いくらおにぎりブログ

邦画中心の映画感想ブログです。ネタバレがありますのでお気をつけ下さい。

【映画】女と命をかけてブッ飛ばせ

2006-07-15 | 邦画 あ行

【「女と命をかけてブッ飛ばせ」曲谷守平 1960】を見ました。

おはなし
新聞社のプレスライダーの松崎一夫(宇津井健)は、親友の小島(伊達正三郎)やその妹絹子(星輝美)と楽しい生活を送っています。ところが同僚がバイクで事故を起こし、その借金返済のため一夫はスピードボートの操縦者になることに。しかし、彼が勤めた亜細亜モーターズと親友の兄が経営する小島研究所はボートの取引を巡りアメリカの会社の契約を争うライバル同士。
そして、亜細亜モーターズの社長、黒岩は小島研究所のエンジン設計図を手に入れるため一夫を雇ったのでした。
黒岩は、新型エンジンをテスト中の小島の兄を爆殺するなど、あの手この手で契約を有利に進めようとします。それを知った一夫は亜細亜モーターズを辞め、小島研究所のボートに乗ることにするのですが、そんな時、絹子が誘拐され…


新東宝ですからタイトルのインパクトは満点。それに加えて、内容も面白いというアタリの作品でした。
宇津井健は「ブッ飛ばし」が好きなライダーという役どころですが、さすが早稲田の馬術部だけあり、背筋がすっとした乗車姿勢で妙に品が良いです。とても「ブッ飛ばし」ているようには見えず、どこかのんびりした風情が漂い、さすが宇津井健です。

宇津井健の恋人役の星輝美は、すごく若い頃の久我美子風の顔立ちで、かなり可愛いです。その上、胸も大きく、まさに新東宝女優といった感があります。

ストーリーはもちろん波乱万丈。まず、宇津井健は親友と恋人の家でボートを作っているのに、なんでわざわざ敵の所に勤めてしまうのか。それは宇津井健だからさ、と言いたくなりますが、実際のところは、「ブッ飛ばし」の腕が超一流。かつ、頭(というか性格)はぽわーんとしていて、騙されやすい。こんなヤツがいたら、悪役は見逃しませんよね。

だけど、ストーリー上、宇津井健は敵方に勤めているとはいえ、親友の兄が経営する小島研究所に肩入れしなくてはならない。さあ、どうしましょう。まず、親友小島は新聞社に勤めるパイロットという設定ですから、これを辞めさせて、研究所に勤めさせた方が話は盛り上がるはず。

亜細亜モーターズのボートをテスト中の宇津井健。そこに新聞社の飛行機が。はっ、なんだか様子がおかしい。

ドカン。

はい、一丁上がりです。親友は飛行機事故で片足を失い、研究所の仕事に専念することになりました。ちなみに、墜落シーンは、限りなくしょぼい特撮でした。カット割りでごまかしたほうが、よっぽどリアルだとは思うんですが、あえて特撮にチャレンジしてみる新東宝がステキです。

それでも宇津井健が小島研究所のボートに乗るためには、もう一歩詰めが必要です。そう、開発者兼操縦者の小島兄を殺してしまえ。

ドカン。

亜細亜モーターズがエンジンに砂を入れたため、ボートは爆発。兄は死にました。エンジンに砂を入れたら爆発、というのはけっこう斬新な解釈な気もしますが、そこは新東宝ですから。これで、小島兄弟は一人は死亡、残りが片足なんで、宇津井健がボートに乗ることが、ほぼ確定。

折角だから、宇津井健の家族にも登場してもらうことにしましょう。人の良いお母さん。生活力の無さそうなお父さん、なるほど宇津井健のぽわわーんぶりは、こういった家庭だからこそなんだな、と納得です。ついでに、物語を盛り上げるためにも、設計図をお父さんに盗ませて見ましょうか。
亜細亜モーターズの黒岩はお父さんに接触、わずかな酒代で、設計図の奪取に成功です。

だったら、その設計図を元にエンジンを作れよと思うんですが、「そんな様子はまったくありません」。まったく亜細亜モーターズもツメが甘いというか。

いよいよ、アメリカの会社からバイヤーがやってくることに。亜細亜モーターズと小島研究所。レースで買ったほうのボートを購入するそうです。
突拍子もない行動を取る亜細亜モーターズは、絹子を誘拐。一夫にレースでわざと負けるように脅しをかけます。

猿ぐつわをかまされた絹子さんのアップ。
「この顔をギタギタにされたくなかったら、レースに負けるんだ」
宇津井健は即答します。
「イヤだ。」
びっくりする絹子さんのアップ。こっちもびっくりです。
「スピードで負けるのは我慢できない」
さすが、宇津井健。彼女がどうなろうと、自分のプライドが優先なんでしょうか。それにしても絹子さんの立場は。
亜細亜モーターズの黒岩は、唖然としつつも、もう一度言います。
「本当に、この顔をギタギタにしていいんだな、お前がレースに負けないと、この娘は二度と見られない顔になるんだぞ」
がっくりする、宇津井健。
「わ、分かった。負けるから絹子さんを解放するんだ」
どうやら、最初は脅し文句の意味がよく分かっていなかったようです。さすが、宇津井健。それにしても、絹子さんはきっと怒ってるぞー。

所変わって、レース当日。打ち上げられる花火のショット。だけど、河には関係者しかいないんですが。いったい、誰が花火なんか打ち上げるんだよ。景気づけに適当なショットをはさんでみるのが、新東宝クォリティ。

いよいよ、勝負開始というところに、からくも脱出を果たした絹子さんがやってきます。一気に元気付く宇津井健。素直な男です。かたや、亜細亜モーターズの黒岩はガックリするかと思いきや、意外と平然としてます。そう、こんなときに備えて、腕利きのスナイパーを配置してあるのです。スナイパーに合図を送る黒岩。もちろん、横には小島研究所の人はもちろん、米国人バイヤーもいるのですが、いいんでしょうか。
いいんでしょうね、新東宝だし。

さて、レース開始。スナイパーは宇津井健のボートを撃ちまくりますが、全然当たりゃしません。イライラする、亜細亜モーターズの黒岩。いきなり、バイヤーをほったらかしで、スナイパーのもとに駆け出します。もう、怒りで何が何だか分からなくなっている様子。スナイパーからライフルを奪い、自ら狙撃体勢に入ります。

ばんっ、、、、、どーん

轟音と共に爆発するボート。その横を通り抜ける、宇津井健のボート。やっちまいました。
亜細亜モーターズの黒岩もガックリしたでしょうが、見てるこっちもガックリです。

自殺点かよ。。。


宇津井健の魅力溢れる、この映画。機会があればぜひ見てください。お勧めです。


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