いくらおにぎりブログ

邦画中心の映画感想ブログです。ネタバレがありますのでお気をつけ下さい。

【映画】宇宙大怪獣ドゴラ

2006-08-13 | 邦画 あ行

【「宇宙大怪獣ドゴラ」本多猪四郎 1964】を見ました。

おはなし
テレビ衛星が次々に謎の爆発を起こします。その頃、銀座の宝石店に忍び込んだ、泥棒一味は霧状の物体に襲われ、宝石は持ち去られました。色々と調査した結果、どちらも原因は宇宙細胞だと判明。
警視庁外事課の刑事・駒井(夏木陽介)は宗方博士(中村伸郎)に協力し、宇宙細胞の退治に貢献、ついでに国際的宝石泥棒組織の壊滅に成功します。


二個一(にこいち)と言う言葉がありますが、それはまさにこの映画のために、使われるべきでしょう。

まず、本筋の怪獣話についてですが、テレビ衛星を襲い、宝石店の宝石をチマチマと盗み食いしていた宇宙細胞は、「国連」の調査により放射能で突然変異したものだということが判明します。めでたくドゴラと命名されたその物体は、エネルギー源として炭素を利用しているため、ダイヤをパクパク食べていたのです。
やがてドゴラは調子にのり北九州の炭坑を襲い、大量の石炭を吸い上げていきます。しかし、「たまたま」地蜂の毒がドゴラに効くことが判明したので、宗像博士の指導で蜂毒を増産。九州地区の防衛司令(藤田進)の指揮も良かったのか、ドゴラは毒にやられ、次々と岩になって落下していきました。



ここで問題なのは、ドゴラのビジュアルです。宇宙細胞というだけあり、とても地味。もわもわとした大きい人魂みたいです。成長というか合体してもせいぜいでっかいクラゲにしか見えません。全く、どこが宇宙大怪獣なんだか。「怪獣」じゃないし、そもそも「大」ですらないです。それに、毒にやられたら、「単なる」岩になるというのもどうかと。
そもそも宗像博士、始めは結晶構造学の研究をしていると言っていた癖に、蜂毒にも詳しいとはマルチな才能ですねえ。

ところで、もう一つのお話は、宝石泥棒組織と警察、それに謎の外人の虚々実々の駆け引きです。とは言え、ボリューム的には、こっちがメインのお話と言っても過言ではありません。宝石泥棒組織は、どうやら世界的な窃盗団のようで、いわば日本支部長の立場にあるのが河津清三郎。ヒゲをたくわえ、半袖のサファリルックを着ているさまは、まるで夏休み中のヤクザの親分そのもの。



しかし、子分がセクシーな若林映子(後のボンドガール)を除き、どうにもパッとしない面々のため、どうにもトンチキな行動ばかり。



それでも逮捕されないのは、彼らを追う夏木陽介が、もっとトンチキだからなんですが。ともあれ課長(田崎潤)にこっぴどく怒られ、さらには謎の外人(実は宝石Gメン)の協力も得て、窃盗団を追いつめる夏木陽介。



最後の決闘の場は「ドゴラと防衛軍が戦闘している真下」。なんで、そんな危ない場所でやるかなあ。
銃を撃ち合い、ダイナマイトを投げつけあうという、仁義無き戦いの中、宝石を持ち逃げしようとした若林映子はあっさり撃ち殺されます。
そして、砂浜を逃げるトンチキな窃盗団。
と、そこに岩と化したドゴラの死体が。
「ぐちゃっ」窃盗団全滅です。なんて、終わり方なんでしょう。敵ながら哀れすぎです。

結局、この騒動で得をした人物とは誰でしょう。
最後のシーンは、羽田で飛行機に乗り込む宗像博士です。どこに行かれるんですか、と夏木陽介に問われた宗像博士。
うむ、ちょっと国連に呼ばれてな、と鼻息むふぅーです。「一席やって来るよ」と自慢たらたらで飛行機に乗り込む博士。
そんなセレブな博士が乗り込むのは、世界の翼パンナムでした。頑張って来いよー。

 

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2 コメント

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Unknown (Skull)
2007-01-06 22:26:54
はじめまして。
流れ流れてこちらに到達いたしました。
ドゴラの事が書かれていたのでTBさせていただきました。よろしくお願い申し上げます。

窃盗団、確かにパッとしませんね。しかし私はそのパッとしなさがこの映画の最大の魅力ではないかと思っております。
特に加藤春哉のだめっぷりは個人的にはかなりいい味出していると思っております。
はじめまして (いくらおにぎり)
2007-01-07 08:14:19
Skullさん、はじめまして

TBされていないようです。特に、TBの規制などはしていないのですが。おなじgooブログ同士だと、タイミングによってうまくいかないこともあるみたいなので、よろしければもう一度行っていただければ。

>加藤春哉のだめっぷり
確かに確かに(笑)

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