病院なのかな???
自宅なら・・とっても大きなお家で、二階まで吹き抜けで、真っ白い建物で。
二階から一階が見えて・・・壁も柱も真っ白で・・・
階段が、緩やかな曲線。
外国の映画に出てきそうな建物で・・・
ふとみると・・・壁の下三分の一に血がたくさんついていて、廊下もいっぱい血が落ちていました。
・・怖いとか思わない人なんですよね・・・ふるらんって。
あら・・どうしたんだろう??の人。
血よりも怖いものはこの世にたくさんあるって知ってるからなんだろうけれど・・・
・・にしても・・大量の血・・・・
誰の血なの?と思って自分の手首を見たら・・・○腕が縦に10センチぐらい切れていて・・パックリ割れていました。
そこから流れたのは変わったんですが、傷がきれいに割れているだけで、痛いもなにもない。
まるで水で洗い終わった後みたいな感じ
それを見て・・あ~ふるらんの血なんだ、と気が付きました。
よくこれだけ家じゅうに血が付いているのに・・・・倒れないな~と思ったら、一人の男性がそばに来て、
「治療をしないと」と言いました。
小柄で・・なんとなく外科の先生。
その先生に診てもらおうと思ったら・・・後ろから背が高くて、いかにも役職のあるようなお医者さんが出てきて、
「君(先のお医者さん)より、僕の方が上だからね。僕が見るよ」とドクターバッグを持った男性が立っていました。
先に言った男性が少し小さくなったように見えました。
それを見ていたふるらんは
「立場や役職で・・・こんなに人は大きく見えたり、小さくなったりするんだ・・・」と悲しくなりました
ふるらんは空いている手で傷口をふさぐようにして、出血しないように(もう血は止まっていますが、また出てきたら困るので)小さな方の先生を見ました。
そして先生に意識で
「先生、そうする?このまま引っ込む?
僕が最初に声をかけたので僕の責任で治療します、という?
それとも・・・はい、わかりました、と役職や立場でこの場を収める?
それか、今は下がって上の先生に任せて、あとでまたふるらんに会いにくる?
それとも会いにも来ないで、家で‘くやしい・・・’と歯を食いしばる??」
すると、小さい先生は大きな先生に頭を下げて
「お願いします」といい、その場を去りました。
大きな先生は当たり前だろう・・・俺が上だと言わんばかりのオーラを出していました。
大きな先生はふるらんの手首を見て
「これはまたぱっくり切れたね・・・」と診察。
中の腱までしっかり見えていましたが、それは断裂とかしていなくて、表面だけの縫合で済みました。
ただ・・ふるらんの心の中は傷口よりも、さっきの先生の心の傷の方がずっと痛いだろうね・・と思いました
そして縫ってくれた先生に頭をさげ、階段を下りて、さっきの先生を探しました。
さっきの先生は庭の木の下に座っていました。
うつむいて・・・悲しそうにしていました。
「先生~」と声をかけるとこっちを向いて・・・
「もう終わったのかい?」と言われ、
「はい。さっきは・・」と言いかけると
「ごめんな~オレ、(立場が)下だから・・」と言いました。
先生にこういいました。
「やりたいことを心からしたいと思うのなら・・・お金をためて、独立ですよ。人の下にいる限り一生こんな目に合うのですから。
人の下に居れば・・人を見て動かないとならないし・・・
お金も立場もそして発言も思考も・・・
必ず一番上に立つことです。
もちろん責任も出てきますが、自分一人なら・・全部自分の管理下です。
この木を見てください。
自分で育ち、自分で立っていて・・そしていずれ自分の寿命で枯れるのです。
自分次第ですよ」というと、先生が
「でも・・開業にはお金が・・」というので
「まず第一歩を考えましょう。種をまくことです。そして小さい苗木から育ててもいいです」というと
「そうか・・苗木と言うてもあるな・・・」と言いました。
ふるらんは
「先生・・外科医も永遠ではありません。
年を重ねたら目も悪くなります。
そのためにもまず自分を磨き、そして後任を育てなければならない使命があります。
時間がありません、あなたも限りある命の中で人を助けて、人を幸せにしていく使命があります。
どうします?このまま上の顔を見ながら生きていきますか?
それとも・・今までふるらんの前に現れた数人の素晴らしい先生たちと同じように、独立を手に入れるために努力し、お金を貯め、投資や財産を増やして・・自分の夢を叶えますか?」と聞くと
「俺も男だし・・そうだな、夢を忘れたり、あきらめたりしたらダメだよな」というので
「そうですよ~男を選んで生まれてきたのですから、あなたに付いてくる女性で家庭をあなたを支え、そして一緒に夢を叶える人を見つけながら大きな男になりましょう」と背中をなでると嬉しそうにしていました。
場面が変わって・・・
目の前にあの小さな先生が背の高い女性を連れてふるらんのところに現れました。
ふるらんはどうやら・・・60歳を超えています。
今は小さな病院を持ち、数人のお医者さんを育て、形成外科として成功しているお話しをしてくれました。
一緒に居る女性はもと患者さんで、とても良く働く人で、職員さん達にも分け隔てなく大切にする人だそうです。
そしてその先生はふるらんの○手首を持って
「やっぱり君の手首の傷を俺が縫ってあげればよかったな・・」と言いました。
ふるらんは
「先生が成功した報告を聞いて、あのときのふるらんの心の痛みの傷は・・・これで治りました」と先生に笑顔で答えました。
外から猫の声がします・・
なんだろう・・と思った瞬間目が覚めました。
そして・・・現実に猫が大声で数匹と戦っている声がするので・・・
あ~~夢の途中で・・・・と気が付きました・・・
惜しいな・・・もう少しで完結だったのに・・・と窓を閉めるべきだったと反省するふるらんでした