【「ゴジラ FINAL WARS」北村龍平 2004】を観ました。

おはなし
世界各地で暴れ始めた怪獣たち。地球防衛軍はミュータントを集めた部隊・M機関を中心に戦いを挑みますが劣勢です。その怪獣たちを一掃してくれたのが、X星人と名乗る宇宙人でした。国連事務総長を中心に、歓迎ムード一色の地球側でしたが、実は怪獣騒ぎもX星人の仕組んだワナで……
ゴジラ最終作。歴代人気怪獣総出演。こんな言葉が、悪い冗談に思えるほどの、とんでもない映画でした。少なくとも、USゴジラとこの映画は、ゴジラ映画の範疇に入れてはいけません。
アヴァンタイトルは、轟天号とゴジラの戦いの光景が描かれます。南極での決戦は、ゴジラを氷付けにすることによって、辛うじて人類側の勝利に終わったようです。そして、世界各地に現れた特殊能力を持つミュータントたち。地球防衛軍では、彼らを集めた対怪獣特殊部隊の「M機関」を設立したそうです。
そして、オープニングは、歴代怪獣をフィーチャーしたもの。うん、悪くない始まり方じゃないですか。
ノルマンディの海底で、新・轟天号はマンダとの激闘を繰り広げます。コンピュータが使えない中、ミュータント尾崎(松岡昌宏)のミラクルショットでマンダは海底に没しました。しかし轟天号も大破。ドック入りを余儀なくされます。艦長のゴードン大佐(ドン・フライ)は懲罰房に入れられ、松岡昌宏も国連から派遣された生命科学者・音無美雪(菊川怜)の護衛というつまらない任務に回されてしまいます。
それから、1万2千年前の地層から発見された謎の怪獣と、松岡たちミュータントはM塩基を共通して持っているとか、何故か小美人たちがテレパシーで「その怪獣の名はガイガンです」と教えてくれたうえにお守りをくれたりと、色々ありまして、いよいよ怪獣の襲来です。
日本人初の国連事務総長(宝田明)の乗った飛行機が撃墜されたのを皮切りに、ニューヨーク、シドニー、上海、沖繩、パリ、東海コンビナートなどが襲われます。ついでに富士山中にミニラが現れ、泉谷しげるとほのぼのコメディを繰り広げたりして、地球上は大騒ぎ。それにしても、アフリカ大陸には怪獣さえも寄りつかないのか、と思わないでもありません。
そんな時、謎の宇宙船が地球防衛軍本部の上空に飛来して、各地の怪獣を消し去っていきました。死んだと思われていた宝田明が現れ「彼らに敵意はない」と言いだし、宇宙船に乗り込んだ防衛軍司令官(水野久美)も、その宇宙人(X星人)の司令官(伊武雅刀)や参謀(北村一輝)と会談したことから、地球は一気にX星人歓迎ムードになります。世界各地では、X星人ってクールだぜ、と両手を体の前でX字に組み合わせるのが、流行。もう、全然クールじゃない、こっ恥ずかしい限りのありさまです。告白します。ここで、この映画を観るのをやめようかと思いました。まあ、この後何回もやめようと思うんですけど。
さて、菊川怜と姉の音無杏奈(水野真紀)たちは、宝田明がまばたきをしない、ということから、宝田明や水野久美がX星人に入れ替わられていることを発見。X星人の野望を見破ります。さっそくテレビの公開番組で真相を暴露する水野真紀。オタオタする伊武雅刀をあっさり殺した北村一輝は、自らがX星人の統制官となって、地球を武力制圧することにしました。しかし、北村一輝って、本当に下克上の似合うタイプですね。
「愚かな家畜め、痛い目に合わないと分からんらしいな」と悪役全開な台詞をはいた北村一輝は、地球の切り札M機関員たちをあやつり始めました。どうやらM塩基を持つ人間は北村一輝に操られることになっているみたいです。もちろん、主役の松岡昌宏は何故か操られないんですけど。
ミッションインポッシブルとマトリックスのオマージュのようなバイクシーンで、友人の風間(ケイン・コスギ)を撃退し逃亡する松岡昌宏たち。いちおう、北村監督はパクリではない、と言っているそうなのでオマージュにしておきました。いや、便利な言葉ですね、オマージュって。中国企業も、これから日本企業に訴訟をされたら「オマージュですっ」と言えばよいと思います。
ノリノリの北村一輝は、「ガイガーン、きどーう」と太古の化石ガイガンを動かし、さらに無数の円盤で地球の破壊に乗り出しました。
ノリノリに対し、イケイケのドン・フライは、轟天号で南極に向かい、氷山の下に眠っているゴジラを起こすことを決意します。冷静沈着な副官(國村隼)が、
「つまり、こういうことですか。これからわざわざ敵の中を南極まで行って、ゴジラを起こし、そして連れて帰ってきて、怪獣たちと闘わせている間に、我々は方法はまだ分からないけれども、とにかくX星人を全滅させる。それからもう一度南極に行ってゴジラを閉じこめる、と」と言っても、「そうだ」の一言ですから、ホント副官は辛いですね。
さて、ドン・フライが勢いで名付けたオペレーション・ファイナルウォーズが始まりました。ガイガンの追撃を受けつつも南極のエリアGに到達した轟天号は、ミサイルでゴジラを目覚めさせる(というか解凍させる)ことに成功しました。ゴジラの目が燃えています。いや、冗談抜きで、星飛雄馬のように。ガイガンの首をあっさりちょん切ったゴジラに、北村一輝は次の怪獣を差し向けます。しかし、その怪獣もあっさり敗退。
「やっぱマグロ喰ってるようなのはダメだな」と言う北村一輝ですが、その負けた怪獣はどう見てもUSゴジラ。まあ、確かにマグロ喰ってますしね。
さて、轟天号はX星人の宇宙船を攻撃できる位置に来ました。しかし、バリアのため攻撃が効きません。そこで、飛び出したのがケイン・コスギ。戦闘機に乗って、敵宇宙船の内部に潜入です。スターウォーズや、インデペンデンスデイのパクリ、ではなくてオマージュの熱いシーンです。見事、ケイン・コスギが特攻に成功したおかげで、轟天号は、先端のドリルを宇宙船に突き刺すことに成功しました。さあ、あとはメーサー砲をたたき込むだけ、と思ったその時、X星人の手先となったミュータントたちが転送装置で轟天号艦橋に侵入し、ドン・フライ、松岡昌宏、國村隼、菊川怜は捕まってしまいます。北村一輝はもう得意の絶頂です。
手持ちの怪獣をゴジラに全部倒されてしまいましたが、動じる気配もない北村一輝は、メインイベントだ、と更なる怪獣・モンスターXを投入しました。これはかなり強いです、ゴジラもタジタジな感じです。
さらに出現したモスラには「お前の相手は、さらにパワーアップしたガイガン」を差し向け、ばっちりです。
その上、手からスターウォーズの皇帝のようにビームを出しながら、松岡昌宏を苦しめる北村一輝。どうやら、北村一輝と松岡昌宏は、X塩基を持つ存在の中でも、何万分の一の確率で生まれるカイザーというものらしいのです。もう付いていけなくなってきました。いったんは北村一輝に操られそうになった松岡昌宏ですが、小美人がくれたお守りで正気に戻ります。その上、何だか金色に輝いています。これは、まさしくスーパーサイヤ人ではないですか。さすがオマージュパワー。もう、何でも持ってこい、とあきらめ気分です。
もちろん、サイヤ人とスーパーサイヤ人が闘えば、スーパーが勝つに決まっているので、松岡昌宏は北村一輝にあっさり勝利しました。はいはい。
ついでに、死んだと思われていた宝田明や水野久美も出てきました。どうやら捕まっていただけのようです。
「これでも昔は100発100中と言われた男だ」と、分かる人にしか分からないギャグを飛ばす宝田明。(「100発100中」という映画に宝田明は主演していたのです、念のため)
みんなは、自爆するX星人の宇宙船から轟天号で無事脱出することができました。いや良かったね(棒読みで)
さて、宇宙船の爆発をキッカケにモンスターXの肩から首がにょろにょろと伸び出し、最後の怪獣、キングギドラの登場です。やっぱり、これが出ないと締まりませんからね。溢れるパワーで、ゴジラを圧倒するキングギドラ。ゴジラに噛みつき、エネルギーをちゅうちゅう吸ってます。危うし、ゴジラ。
でも大丈夫。スーパーサイヤ人な松岡昌宏が、エネルギを込めたメーサー砲をゴジラに撃ち込みました。みるみる元気になったゴジラは、キングギドラを引き裂き、宇宙に投げ飛ばしつつ熱線で吹き飛ばしました。
良かった、これで地球の平和は守られた。
と、ゴジラは完全に暴走しています。轟天号を襲ってきました。光線一発で、轟天号は大破墜落です。轟天号から脱出して、困ったなあ、とたたずむみんな。そんなの松岡昌宏が、カメカメ波かなんか撃ってやっつけちゃえよ、と思わないでもありませんが、そうもいかないようです。
そこに現れたのがミニラ(と、軽トラに乗った泉谷しげる)。よく分からないまま、ゴジラは和み、海に帰っていきました。
「これで全て終わったのね」
「いや、始まったんだ。新しい戦いが」
頼むから、次の戦いは北村監督以外の人に、お願いします。
まあ、ゴジラシリーズとしては最低だと思いますが、東映の戦隊モノとして見ればそこそこイケているかもしれません。怪獣戦隊ゴジレンジャーだと思えばいいんです。スピード感はあるし、2時間越えの作品ですが、テンポよく進むので飽きません。それに北村一輝のハジケっぷりは爽快で、絶対に主役はこの人だろ、と思いました。
そして北村監督はハリウッドに近い監督のようですから、このまま頑張ってアメリカにぜひ進出していただきたいものです。もう狭い日本なんか振り返らずに、アメリカ人になっちゃってください。寂しいけど我慢しますから。そして、USゴジラの第2作でも撮ったらステキですよね。少なくとも、ぼくは絶対に観ませんけど。
ところで、映画の中で、少年がガメラのソフビ人形を暖炉に投げ込んで、「死ね、死ねノロマな亀め」というシーンがありました。これがアメリカ流の比較広告ってやつでしょうか。さすが、北村監督。頭の中はすでにハリウッドに飛んでいるようですね。それにしても控えめに言っても「不愉快」なシーンです。
映画の冒頭、「田中友幸・本多猪四郎・円谷英二に捧ぐ」とテロップが出ますが、いったい何を捧げる気だったんでしょうね。少なくとも、三氏が子供たちに残したかったものは、ライバルの人形を暖炉に投げ込むような「悪意」ではなかったように思うのですが。

(北村一輝は最高)

(オールドファンには宝田明と水野久美ですね)

(長澤まさみを小美人ではなくヒロインにして欲しかった)
いくらおにぎりブログのインデックスはここ
前田有一の超映画批評←こちらには最新映画情報満載です(ランキングに参加しているので、良かったらポチっと押して下さい。お願いします)

おはなし
世界各地で暴れ始めた怪獣たち。地球防衛軍はミュータントを集めた部隊・M機関を中心に戦いを挑みますが劣勢です。その怪獣たちを一掃してくれたのが、X星人と名乗る宇宙人でした。国連事務総長を中心に、歓迎ムード一色の地球側でしたが、実は怪獣騒ぎもX星人の仕組んだワナで……
ゴジラ最終作。歴代人気怪獣総出演。こんな言葉が、悪い冗談に思えるほどの、とんでもない映画でした。少なくとも、USゴジラとこの映画は、ゴジラ映画の範疇に入れてはいけません。
アヴァンタイトルは、轟天号とゴジラの戦いの光景が描かれます。南極での決戦は、ゴジラを氷付けにすることによって、辛うじて人類側の勝利に終わったようです。そして、世界各地に現れた特殊能力を持つミュータントたち。地球防衛軍では、彼らを集めた対怪獣特殊部隊の「M機関」を設立したそうです。
そして、オープニングは、歴代怪獣をフィーチャーしたもの。うん、悪くない始まり方じゃないですか。
ノルマンディの海底で、新・轟天号はマンダとの激闘を繰り広げます。コンピュータが使えない中、ミュータント尾崎(松岡昌宏)のミラクルショットでマンダは海底に没しました。しかし轟天号も大破。ドック入りを余儀なくされます。艦長のゴードン大佐(ドン・フライ)は懲罰房に入れられ、松岡昌宏も国連から派遣された生命科学者・音無美雪(菊川怜)の護衛というつまらない任務に回されてしまいます。
それから、1万2千年前の地層から発見された謎の怪獣と、松岡たちミュータントはM塩基を共通して持っているとか、何故か小美人たちがテレパシーで「その怪獣の名はガイガンです」と教えてくれたうえにお守りをくれたりと、色々ありまして、いよいよ怪獣の襲来です。
日本人初の国連事務総長(宝田明)の乗った飛行機が撃墜されたのを皮切りに、ニューヨーク、シドニー、上海、沖繩、パリ、東海コンビナートなどが襲われます。ついでに富士山中にミニラが現れ、泉谷しげるとほのぼのコメディを繰り広げたりして、地球上は大騒ぎ。それにしても、アフリカ大陸には怪獣さえも寄りつかないのか、と思わないでもありません。
そんな時、謎の宇宙船が地球防衛軍本部の上空に飛来して、各地の怪獣を消し去っていきました。死んだと思われていた宝田明が現れ「彼らに敵意はない」と言いだし、宇宙船に乗り込んだ防衛軍司令官(水野久美)も、その宇宙人(X星人)の司令官(伊武雅刀)や参謀(北村一輝)と会談したことから、地球は一気にX星人歓迎ムードになります。世界各地では、X星人ってクールだぜ、と両手を体の前でX字に組み合わせるのが、流行。もう、全然クールじゃない、こっ恥ずかしい限りのありさまです。告白します。ここで、この映画を観るのをやめようかと思いました。まあ、この後何回もやめようと思うんですけど。
さて、菊川怜と姉の音無杏奈(水野真紀)たちは、宝田明がまばたきをしない、ということから、宝田明や水野久美がX星人に入れ替わられていることを発見。X星人の野望を見破ります。さっそくテレビの公開番組で真相を暴露する水野真紀。オタオタする伊武雅刀をあっさり殺した北村一輝は、自らがX星人の統制官となって、地球を武力制圧することにしました。しかし、北村一輝って、本当に下克上の似合うタイプですね。
「愚かな家畜め、痛い目に合わないと分からんらしいな」と悪役全開な台詞をはいた北村一輝は、地球の切り札M機関員たちをあやつり始めました。どうやらM塩基を持つ人間は北村一輝に操られることになっているみたいです。もちろん、主役の松岡昌宏は何故か操られないんですけど。
ミッションインポッシブルとマトリックスのオマージュのようなバイクシーンで、友人の風間(ケイン・コスギ)を撃退し逃亡する松岡昌宏たち。いちおう、北村監督はパクリではない、と言っているそうなのでオマージュにしておきました。いや、便利な言葉ですね、オマージュって。中国企業も、これから日本企業に訴訟をされたら「オマージュですっ」と言えばよいと思います。
ノリノリの北村一輝は、「ガイガーン、きどーう」と太古の化石ガイガンを動かし、さらに無数の円盤で地球の破壊に乗り出しました。
ノリノリに対し、イケイケのドン・フライは、轟天号で南極に向かい、氷山の下に眠っているゴジラを起こすことを決意します。冷静沈着な副官(國村隼)が、
「つまり、こういうことですか。これからわざわざ敵の中を南極まで行って、ゴジラを起こし、そして連れて帰ってきて、怪獣たちと闘わせている間に、我々は方法はまだ分からないけれども、とにかくX星人を全滅させる。それからもう一度南極に行ってゴジラを閉じこめる、と」と言っても、「そうだ」の一言ですから、ホント副官は辛いですね。
さて、ドン・フライが勢いで名付けたオペレーション・ファイナルウォーズが始まりました。ガイガンの追撃を受けつつも南極のエリアGに到達した轟天号は、ミサイルでゴジラを目覚めさせる(というか解凍させる)ことに成功しました。ゴジラの目が燃えています。いや、冗談抜きで、星飛雄馬のように。ガイガンの首をあっさりちょん切ったゴジラに、北村一輝は次の怪獣を差し向けます。しかし、その怪獣もあっさり敗退。
「やっぱマグロ喰ってるようなのはダメだな」と言う北村一輝ですが、その負けた怪獣はどう見てもUSゴジラ。まあ、確かにマグロ喰ってますしね。
さて、轟天号はX星人の宇宙船を攻撃できる位置に来ました。しかし、バリアのため攻撃が効きません。そこで、飛び出したのがケイン・コスギ。戦闘機に乗って、敵宇宙船の内部に潜入です。スターウォーズや、インデペンデンスデイのパクリ、ではなくてオマージュの熱いシーンです。見事、ケイン・コスギが特攻に成功したおかげで、轟天号は、先端のドリルを宇宙船に突き刺すことに成功しました。さあ、あとはメーサー砲をたたき込むだけ、と思ったその時、X星人の手先となったミュータントたちが転送装置で轟天号艦橋に侵入し、ドン・フライ、松岡昌宏、國村隼、菊川怜は捕まってしまいます。北村一輝はもう得意の絶頂です。
手持ちの怪獣をゴジラに全部倒されてしまいましたが、動じる気配もない北村一輝は、メインイベントだ、と更なる怪獣・モンスターXを投入しました。これはかなり強いです、ゴジラもタジタジな感じです。
さらに出現したモスラには「お前の相手は、さらにパワーアップしたガイガン」を差し向け、ばっちりです。
その上、手からスターウォーズの皇帝のようにビームを出しながら、松岡昌宏を苦しめる北村一輝。どうやら、北村一輝と松岡昌宏は、X塩基を持つ存在の中でも、何万分の一の確率で生まれるカイザーというものらしいのです。もう付いていけなくなってきました。いったんは北村一輝に操られそうになった松岡昌宏ですが、小美人がくれたお守りで正気に戻ります。その上、何だか金色に輝いています。これは、まさしくスーパーサイヤ人ではないですか。さすがオマージュパワー。もう、何でも持ってこい、とあきらめ気分です。
もちろん、サイヤ人とスーパーサイヤ人が闘えば、スーパーが勝つに決まっているので、松岡昌宏は北村一輝にあっさり勝利しました。はいはい。
ついでに、死んだと思われていた宝田明や水野久美も出てきました。どうやら捕まっていただけのようです。
「これでも昔は100発100中と言われた男だ」と、分かる人にしか分からないギャグを飛ばす宝田明。(「100発100中」という映画に宝田明は主演していたのです、念のため)
みんなは、自爆するX星人の宇宙船から轟天号で無事脱出することができました。いや良かったね(棒読みで)
さて、宇宙船の爆発をキッカケにモンスターXの肩から首がにょろにょろと伸び出し、最後の怪獣、キングギドラの登場です。やっぱり、これが出ないと締まりませんからね。溢れるパワーで、ゴジラを圧倒するキングギドラ。ゴジラに噛みつき、エネルギーをちゅうちゅう吸ってます。危うし、ゴジラ。
でも大丈夫。スーパーサイヤ人な松岡昌宏が、エネルギを込めたメーサー砲をゴジラに撃ち込みました。みるみる元気になったゴジラは、キングギドラを引き裂き、宇宙に投げ飛ばしつつ熱線で吹き飛ばしました。
良かった、これで地球の平和は守られた。
と、ゴジラは完全に暴走しています。轟天号を襲ってきました。光線一発で、轟天号は大破墜落です。轟天号から脱出して、困ったなあ、とたたずむみんな。そんなの松岡昌宏が、カメカメ波かなんか撃ってやっつけちゃえよ、と思わないでもありませんが、そうもいかないようです。
そこに現れたのがミニラ(と、軽トラに乗った泉谷しげる)。よく分からないまま、ゴジラは和み、海に帰っていきました。
「これで全て終わったのね」
「いや、始まったんだ。新しい戦いが」
頼むから、次の戦いは北村監督以外の人に、お願いします。
まあ、ゴジラシリーズとしては最低だと思いますが、東映の戦隊モノとして見ればそこそこイケているかもしれません。怪獣戦隊ゴジレンジャーだと思えばいいんです。スピード感はあるし、2時間越えの作品ですが、テンポよく進むので飽きません。それに北村一輝のハジケっぷりは爽快で、絶対に主役はこの人だろ、と思いました。
そして北村監督はハリウッドに近い監督のようですから、このまま頑張ってアメリカにぜひ進出していただきたいものです。もう狭い日本なんか振り返らずに、アメリカ人になっちゃってください。寂しいけど我慢しますから。そして、USゴジラの第2作でも撮ったらステキですよね。少なくとも、ぼくは絶対に観ませんけど。
ところで、映画の中で、少年がガメラのソフビ人形を暖炉に投げ込んで、「死ね、死ねノロマな亀め」というシーンがありました。これがアメリカ流の比較広告ってやつでしょうか。さすが、北村監督。頭の中はすでにハリウッドに飛んでいるようですね。それにしても控えめに言っても「不愉快」なシーンです。
映画の冒頭、「田中友幸・本多猪四郎・円谷英二に捧ぐ」とテロップが出ますが、いったい何を捧げる気だったんでしょうね。少なくとも、三氏が子供たちに残したかったものは、ライバルの人形を暖炉に投げ込むような「悪意」ではなかったように思うのですが。

(北村一輝は最高)

(オールドファンには宝田明と水野久美ですね)

(長澤まさみを小美人ではなくヒロインにして欲しかった)
いくらおにぎりブログのインデックスはここ
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ゴジラ映画は冬休みに観るお楽しみという認識なので、全体的に評価が甘いのです(さすがにミレニアムはまずいと思いますが)。
えーと私の好きなヘドラが2、3カットの出演だったのが大不満。
それとカイル・クーパーのタイトルはどう考えても無駄遣いだろ!と思います。
北村一輝は凄く良かったですね。 これは同行した年長の映画マニア氏も絶賛でした。 あと國村隼のセリフは笑えますよね。 ミュータント部隊は制服がナチっぽかったりして突っ込みどころ満載でイイと思うんだけどなー。
いや確信犯的なのは良いと思うのですよ。東宝も台本チェックのうえ、ゴーサインを出したのでしょうから文句の付けようも無いです。ゴジラシリーズを俯瞰して、ある意味でシリーズをパロディっぽく、総まとめしたのも悪くないです。だけど、だけど、ガメラをバカにするのは許せん、ということで。