【「必殺女拳士」小平裕 1976】を観ました

おはなし
桧垣由美は空手の達人。父の仇、二階堂を追って単身、日本に帰国した由美は……。
いままで李紅竜という名前の中国女拳士だった志穂美悦子ですが、今度は日本人の桧垣由美になりました。なりました、っていう言い方もどうかとは思いますけど。
「ニューヨーク1966」というテロップがどどーん。「ニューヨーク1997」と言えば、ジョン・カーペンターの傑作ですが、東映だって負けてはいませんよ、どんどん行きます。どんどん。
撃たれて爆発するパトカー。そこに「兇悪化する 都市犯罪!」というテロップが、おどろおどろしい書体でどどーん。「警察官に犠牲者相次ぐ!」「護身術として空手採用を決定!」「空手師範のポストをめぐって対立!」。おお、確かに空手さえあれば、撃たれて爆発したパトカーだって、、どうにもならないような気もするけど。
ま、それはともかく、ポストを争うのは、沖縄桧垣流空手の桧垣一真(千葉真一)と、東京剛武館の二階堂(天津敏)。とりあえず、二世部隊の英雄で、ニューヨーク市警のロバート沖崎警部は、千葉ちゃんを応援しているので、一歩リードな感じです。
しかし、天津敏が大人しく引き下がるわけもなく、千葉ちゃんは呼び出しをくらってしまったのです。風でドアがバタンバタンといっているような、荒れ果てた教会。そこに千葉ちゃんは、娘の由美を連れてやってきました。なんで娘、それもまだ幼い娘を連れてきたのかは、謎です。ただ、一言いうとすれば、それが千葉ちゃんクオリティ。「私は果たしあいに来たのではない」という千葉ちゃんですが、そんな言葉にどんな意味が。案の定、千葉ちゃんは天津敏の雇った、凄腕の殺し屋3人に襲われてしまったのです。ちなみに、その一人、白毛鬼を演ずるのは石橋雅史。空手と言えば、石橋雅史。千葉ちゃんと死闘を演ずるのはコイツ、な石橋雅史です。今回は、白髪のデビル・メイ・クライな扮装がオシャレな感じ。
石橋雅史の手裏剣で片目をつぶされつつも、手刀で目をつぶし返した千葉ちゃん。しかし奮戦もここまで。残る二人に、滅多刺しにされ、ヨロヨロのボロボロです。
「ロサンゼルス」って、テロップが出てますけど、まあ東映大泉撮影所の中。買い物籠を持って、階段をうさぎ跳びしている娘の由美。そんな健気な娘を、眼帯をした千葉ちゃんが鬼のシゴキで鍛えています。娘はみるみるうちに大きくなり、ポン。はい、志穂美悦子になりました。
それでも続く、鬼の特訓の日々。疲れ果てて寝ている志穂美悦子の横には、意味ありげな日記が。はらり。日記はテーブルから落ちました。思わず、覗いてみる千葉ちゃん。なんかガーンとした表情です。そこには、「空手がにくい」「空手なんか大っきらい!」と書いてあったのです。
ということで、ますます激しい特訓は続きます。雪の屋上で稽古です。ロサンゼルスの市内で雪が降るのか「激しく」疑問ですが、まあ雪の方が絵になりますからね。ここが東映クオリティ。
「なんだ、その突きは。何で止めるんだ、俺を二階堂と思え」と怒る千葉ちゃん。それに答えるように、志穂美悦子の蹴りがうなりました。まともに喰らった千葉ちゃん、ダウン。ピクピクしながら、それでもニカっとしているのが、さすが千葉ちゃんです。「お父様」と絶叫する志穂美悦子。しかし、これはどうも致命傷だったようです。お医者さんも首を振っていますし。
「お前には人並みの青春もなく、明けても暮れても空手ばっかりだった。しかし、これは私だけの恨みではない。私を取り立ててくださろうとした沖崎警部までが非業の死を遂げている。これは恐らく二階堂の仕業だ」と言う千葉ちゃん。
「だが、だがもうよい。己の、己の恨みを娘に背負わせるとは悪い親だった」「私を許してくれ。いつか話した葛飾のおじいちゃんを訪ねて、東京に帰れ。そして幸せに生きるんだ」と息も絶え絶えです。
こう言われてしまうと志穂美悦子としても、「お父様。由美は、由美はきっと、きっとこの手で二階堂を」と言わなきゃいけない雰囲気です。ウンウンとうなづきながら、千葉ちゃんは死にました。まさに巨星堕つ、って感じですね。
東京。マントを着て、でかいマドロスバッグを肩にさげた志穂美悦子が歩いています。さすが、ロス帰り。ファッションセンスも日本人離れしてます。コメデイリリーフの佐藤蛾次郎が、ちょこちょこっと芝居に絡んだりしつつ、志穂美悦子は、宿敵二階堂こと天津敏のところに。
おっと、その前に、天津敏率いる剛武館では模範試合が行われていますよ。対するのは、天津敏と新入りの沖山こと倉田保昭。なんか偉そうだった天津敏ですが、倉田保昭の強さにタジタジ。しかし、倉田保昭も「実戦なら負けてました」などとご機嫌を取るので、ん、そうか、ガッハッハな気分です。
ようやく志穂美悦子が剛武館に到着。しかし、弟子たちが挑んできたり、倉田保昭に丸め込まれたりして、帰っていく志穂美悦子。いったい何しにきたんだか。まあ、倉田保昭が志穂美悦子を知り、ついでに天津敏もまた、志穂美悦子に狙われていることを知ったのが成果でしょうか。誰にとっての成果は知りませんけど。
志穂美悦子は、今度はおじいちゃんの所に到着。ちなみにおじいちゃんはお坊さんで、演ずるのは加藤嘉。まさに適役でしょう。見つめ合う二人。「由美、大きくなりおって」と黒目をフルフルさせて語る加藤嘉。「おやじはどうした」。志穂美悦子はだまって、マドロスバッグから遺骨を取り出します。えーと、これ持って飛行機乗ったり、剛武館に乗り込んだりしてたんですね。
悪徳政治家(小松方正)にペコペコしている天津敏。政治の力をバックに、世界選手権を開くのが天津敏の野望のようです。そうすれば、名声は上がり、入門者の月謝がガッポガッポ、ついでに段位認定料でウハウハというのがシナリオのようす。もちろん、小松方正もカネと票に結びつくとなれば、断わるわけもなく、剛武館主宰の空手世界選手権の開催が決定です。
加藤嘉と托鉢に出かけていた志穂美悦子は、ポスターで世界選手権の開催を知りました。もちろん出ますよね、きっと。
それとは別に、天津敏一派は、世界選手権参加者名簿をチェック中。どうやら強敵になりそうなのは、沖縄の知念(千葉治郎=千葉ちゃん弟)、キューバのゴンザレス、それにリビアのサッシンみたいです。
「リビア」という建前の東映大泉撮影所。サッシンが謎の3人組に襲われています。「キューバ」という建前の練馬区大泉。やっぱりゴンザレスが襲われています。そして沖縄・那覇。ここでも妻子を守ろうとした千葉治郎は、石橋雅史たちの卑怯な手にかかって憤死するのでした。これで、優勝候補はみんなつぶしたので、剛武館の優勝は間違いなし。ある意味、すごい決着方法ではあります。
志穂美悦子の所に、刺客として赴いたのは倉田保昭。お互いに共通する、独特の足捌きは、同門の証です。ここでの勝負は倉田保昭の敗北に終わりました。日頃からデカイ口を叩いていた倉田保昭は、剛武館四天王たちにボコられていますが、おかしいですね。倉田保昭は不敵な笑いです。
今度は、謎の3人組が志穂美悦子を襲いました。一緒に座禅を組んでいた加藤嘉に、「おじいさま、こいつらです。二階堂に雇われて、お父様を襲った奴は」と叫ぶ志穂美悦子。そこに、「やめろ。正体見たぞ」と倉田保昭が飛び込んできました。実は、死んだロバート沖崎警部の息子だった沖山こと沖崎。で、沖崎こと倉田保昭。3人組は言います。「貴様、女にわざと負けて、俺たちを釣りだしたな」。倉田保昭は答えます、「だからどうした」。あー、そう言われちゃうとね。話は進まないよね。
そのまま、決闘開始。何だかんだと色々あって、結局、3人組は逃げていったものの、後には腕を粉々に砕かれた志穂美悦子、そして瀕死の重傷の加藤嘉が残されたのです。
「勝つのじゃ。今までのお前は、親父の身代わりに生きてきたようなもの。お前の真の人生は二階堂を倒して、親父の無念を晴らしたところから始まる」と言う加藤嘉。そうですか、やっぱり無念を晴らさないとダメですか。ガックリ。
志穂美悦子、倉田保昭の連名で、天津敏に果状を送り付けました。天津敏も止せばいいのに、弟子を連れて出陣です。場所はススキが原。各所に部下を潜ませ、天津敏と謎の3人組などは、高いところにデーンと構えています。ほとんど、戦国武将の本陣みたいなもんです。
倉田保昭はザコ敵退治に周り、ひとり本陣を目指す志穂美悦子。しかし、そこに恐らく、最大の敵である石橋雅史が襲い掛かりました。でも、大丈夫。志穂美悦子はネコの鈴から、石橋雅史退治の秘策を編み出していたのですから。実は盲人の石橋雅史に対する秘策は、スズを慣らすこと。あたりに散らばせたスズがリンリン、リンリンと鳴り、石橋雅史は頭をかかえムガーッとしています。チャーンス。えいっ。はい、勝ち。
次は天津敏退治。今度の武器は千葉ちゃんの位牌です。腕にギブス代わりに仕込んだ位牌。これが、天津敏の攻撃をガッチリ受け止めました。チャーンス。とりゃっ。はい、また勝ちです。
夕暮れのススキが原。近づいてきた倉田保昭が、ウンウンとうなづいています。悲しげな顔で夕陽を見つめる志穂美悦子なのでした。
以前アップした「帰ってきた女必殺拳」で、「回を追うごとにしょぼくなっていく女必殺拳です。」と書きましたが、どこまで行くのやら。もう、こうなったらトコトン付き合おうと決めましたが、本音を言うと面白いのが観たいなあ、なんて。
この作品で言うと、千葉ちゃんがいるうちが一番面白いという、何だかどうしてくれような展開なのが悲しいです。アバンタイトルが一番面白いなんて、007シリーズじゃあるまいし。
まあ、マジメに言うと、志穂美悦子が「まだ」一人で主役を張れるまでには至っていない。倉田保昭も、和製ドラゴンとは言いつつ、主役クラスには届かない。天津敏のボスは、いかにも弱そうで見ていられない。ここらへんが敗因な気もします。もちろん、監督の力量もイマイチな感じ。これが鈴木則文や石井輝男などのエース級だったら、素材をどうにでも料理してしまうんでしょうけど。
まあ、女なんとか拳シリーズも、「女必殺五段拳」を残すのみ。乞うご期待。というか、自分が一番、期待しているわけですが。スカっとしたいものです。




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おはなし
桧垣由美は空手の達人。父の仇、二階堂を追って単身、日本に帰国した由美は……。
いままで李紅竜という名前の中国女拳士だった志穂美悦子ですが、今度は日本人の桧垣由美になりました。なりました、っていう言い方もどうかとは思いますけど。
「ニューヨーク1966」というテロップがどどーん。「ニューヨーク1997」と言えば、ジョン・カーペンターの傑作ですが、東映だって負けてはいませんよ、どんどん行きます。どんどん。
撃たれて爆発するパトカー。そこに「兇悪化する 都市犯罪!」というテロップが、おどろおどろしい書体でどどーん。「警察官に犠牲者相次ぐ!」「護身術として空手採用を決定!」「空手師範のポストをめぐって対立!」。おお、確かに空手さえあれば、撃たれて爆発したパトカーだって、、どうにもならないような気もするけど。
ま、それはともかく、ポストを争うのは、沖縄桧垣流空手の桧垣一真(千葉真一)と、東京剛武館の二階堂(天津敏)。とりあえず、二世部隊の英雄で、ニューヨーク市警のロバート沖崎警部は、千葉ちゃんを応援しているので、一歩リードな感じです。
しかし、天津敏が大人しく引き下がるわけもなく、千葉ちゃんは呼び出しをくらってしまったのです。風でドアがバタンバタンといっているような、荒れ果てた教会。そこに千葉ちゃんは、娘の由美を連れてやってきました。なんで娘、それもまだ幼い娘を連れてきたのかは、謎です。ただ、一言いうとすれば、それが千葉ちゃんクオリティ。「私は果たしあいに来たのではない」という千葉ちゃんですが、そんな言葉にどんな意味が。案の定、千葉ちゃんは天津敏の雇った、凄腕の殺し屋3人に襲われてしまったのです。ちなみに、その一人、白毛鬼を演ずるのは石橋雅史。空手と言えば、石橋雅史。千葉ちゃんと死闘を演ずるのはコイツ、な石橋雅史です。今回は、白髪のデビル・メイ・クライな扮装がオシャレな感じ。
石橋雅史の手裏剣で片目をつぶされつつも、手刀で目をつぶし返した千葉ちゃん。しかし奮戦もここまで。残る二人に、滅多刺しにされ、ヨロヨロのボロボロです。
「ロサンゼルス」って、テロップが出てますけど、まあ東映大泉撮影所の中。買い物籠を持って、階段をうさぎ跳びしている娘の由美。そんな健気な娘を、眼帯をした千葉ちゃんが鬼のシゴキで鍛えています。娘はみるみるうちに大きくなり、ポン。はい、志穂美悦子になりました。
それでも続く、鬼の特訓の日々。疲れ果てて寝ている志穂美悦子の横には、意味ありげな日記が。はらり。日記はテーブルから落ちました。思わず、覗いてみる千葉ちゃん。なんかガーンとした表情です。そこには、「空手がにくい」「空手なんか大っきらい!」と書いてあったのです。
ということで、ますます激しい特訓は続きます。雪の屋上で稽古です。ロサンゼルスの市内で雪が降るのか「激しく」疑問ですが、まあ雪の方が絵になりますからね。ここが東映クオリティ。
「なんだ、その突きは。何で止めるんだ、俺を二階堂と思え」と怒る千葉ちゃん。それに答えるように、志穂美悦子の蹴りがうなりました。まともに喰らった千葉ちゃん、ダウン。ピクピクしながら、それでもニカっとしているのが、さすが千葉ちゃんです。「お父様」と絶叫する志穂美悦子。しかし、これはどうも致命傷だったようです。お医者さんも首を振っていますし。
「お前には人並みの青春もなく、明けても暮れても空手ばっかりだった。しかし、これは私だけの恨みではない。私を取り立ててくださろうとした沖崎警部までが非業の死を遂げている。これは恐らく二階堂の仕業だ」と言う千葉ちゃん。
「だが、だがもうよい。己の、己の恨みを娘に背負わせるとは悪い親だった」「私を許してくれ。いつか話した葛飾のおじいちゃんを訪ねて、東京に帰れ。そして幸せに生きるんだ」と息も絶え絶えです。
こう言われてしまうと志穂美悦子としても、「お父様。由美は、由美はきっと、きっとこの手で二階堂を」と言わなきゃいけない雰囲気です。ウンウンとうなづきながら、千葉ちゃんは死にました。まさに巨星堕つ、って感じですね。
東京。マントを着て、でかいマドロスバッグを肩にさげた志穂美悦子が歩いています。さすが、ロス帰り。ファッションセンスも日本人離れしてます。コメデイリリーフの佐藤蛾次郎が、ちょこちょこっと芝居に絡んだりしつつ、志穂美悦子は、宿敵二階堂こと天津敏のところに。
おっと、その前に、天津敏率いる剛武館では模範試合が行われていますよ。対するのは、天津敏と新入りの沖山こと倉田保昭。なんか偉そうだった天津敏ですが、倉田保昭の強さにタジタジ。しかし、倉田保昭も「実戦なら負けてました」などとご機嫌を取るので、ん、そうか、ガッハッハな気分です。
ようやく志穂美悦子が剛武館に到着。しかし、弟子たちが挑んできたり、倉田保昭に丸め込まれたりして、帰っていく志穂美悦子。いったい何しにきたんだか。まあ、倉田保昭が志穂美悦子を知り、ついでに天津敏もまた、志穂美悦子に狙われていることを知ったのが成果でしょうか。誰にとっての成果は知りませんけど。
志穂美悦子は、今度はおじいちゃんの所に到着。ちなみにおじいちゃんはお坊さんで、演ずるのは加藤嘉。まさに適役でしょう。見つめ合う二人。「由美、大きくなりおって」と黒目をフルフルさせて語る加藤嘉。「おやじはどうした」。志穂美悦子はだまって、マドロスバッグから遺骨を取り出します。えーと、これ持って飛行機乗ったり、剛武館に乗り込んだりしてたんですね。
悪徳政治家(小松方正)にペコペコしている天津敏。政治の力をバックに、世界選手権を開くのが天津敏の野望のようです。そうすれば、名声は上がり、入門者の月謝がガッポガッポ、ついでに段位認定料でウハウハというのがシナリオのようす。もちろん、小松方正もカネと票に結びつくとなれば、断わるわけもなく、剛武館主宰の空手世界選手権の開催が決定です。
加藤嘉と托鉢に出かけていた志穂美悦子は、ポスターで世界選手権の開催を知りました。もちろん出ますよね、きっと。
それとは別に、天津敏一派は、世界選手権参加者名簿をチェック中。どうやら強敵になりそうなのは、沖縄の知念(千葉治郎=千葉ちゃん弟)、キューバのゴンザレス、それにリビアのサッシンみたいです。
「リビア」という建前の東映大泉撮影所。サッシンが謎の3人組に襲われています。「キューバ」という建前の練馬区大泉。やっぱりゴンザレスが襲われています。そして沖縄・那覇。ここでも妻子を守ろうとした千葉治郎は、石橋雅史たちの卑怯な手にかかって憤死するのでした。これで、優勝候補はみんなつぶしたので、剛武館の優勝は間違いなし。ある意味、すごい決着方法ではあります。
志穂美悦子の所に、刺客として赴いたのは倉田保昭。お互いに共通する、独特の足捌きは、同門の証です。ここでの勝負は倉田保昭の敗北に終わりました。日頃からデカイ口を叩いていた倉田保昭は、剛武館四天王たちにボコられていますが、おかしいですね。倉田保昭は不敵な笑いです。
今度は、謎の3人組が志穂美悦子を襲いました。一緒に座禅を組んでいた加藤嘉に、「おじいさま、こいつらです。二階堂に雇われて、お父様を襲った奴は」と叫ぶ志穂美悦子。そこに、「やめろ。正体見たぞ」と倉田保昭が飛び込んできました。実は、死んだロバート沖崎警部の息子だった沖山こと沖崎。で、沖崎こと倉田保昭。3人組は言います。「貴様、女にわざと負けて、俺たちを釣りだしたな」。倉田保昭は答えます、「だからどうした」。あー、そう言われちゃうとね。話は進まないよね。
そのまま、決闘開始。何だかんだと色々あって、結局、3人組は逃げていったものの、後には腕を粉々に砕かれた志穂美悦子、そして瀕死の重傷の加藤嘉が残されたのです。
「勝つのじゃ。今までのお前は、親父の身代わりに生きてきたようなもの。お前の真の人生は二階堂を倒して、親父の無念を晴らしたところから始まる」と言う加藤嘉。そうですか、やっぱり無念を晴らさないとダメですか。ガックリ。
志穂美悦子、倉田保昭の連名で、天津敏に果状を送り付けました。天津敏も止せばいいのに、弟子を連れて出陣です。場所はススキが原。各所に部下を潜ませ、天津敏と謎の3人組などは、高いところにデーンと構えています。ほとんど、戦国武将の本陣みたいなもんです。
倉田保昭はザコ敵退治に周り、ひとり本陣を目指す志穂美悦子。しかし、そこに恐らく、最大の敵である石橋雅史が襲い掛かりました。でも、大丈夫。志穂美悦子はネコの鈴から、石橋雅史退治の秘策を編み出していたのですから。実は盲人の石橋雅史に対する秘策は、スズを慣らすこと。あたりに散らばせたスズがリンリン、リンリンと鳴り、石橋雅史は頭をかかえムガーッとしています。チャーンス。えいっ。はい、勝ち。
次は天津敏退治。今度の武器は千葉ちゃんの位牌です。腕にギブス代わりに仕込んだ位牌。これが、天津敏の攻撃をガッチリ受け止めました。チャーンス。とりゃっ。はい、また勝ちです。
夕暮れのススキが原。近づいてきた倉田保昭が、ウンウンとうなづいています。悲しげな顔で夕陽を見つめる志穂美悦子なのでした。
以前アップした「帰ってきた女必殺拳」で、「回を追うごとにしょぼくなっていく女必殺拳です。」と書きましたが、どこまで行くのやら。もう、こうなったらトコトン付き合おうと決めましたが、本音を言うと面白いのが観たいなあ、なんて。
この作品で言うと、千葉ちゃんがいるうちが一番面白いという、何だかどうしてくれような展開なのが悲しいです。アバンタイトルが一番面白いなんて、007シリーズじゃあるまいし。
まあ、マジメに言うと、志穂美悦子が「まだ」一人で主役を張れるまでには至っていない。倉田保昭も、和製ドラゴンとは言いつつ、主役クラスには届かない。天津敏のボスは、いかにも弱そうで見ていられない。ここらへんが敗因な気もします。もちろん、監督の力量もイマイチな感じ。これが鈴木則文や石井輝男などのエース級だったら、素材をどうにでも料理してしまうんでしょうけど。
まあ、女なんとか拳シリーズも、「女必殺五段拳」を残すのみ。乞うご期待。というか、自分が一番、期待しているわけですが。スカっとしたいものです。




いくらおにぎりブログのインデックスはここ
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観た記憶があります。
トラック野郎?仁義無き戦い??多分そのあたりだと思うけど、こういう格闘ものが流行ってましたね。
当時彼女は千葉ちゃんの弟子?みたいな感じで
売り出してましたね。
可愛いけど強いのが魅力でした。
中学の恩師が千葉ちゃんと日体大の同級生だったのを自慢してましたよ。いい先生だったなぁ・・・
悦ちゃんは、あのまま俳優を続けていれば良かったのにと思います。奥さんになって引っ込むのはもったいないです。百恵ちゃんもそうですけど。でも、逆に言えば、ちょろちょろテレビに出てこないのは、本当にエライとも、思ったりしますが。
でもツッコミどころ多い割に、それなりには見れましたよ。リバイバルですが、劇場で見たせいですかね。
ただ、もうひとひねり欲しかったですかねえ。
「スター不在のあと、どうするか」という課題が脚本内に練り込まれてると読めなくもないんで、思い切ったことしてもよかったと思うんですけどね。例えば、最後絶対絶命になったら、位牌をギブスからロケットで飛ばして、天津敏の脳天を直撃の、志穂美悦子「お父様ー」みたいな。ま、それだと空手の特訓の意味は?、みたいなことになっちゃうんで(笑)、位牌ドリルみたいな技で「勝利」とか。派手さが欲しかったです。
あ、東宝や松竹では絶対にありませんが、東映だからなあ。
うーん。やっぱりアリ。
ま、それはともかく、実はこの映画を観てから、記事をアップするまでには、かなーり時間が空いていて、その間にもカラテ映画を観まくっていますが、やっぱり全体の中で見ると、この映画はイマイチなんですけどね。もっとスゴイものがあったので(記事は書いてある)、そのうちアップします。