いくらおにぎりブログ

邦画中心の映画感想ブログです。ネタバレがありますのでお気をつけ下さい。

【映画】豹は走った

2006-08-22 | 邦画 さ行

【「豹(ジャガー)は走った」西村潔 1970】を見ました。



おはなし
南ネシア共和国でクーデターが起こり、独裁者ジャカールは国外脱出を余儀なくされました。大日本貿易の手引きで日本にやってきたジャカールは3日後に米軍基地からアメリカに亡命の予定。ところが、革命政府と取引をしたい大日本貿易はジャカール暗殺のためにすご腕の殺し屋・九条(田宮二郎)を雇っていたのです。それを察知した警視庁では、元オリンピック射撃選手の戸田警部(加山雄三)に「殺しのライセンス」を与え、九条を追わせます。果たして、勝負の行方は?


冒頭、ニューヨークから東京の大日本貿易に送られる秘密報告。Jaguar got away 。どうやらかなりの秘密組織が関与している様子。早速、コードネーム「ジャガー」な田宮二郎はスイスでの金髪お姉ちゃんとのバカンスを切り上げ、日本での仕事に向かいます。

一方、射撃訓練をしていた加山雄三は警備部長に呼ばれ桜田門へ。そこでいきなり「辞表を出してもらいたい」と言われます。目が点になる加山ですが、ジャカール警備にあたり「怪しい奴を先制攻撃してもらいたいが現職警官だとマズイ」とのお言葉。いわば殺しのライセンスを与えられたかっこうですが、それにしても貧乏くじだよなあ。だけど、前向きな加山雄三ですから、あっさり引き受けます。警視庁の武器庫でワルサーを受け取り、車庫では特殊車両を受領しますが、そのクルマはビートル。加山の助手として付けられた平松(高橋長英)は、「いやあエンジンをパワーアップしてますから180キロは出ますよ」と豪語してますが、問題はエンジンじゃなくて車体にあるんでは。はっきり言ってビートルで180キロは出したくありません。
さらに、いわくあり気な時計を手渡す高橋長英。ボタンを押すと、ブザーがなって「1分以内にぼくが駆けつけます」だそうです。あんまりうれしくない装備です。

と、ここまでは田宮パート、加山パートともに、007の影響が強く出ているのを実感。もちろん、本家に比べるとヘボイですけど。

さて、狂言回しを務めるのが、大日本貿易の美人秘書の薫(加賀まりこ)。コシノジュンコデザインのスーツに身を包み、3カ国語を話す才媛です。彼女は田宮との連絡係を務めていますが、彼女いわく、二人の争いは「黒豹と鎖を解かれたシェパードの戦い」だそうです。

ウロウロしている割にはいまいち、成果の上がらない加山。一方、田宮の方は、ベトナム戦争で婚約者を失った金髪娘にベタボレされてしまうなど、余裕綽々。ホテルのラウンジで田宮が外人娘とお茶をしていると、そこに入ってくるのが加山です。田宮は当然、加山が敵だと知っているので、そっと敵の様子をうかがいます。しかし、加山は近くに追い求める男がいるとは露知らず「コーヒー濃いいの」とか注文してる始末。まったく、カッコ悪いなあ。


(相変わらずイカスぜ)

ジャカールは日本滞在中、靖国神社を訪問すると言い出します。警備がしにくいなあ、と加山などは渋い顔ですが、偉い人の我がままは天の声。諦めるしかありません。
警視庁の警備の車列が靖国神社に向かいます。ぞくぞく走り去っていく黒塗りのクルマ。そして、最後尾には加山の白いワーゲンビートル。ああ、緊張感が。
田宮も金髪娘を連れて、その様子を愛車ムスタングの車内から見守っています。独裁者ジャカールに反対するデモ隊が靖国神社を取り巻く騒然とした雰囲気の中、襲いかかるテロリストたち。加山の銃撃で一人は倒され、もう一人は警官隊の銃撃で蜂の巣です。
その様子をみた金髪娘。ベトナム戦争で死んでしまった彼を思い出したのでしょう。もう誰も死ぬ姿は見たくない。思わず、ムスタングを飛び出し「ノー、ノー」と叫んで走り出します。ためらわず、引き金を引く加山。はい、無関係の米国民を一人射殺です。

その夜、高橋長英は加山の元を訪れて、娘は無関係だったことを報告します。「何、人違い」と驚く加山に、「なあに気がおかしかったんでしょう、不可抗力ですよ」と慰めています。いいのか、それで。
ついでに、「このクルマもだいぶ目撃されましたから、こちらに乗ってください」とクルマを取り換えて去っていく高橋。しかし、ビートルに乗っていた高橋は、加山をつけ狙っていた田宮に間違われて射殺されるのでした。

加山は、後輩の死にもめげず、警視庁の武器庫でモーゼル軍用拳銃を受け取り、高橋の残した真っ白なアルファロメオ・スパイダーに乗ってジャカールを護衛します。相変わらず、ものすごく目立ってますけど、気にしない、気にしない。
それから色々あって、ジャカールは無事、米軍基地から日本を去っていきました。


(ネクタイ、短くないすか)

しかし、彼女を殺された田宮と、後輩を殺された加山。もう、仕事なんて関係ないぜ、勝負だっ!とやる気万々です。「素敵ですね男って、ゲームは終わったのに。それでもあの二人……」などと加賀まりこがつぶやく中、米軍基地の巨大倉庫で対決する二人。
勝負の行方は?
そりゃ、東宝ですから。大映から来た田宮二郎が勝てるわけありません。「どう見たって」田宮が勝っていたにもかかわらず加山雄三の勝ちということで、ひとつ。

ちなみに、「豹(ジャガー)は走った」ですが、豹とジャガーは生息域も大きく異なる別種です。そもそも豹はパンサーだし。題名からしてトホホな映画でした。

 

いくらおにぎりブログのインデックスはここ
いくらおにぎり日記はここ

『映画・DVD』 ジャンルのランキング
この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 【映画】上意討ち 拝領妻始末 | トップ | 【映画】夜の流れ »
最近の画像もっと見る

邦画 さ行」カテゴリの最新記事

関連するみんなの記事