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【映画】忍びの者 続 霧隠才蔵

2006-10-02 | 邦画 さ行

【「忍びの者 続 霧隠才蔵」池広一夫 1964】を観ました。



おはなし
真田幸村(城健三朗)親子を助けて、大阪城を脱出した霧隱才蔵(市川雷蔵)は、途中、幸村の長子大助を服部半蔵(伊達三郎)配下の忍者によって失うものの、薩摩への脱出に辛くも成功しました。
しかし、薩摩に入り込んだ間者により、幸村の生存は家康の知るところになり、才蔵は起死回生を図るため単身、種子島に潜入します。目的は、新式鉄砲の謎を探り出し、薩摩のみにその新式鉄砲を供給させることです。才蔵は苦労の末に新式鉄砲の謎を探り出し、薩摩に帰還しますが、時既に遅し、幸村は薩摩より駿府に護送されることになっていました。才蔵は護送の隊列を襲いますが、幸村は薩摩に迷惑をかけるのを潔しとせず自害してしまいます。才蔵は、復讐を誓い、家康(小沢栄太郎)の駿府城に向かいますが……。


続編らしく、前作のエンディングの映像からのスタートですが、なぜか家康役は中村鴈治郎から小沢栄太郎にスイッチ。このシリーズは家康役がどうにも落ち着きません。
あと、3作目服部半蔵役だった伊達三郎が前作で筧十蔵役に変わりましたが、今回は再び服部半蔵役に戻りました。まったく、ややこしい。

今までのシリーズでは、史実に市川雷蔵を嵌め込む形でした。例えば、本能寺の変を引き起こしたのは石川五右衛門(市川雷蔵)だったとか、大坂夏の陣で活躍した霧隱才蔵(市川雷蔵)などです。でも今回は、あまり大きな史実に絡まず、なんとなく地味目の展開。

薩摩で、家康の隠密を見つけ出すエピソードもかなり地味で、間者として斬られた示現流師範の娘役で藤村志保が出てきたので、ストーリーに大きく絡むのかと思えば、そのままフェイドアウト。

雷蔵が種子島に忍び込んだ後も、藤由紀子(田宮二郎の奥さん)が出てきたので、こちらがヒロインだったかと思えば、あっさり殺されてやっぱりフェイドアウト。



雷蔵は秘密を探り出し、幸村の下へ。しかし、護送の隊列を襲ってまで助けようとした幸村(城健三朗=若山富三郎)は、特に決め台詞も無いままに自害してフェイドアウト。

しかたなく目的を家康暗殺に切り替えた雷蔵。一方、家康に厳しく叱責された半蔵(伊達三郎)は、「どうあっても霧隠の首を我らで取らぬと、面目がたたぬぞ」「たとえやられても、声をたてるな」と部下の尻をたたき、駿府城に仕掛けを張り巡らします。そこに来た雷蔵と忍者軍団の無言の決闘は、なかなかカッコいいですが、このシリーズでの定番シーンですから、今ひとつ新味はありません。あと、問題なのは、暗い中かつ無言で戦っているので、服部半蔵は知らぬ間にフェイドアウト。

見事、家康の寝所に忍び込んだ雷蔵。毒で死に掛けている家康に「きさまは死ぬんだ。ざまあみろ」と言いますが、家康は動じる気配もありません。もう徳川の体制は磐石だから、いつ死んでも怖くないのです。そのまま大往生を遂げた家康に「やったあ、俺はやったぞ」と言う雷蔵ですが
……。ちょっと空しい。

最後にテロップで
「元和2年4月17日/徳川家康死去」
「即日喪は発せられたが/政局は微動する気配さえ/なかった」
と出ている中、雷蔵は走りながら叫びます。「勝ちました、勝ちましたあ」

なんか、自己満足の世界ですよね。

ちなみに、台詞をひとつ引用します。
「忍者の忍の字は刃の下に心を置くと書く。死は常に覚悟の上だ」
うーん、カッコいい。




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