバロ氏のロッドにgoodサイズのpayaraがヒット。それもルアー回収寸前、目の前1m程のところでpayaraが食いつきそのままジャンプ。ボートに飛び込んでくる勢いだった。もちろん皆興奮。15分位かけて上がってきた奴は8kg程度あるんじゃないかと思われる。私はvideo撮影しており、しかも大会終了間際でばたばたしていた為写真を取り損ねる。夜の測定会では酔っていたためサイズを覚えていない(笑)。
その後立て続けにアルバロ氏がまたもルアーを回収している際にヒット。今度のは引きが強く一気に根に回られる。この時点でpayaraでない事は分かったが、私がラインを手に取り引っ張ってみるもびくともせず。しかし時折強い引きを感じる。ボートを反対側に回らせラインを手で引っ張っている時に運良く根から離れた。ここで一気に水面まで引き上がってきたのは傷一つなく美しい黄色に輝くamarillo。これにはアルバロ氏も興奮。(大会で最も参加者が釣りたいのがamarilloなの。アマゾンのピラルクのような存在)。しかも餌ではなくトローリングで釣ったという前代未聞の珍事。amarilloの規定サイズは尻尾の付け根までで80cm。ボートで測定すると83cm。尻尾を入れると90cmはあろうかと思われる。測定会の事を良く覚えていないが、これが今大会の最大のamarilloとなった。ので初日に他チームが釣ったamarilloより大きい事は確実。
大会終了直前に一気に20kg近く追加した我々は気を良くし大会会場までボートを走らせながら風でウィスキーが全身に飛び散るという男らしいパフォーマンスを披露しながら瓶ごと2人で豪快に飲む。(結局2人で1Lのウィスキーが2日で空に、その他にも毎日相当数ののビールを開けているが。。。)
会場に戻った際、各テレビ局が待受けており、唯一の外国人の私を見つけては取材の嵐。コロンビアではこういう事は初めてではなく、実際今まで何度もテレビに出ている。しかしこの日は結構酔っていたが。。。どうなったんだろう???
とまあ我々は楽しい数日間を過ごしましたが、大会終了時間内に会場に戻れず審査対象外だが、ものすごいのを釣り上げたチームがいた。多分釣り人が入らない相当遠くまで足を伸ばし、しかも怪物とのファイトで時間がかかりすぎて間に合わなかったんでしょうね。1時間くらい遅れてきたもん。しかしその魚、なんと54kgのamarillo。噂には聞いていたが、実物を目の当たりにすると恐怖さえ覚える。こんなのが掛かったらどうなるんだってね。。。少なくともルアーで、しかもキャスティングで釣れる気はしない。
前述のとおり、この日はトローリングで釣り上げたamarilloの話題で持ち切りで、気を良くした我々は飲み続け、測定会の記憶が無い。総合5位入賞したものの私もアルバロ氏も一体何キロ釣ったのか全く覚えていないし、誰が優勝し何キロ釣ったのかもよく分からない。
あとルーレットみたいなゲームでよく分かりませんがCartagena旅行が見事当たりましたが、酔っており、翌日も二日酔いで気分悪いまま早々にボゴタへの帰路に着いたのでどうなったのかよく分からない(笑)。
まあ私はpayara以外に良い魚は釣れませんでしたが、54kgのamarilloを実際に見、来年再び戻って来る理由が出来ました。毎年1~2月が水量が最も減り、水も透明になるという事でベストシーズンだそうです。機会があれば2月頃にもう一回行きたいね。