92歳・老大娘の日記

晩年を生きる

『関ヶ原』 原作司馬遼太郎

2017-09-16 13:38:09 | 映画

台風18号の東海接近は明日の夜以降ですのに、もう朝からかなりの雨です(16日)

そのうちにと思っていると、見逃してしまうので思い立って出かけました。(一昨日14日)

今までの石田三成像とは違った描き方をしています。

岡田准一さんが演じるのですから、悪者には描けないでしょう。

最後もまた潔い三成となっています。

周囲から嫌われたとされる三成にはほど遠いでした。

家紋ではなく、三成の旗印

三成は別にして、私が選んだ一人は島左近、義に厚く武将中の武将と思いました。

石田三成が「三顧の礼」で迎えた。自身の禄高の半分の高禄で召し抱えました。

三成に過ぎたるものが二つ、それは佐和山城と島左近なのだそうです。

映画では平岳大が演じています。

次の一人は、小早川秀秋(東出昌大)、彼の裏切りが西軍の敗北を加速させた。

裏切ったことへの葛藤がよく表現されていると思いました。秀吉の親戚ですから。

映画に登場する人の多いこと!多いこと! 合戦の場面が多いですから自ずとそうなるのでしょう。

エンディングで映画に関わった人々の名前が出ますが、これまたすごい!

延々と続き、いつ終わるのかと思うくらい、私は最後まで座って見ていましたが、

終って館内が明るくなってみてみると、残っている人のほうが少ないくらい。

映像もまた美しいでした。惜しむらくは全体が少し暗いと思いました。私の目のせい?

悲劇の武将ですから、明るくできないのでしょう。

時折、関ヶ原を含め風景が映しだされると明るく、それがまたもの哀しく思えました。

忍びの初芽(演じるは有村架純)に寄せる愛もまた三成の今までにない一面かも?

洋画で中世を描いた歴史スペクタクル映画にも負けていないと思いました。

コメント (12)
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