いくらおにぎりブログ

邦画中心の映画感想ブログです。ネタバレがありますのでお気をつけ下さい。

【映画】SHINOBI

2006-10-08 | 邦画 さ行

【「SHINOBI」下山天 2005】を見ました。



おはなし
伊賀甲賀争忍の禁によって、戦うことを禁じられ、それ故に憎しみあってきた二つの里。それぞれの跡継ぎである、朧(仲間由紀恵)と弦之介(オダギリジョー)はひそかに愛を育んでいました。しかし、家康によって二つの里は戦うことを命じられます。五対五の忍術バトルには、当然、跡継ぎの二人も選ばれ……。


週間文春が主催し、最低映画を選ぶ「文春きいちご賞」の2006年度第1位を取ったそうですが、そこまでひどいかなあ。2005年度の「デビルマン」というのは至極納得できるのですが。

時は1614年、川で出会った朧と弦之介。二人は一気に恋に落ちます。しかし、朧が属する伊賀「鍔隠れの里」と弦之介が属する甲賀「卍谷」は、永年の宿敵の関係。当然、二人の恋は結ばれません。と、ここはロミオとジュリエットですね。

その時、家康から非常な命令が下ります。伊賀と甲賀、それぞれ五名の代表者を選び、対決せよというのです。勝利の条件は相手を全滅させること。さらに、もし伊賀が勝てば2代将軍秀忠の後継者は竹千代、そして甲賀が勝てば国松にするとも。どうして、後継者選びを他人の勝負とリンクさせるのかは、よく分かりませんが。

ともあれ、それぞれ選ばれる五名の代表選手。もちろん伊賀の跡継ぎの朧、甲賀の弦之介が選ばれたことは言うまでも有りません。他に選ばれたのはいずれも一癖も二癖もあるヘンな奴ばかり。
しかし、甲賀の弦之介は、するどく先を読んでいました。つまり、これは忍を共に争わせ、共倒れにさせる策に違いないと。
しかし、所詮は永年の仇敵どおし。家康や服部半蔵の待つ駿府に向かう弦之介一行に、伊賀の忍者が襲いかかり、両者は血みどろの争いを繰り広げることになりました。

最後に残ったのは、もちろん朧と弦之介。しかし、弦之介は、黙って朧に刺され、「おまえと出会えてよかった。頼みがある。里のことだ」と言い残して死にました。

そのころ、柳生の軍勢が伊賀の鍔隠れ、甲賀の卍谷を急襲していました。大砲のつるべ撃ち、景気よく打ち込まれる火矢。民はどんどん死んで行きます。徳川は手練れを失った両里を一気に壊滅させる作戦だったのです。

一人生き残った朧は、家康の前に呼び出されました。そこで、家康に言います。
「されば大御所様にお願いがございます」
申してみよ、と鷹揚な家康。
「両里をこのままにしておいてくださいませ」
しかし、家康は、それを認めません。天下泰平にとって、特殊な能力を持つ忍たちは邪魔者でしかないのです。朧は、それならばと、自分の術の根幹である両の目を自分の指でつぶします。それは、つまり忍の術を自らの手で封印しますから、普通の人間としてせめて生き残らせてください、という意味なんでしょう。家康は、それを許しました。

とりあえず、書いておいて言うのもなんですが、メインのストーリーはどうでもいいです。この映画の興味は、各忍者たちがいかに、ユニークな戦いを見せてくれるかに尽きます。

苦無をどばばっと投げてオールレンジ攻撃をしかける奴。袖からびろろーんとヒートロッド攻撃をしかける奴。相手の顔をコピーするスパイ大作戦な奴。燐粉を撒くと毒蛾が相手を包み込む沢尻エリカ 。体内から毒がバンバン出てくる黒谷友香。あと、とにかく死なないと言う、「それって術かよ」な椎名桔平。いやあ、見てて楽しいです。ちなみにオダギリジョーの得意技は加速装置。かなり無敵な感じです。仲間由紀恵は視線のレーザービーム。まあ、確かに忍者ってのは、まさにエキゾチック・ジャパンなので、いい感じです。ちなみに愛し合ってる、オダギリジョーにはまったく効かなかったので、たぶんに精神状態に左右される微妙な技のようですが。

とにかく、こういったヘンな忍者たちが、ケレン味たっぷりな映像で、テンポ良く紹介されていくので単純に楽しめます。もちろんCGがキライな頑固一徹な人とか、ワイヤーアクションは邪道だ、と
思っている人には向きませんけど。
それにカット割りが多いので、正統派アクションを期待すると、まったくの期待はずれに終わります。

でも、本当にワースト1に選ばれるような映画ではないと思うんですけどねえ。何が、「文春きいちご賞」の選者の逆鱗に触れたんでしょうか。



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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いくらおにぎりさん、こんにちは! (ポン太)
2006-10-08 16:29:22
>各忍者たちがいかに、ユニークな戦いを見せてくれるかに尽きます。



そうですよね!・・でもこの映画では それも物足りなかったように思います。

横山光輝の伊賀の影丸、白土三平のサスケ・カムイ伝などで育った私としては・・・

うーん観てませんが (夢見興亡)
2006-10-08 19:54:54
漫画「バジリスク」が良く出来ていたので、その反動かな? 原作も読んでいませんが、漫画は楽しめましたよ…という人間からすると、先に良いビジュアルが出ちゃってるから、生身の人間だとツラいんじゃないかと推測。
結局は (いきらおにぎり)
2006-10-09 11:42:21
実は忍者映画の最高傑作は大島渚の「忍者武芸帳」だったりします。

何と言っても、全編白戸三平の漫画の画を写しているだけ。でも原画が素晴らし過ぎるので、まったく違和感がないのです。それに声を当ててるのが「大島渚の愉快な仲間たち」。小山明子、佐藤慶、戸浦六宏などに加え、明智光秀の声が露口茂。これは最強に渋かったですよ。お勧め。

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