【「続スーパージャイアンツ 毒蛾王国」赤坂長義 1959】をみたんだ

おはなし
スーパージャイアンツのお兄さん(宇津井健さん)は、毒針をもった革めい団をやっつけるぞ
スーパージャイアンツシリーズのさい後のさくひんです。そもそも、原水ばく実けんをとめるためにエメラルドすいせいからやってきたスーパージャイアンツのお兄さんですが、とうとう地球の政治とう争にまで、手をだすようになってしまいました。
日本堂という宝石店が映ります。おきゃくさんは、エンゼル学えんという孤児院のえん長先生と、フミオくんにノリコちゃん。そして、いかにもあやしい二人の男のふた組です。えん長先生のおかいものに飽きてしまったフミオくんとノリコちゃんが、なにげなくあやしい男たちを見ていると、あれれ、ダイヤモンドを出してもらった男たちは、女店員さんに毒ばりをなげつけて、ダイヤモンドを持って逃走していったのです。もちろん、その日の新聞には、「宝石店 襲撃事件」「恐怖の大東京」「毒殺魔 又も宝石店を襲う」といった見だしがおどったのは、いうまでもありません。
エンゼル学園にもどったフミオくん、ノリコちゃんはお友だちにおおいばり。なにしろ、今、東京をさわがせている毒さつ魔のかおをバッチリ目げきしたんですからね。「僕、毒殺魔を見ちゃったんだ。こうやって、針を投げたんだ」と実えんしたりして。「ホントよ、こわかったわ」と、さほど怖そうなかおもせず、ノリコちゃんが言うと、フミオくんのテンションはあがるいっぽうです。「怖くないよ。僕、毒殺魔を捕まえてやるんだ」。
けいさつのおじさんたちは、困りがお。お店がいっぱいおそわれているのに、手がかりのひとつもみつかりません。「警察の面目を賭けても、一日も早く逮捕しなければならない」とエライおじさんが言うと、まじめそうな川田刑じ(御木本伸介)は思いつめたようすで、ググッと気合を入れるのでした。とりあえず、ガンバレ、川田さん。
その夜、豹柄のカバンに宝石をどっさりいれて、あるいていた宝石店のおじさんが、またも二人組におそわれました。たまたま、そこに通りがかった川田さんは、いっしょうけんめい犯人をおいかけます。そして、もう二人。孤児院をぬけだして犯人さがしをしていたフミオくんとノリコちゃんも、サササとあとをつけるのでした。
川田さんは、犯人をおって菱山病院にやってきました。でも、院長せんせいの菱山はかせ(大原譲二)は、「うちは娘と看護婦だけですが」と言うのです。おかしいなあ、たしかに犯人たちは病院にはいっていったと思ったんだけど。いぶかしがりながら、病院の外にでた川田さんは、夜にもかかわらずウロウロしているフミオくんとノリコちゃんをはっけんしました。「君たち、こんなに遅く、なにしてるんだい」。フミオくんとノリコちゃんは、川田さんをうたがっているのか、しょうじきに言おうとしません。そこで、川田さんが警察てちょうを出すと、うわっホンモノの刑事さんだ、とビックリです。早速、「あたしたち、毒殺魔を見たの」と言うノリコちゃん。今度は川田さんがビックリする番です。「えっ、どんな男だった」。はい、こんな人たちだよー。わらわらと、わる者たちが、3人をとりかこみました。くろいピッチリした服に、くろいマスク。腰にはチャンピオンベルトみたいなものをしていますよ。これで、イーッっていえば、まんまショッカーの戦闘員(初期型)ですね。
ともあれ、大ピンチの3人。しかし、そこにスーパージャイアンツのお兄さんがかけつけました。ばこっ、ぼふっ。痛ててて。「退け、退けーっ」と、時代劇みたいな台詞をのこして、わる者たちは逃げていくのです。「さあ、もう怖くないよ」と子供たちにやさしくほほ笑むスーパージャイアンツのお兄さん。でもけいじの川田さんとしては、いちおう確かめておかないとね。「あなた、どなたです」「正義の味方スーパージャイアンツ」「ほう」。どうも川田さんは、反応が薄いというかにぶめです。微妙に傷つきつつ、スーパージャイアンツのお兄さんは言います。「毒殺魔の逮捕に全力を尽くします。彼らは単なる宝石強盗ではありません。わたくしは、彼らの組織を粉砕します」。
ここはわる者たちにひみつ基地。ショッカー服に、マントをプラスしたボスが、うばった宝石をまえに演ぜつしています。「この宝石でビアス王国革命の軍資金は充分だ。あとはビアス王国皇太子の来日をまって暗殺。一挙に現地に渡るのだっ!」。感極まった子分のひとりが「ビアス革命団、万歳!」と叫ぶと、みんなも「おおー」ともりあがっていますよ。しかし、そこに川田さんたち3人の襲げき部隊がシオシオとかえってきました。「子供と犬は片付けたか」「スーパージャイアンツに邪魔されました」「なにっ、スーパージャイアンツ。ううむ、困った奴があらわれた」。
マジメな川田さんは、毒薬のぶんせき結果を聞きに、城南大学の山本きょうじゅをたずねました。まだくわしくは分からないけど、と前おきをしつつ、山本きょうじゅは言います。
「あなたはビアスという国をご存知ですか」。「ビアス?」。「ええ、世界で一番古い王国ですが」と言いながら地球儀をくるりんと回して、山本きょうじゅは一点を指さします。
ピタッ。どうやら、アフリカそれもスーダンあたりを指さしているみたい。「えーと、これですがね。この国には、強烈な毒をもつ毒蛾がいるんですが、この針の毒は、どうもその毒蛾から抽出した毒ではないかと思われるんですがね」。「ほう」とボンヤリしている川田さんですが、山本きょうじゅの次の言葉を聞いて、表情が変わりました。「この事件については、菱山博士にお聞きになってはいかがですか」。なんと、あの菱山びょういんの菱山はかせは、ビアスの毒蛾についての権威だというのです。これは、とってもアヤシイぞ。
早速、その足で菱山はかせのところに向う川田さん。「実は城南大学の山本教授からうかがってきたんですが、先生はビアス王国についてのご造詣が深いとうかがいました」とズバリ切り込んでみます。さあ、どうだ。しかし、菱山はかせは、あわてずさわがず、ビアス王国との関係をみとめたうえで、自分が持っている、ビアス王国に代々伝わる宝石がわる者に狙われていると言い出したのです。娘さんのみち子さん(星輝美)に頼んで、金庫の宝石をとりだす菱山はかせ。「この際、私は警察に保護をお願いしたいと思うんですが」。えーと、そう来ましたか。でも、どうしても、コイツがアヤシイと思うんだがなあ。警察にもどった川田さんは、エライひとに、菱山びょういんの監視をてい案してみます。でも、エライひとは、「ま、相手は何と言っても一流の人物だから」と、川田さんのてい案を却下してしまうのです。
その夜、菱山はかせは、毒殺ふたり組のしゅうげきを受けました。バーン。腕を撃たれたのです。幸い、銃だんは腕をかすめただけで、はかせは軽傷みたいです。さっそく駆けつけた川田さんは、「すると毒殺魔がはじめて拳銃を使ったというわけですな」とスルドイ突っ込みを入れますが、そこにわる者からの電話が。娘の命が欲しかったら、ビアスの宝石を渡すのだ。「明日の晩12時にもらいに行くからな。フハハハハ」。いまいち、腑に落ちない表情の川田さんですが、ことがこれだけ大きくなると、仲間を呼んで警戒するしかありませんね。
コチコチ。時計が時をきざむのを、じっと見ているたくさんのお巡りさんやけいじさん。コチコチ。約束の12時を5分すぎても、誰もきません。「とうとう来ませんでしたな。よかった」と川田さんが言うと、菱山はかせは「しかし、念のために金庫をあけてみましょうか」とソワソワしています。カリカリ、カリカリ、ガチャリ。ギギー。「あっ、無い。無い。大切な宝石が無い。無い。私の宝石が」、きもちオオゲサにさわぐ菱山はかせ。と、そこに電話が鳴りました。「フハハハ。宝石はもらった。しかし、娘は返さん。日本の警察力もたいしたことはないな。フハハハ」。
ここはエンゼル学園のお庭。フミオくん、ノリコちゃんを始め、みんなが元気よく遊んでいます。しかし、待ってください。そんな子供たちの様子をうかがっているのは、毒殺ふたり組じゃありませんか。そおっと毒針をだして、狙いをさだめるふたり組。あぶない、このままではフミオくんとノリコちゃんが。しかし、そこにスーパージャイアンツのお兄さん登場です。とりゃっ。毒針をたたきおとすお兄さん。ふたり組は、口で「シュッシュッ」と言いながら、ありったけの毒針をお兄さんに投げつけますが、お兄さんはあっさり全ての毒針をはたきおとすのでした。「に、逃げろー」。
まさか、ひそかに命を狙われていたとは思ってもみないフミオくんとノリコちゃんは、次なる冒けんを企画しちゃってます。題して、菱山びょういんに忍び込むぞ作戦。小学校低学年のノリコちゃんが保護者然として、おなじく小学校低学年のフミオくんを病院につれて行き、フミオくんを入院させるという、ある意味、壮大なけいかくです。たしかにノリコちゃんは、子供のわりに、とってもオバサン顔ですけど、こんなけいかくがうまくいくでしょうか。……。えーと、うまく行ったみたい。
「さあ、これで大成功。あやしまれずに入院しちゃった」と棒読みのフミオくんは、さらに菱山はかせが、お庭の隠しスイッチをおして、ひみつ基地にはいっていくのを目撃したのです。同じように隠しスイッチをうごかして、基地にせんにゅうするフミオくん。そこでは、ボスが平隊員をまえにえんぜつ中でしたよ。
「諸君に最後の命令を伝える。われわれが待ちに待った大望成就の日が近づいた。明日、羽田にビアスの皇太子ギルマンが到着する。最初の手はずどおり、迅速果敢に行動せよ。なおスーパージャイアンツにはくれぐれも警戒するように」「おおーっ」。そんな様子を尻目に、美しいみち子さんの捕まっている部屋のドアを、針金でガチャガチャといじるフミオくん。おいおい、開くわけないでしょ。ガチャリ。って、開いてるし。しかし、同時に非常ベルも鳴りだしちゃいましたよ。あっさりとみんなの前に引きずり出されるフミオくんとプリティなみち子さん。
「小僧、うまく入り込んだつもりだろうが、もう逃しはせんぞ」と、ボスがゆっくりマスクをとると、その下の顔はなんと菱山はかせじゃありませんか。「お父さまっ!」とビックリするステキなみち子さん。「みち子、お前を誘拐したのは、いかにも、父親の私だ。我われの大きな目的のためには、ああいう芝居が必要だったのだ」「お父さま、ひどい。ひどいわ」「お前は私の本当の娘ではないのだ。今まで世間の目をごまかすために、親子としてきたが、実は縁もゆかりもない他人なのだ。お前は小さい時にさらわれてきたのだ」。ガガーン。ショックをうけるキュートなみち子さん。しかし、フミオくんは自業自得だからいいとして、さらにショッキングなできごとがイノセントなみち子さんを襲うのです。
ダムダム。ダムダム。アヤシイ音楽とともに、ちまつりのぎしきが始まっちゃいましたよ。剣の舞が始まり、あわれみち子さんたちは、邪教の祭壇のいけにえにされそうです。とりゃー。そこにスーパージャイアンツのお兄さんがやってきました。「飛んで火にいる夏の虫とは、貴様のことだ。来いっ」と、いかにも負けフラグの立ちそうな台詞をくちばしるボスの菱山はかせ。もちろん、平たい員もろともボッコボコです。さらに、ノリコちゃんのつう報で、けいさつのおじさんたちも駆けつけましたよ。「しまった。表は警察に包囲されたららしい」と、スタコラにげだす革めい団のみなさん。えっ、スーパージャイアンツのお兄さんは何をやっているんだって。いやあ、スーパージャイアンツのお兄さんは、いつもツメが甘いんですよね。
なぜかエンゼル学園に集まる、スーパージャイアンツのお兄さんや傷心のみち子さん、そしてけいじの川田さんたち。「そうですか、やっぱり菱山博士が犯人だったんですね」という川田さんに、スーパージャイアンツのお兄さんさんは力強くせん言します。「そうです、残念ながら取り逃がしました。しかし、彼はこのまま黙っているはずがない。かならず、わたくしに挑戦してくるでしょう。その時こそ、最後のチャンスです。わたくしは必ず、彼を捕らえてみせます」。本当に挑戦してくるのかとか、そもそも誰のせいで最後のチャンスになったんだというツッコミはさておき、お兄さんは続けます。「わたくしは、わたくし独特の方法で今回の事件を捜査していたのですが、今回、初めて、その確証を掴むことができました。菱山博士こそ、宝石商荒らしの毒殺魔の首魁だったんです」。川田さんはともかく、園長せんせいまでもが、「知ってるよ」といった感じにうなづきます。それに、独特の方法って、ただ上空をやみくもに飛び回っていただけだし。おっと、これではスーパージャイアンツの威厳が崩れてしまう。あわてて、言葉をいそぐお兄さん。「そればかりではありません。彼こそ、ビアス国の転覆を計画する革命団の首領だったんです。折も折、明日、ビアス国の皇太子が初めて日本を訪問されるんですが、彼らが黙っているわけがありません。わたくしは、その裏をかいて、一挙に彼らを撃滅しようと思います」。でもスーパージャイアンツのお兄さんですからねえ、うまく行くかなあ。
ここは羽田くうこう。ビアス皇太子ご一行をのせた飛こう機がちゃく陸しました。それを通路の柱の陰で、まちかまえる革めい団のわる者たち。アラビアのロレンス風のターバンにサングラスの皇太子をせんとうに、インド風のターバンをまいたお供の人たちが、こちらに歩いてきましたよ。今だ。バーンバーン。わる者たちはピストルを乱しゃします。ああ、皇太子は蜂の巣に……ならずに、なんだかガッツポーズをとってますよ。サングラスとターバンをとる皇太子殿下。すると、下からあらわれた顔は、なんとスーパージャイアンツのお兄さんではありませんか。「貴様っ!」と怒る菱山はかせに、お兄さんは言います。「捕まる前に聞きたまえ。君の狙っているギルマン殿下は、あそこにおられる」。ピッと指差した先には、確かにもうひとりのアラビアのロレンスみたいなおじさんが。でも、わる者たちは、まだピストルを持っているし、大丈夫でしょうか。さらに、菱山はかせは爆だんをもってるんですけど。えいっ。爆だんをなげる菱山はかせ。「はっ、あぶないっ」。どうにか、お兄さんの丈夫な体で、皇太子殿下は助かったみたいです。
空き地まで革めい団たちを追跡したお兄さんは、バッタバッタとわる者たちをなぎたおします。おまわりさんたちもかけつけ、つぎつぎと逮ほされていく革めい団のみなさん。わる者が栄えることはありません。最後はかならず正義がかつのです。
エンゼル学園にもどって、よいこのみんなにお説教をしたスーパージャイアンツのお兄さんは、「じゃっ、君たち元気でねっ」と言いながら、ダッシュして空にとびたちました。みんなの声にこたえて、うちゅうからやさしく手をふるスーパージャイアンツのお兄さんです。
なんで、孤児院の子が宝石店に来ているんだとか、孤児のフミオくんがトレンチコートにホームズ風の鹿打ち帽という高そうなカッコをしているのはなぜ?それに、ノリコちゃん、子供のくせに老け顔すぎるだろ、みたいなツッコミポイントはいっぱいあります。でも、これがスーパージャイアンツシリーズのさいごですからね。ここは、生あたたかく見まもってあげたいです。
ちなみに、最後のごほうびというワケでもないでしょうが、大好きな星輝美おねえさんがヒロインで出ていたのも、おじさんにとってはポイント高しです。しいて言えば、北沢典子おねえさんも出てくれたら、もっとうれしかったんだけどな。
シリーズぜんぶをみて思ったのは、うついけんお兄さんは、やっぱりカッコいいなあということです。陰もうらおもてもない、完ぜん無けつの能天気なヒーローをえんじられるのは、にほん広しといえども、このうついけんお兄さんだけです。別にバカにしてるわけではなくて、うついけんお兄さんの人徳というか、人柄のよさが、画面をつうじて伝わってくるようでした。
うついけんお兄さん、エメラルドすいせいに帰っても、元気でいてください。



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おはなし
スーパージャイアンツのお兄さん(宇津井健さん)は、毒針をもった革めい団をやっつけるぞ
スーパージャイアンツシリーズのさい後のさくひんです。そもそも、原水ばく実けんをとめるためにエメラルドすいせいからやってきたスーパージャイアンツのお兄さんですが、とうとう地球の政治とう争にまで、手をだすようになってしまいました。
日本堂という宝石店が映ります。おきゃくさんは、エンゼル学えんという孤児院のえん長先生と、フミオくんにノリコちゃん。そして、いかにもあやしい二人の男のふた組です。えん長先生のおかいものに飽きてしまったフミオくんとノリコちゃんが、なにげなくあやしい男たちを見ていると、あれれ、ダイヤモンドを出してもらった男たちは、女店員さんに毒ばりをなげつけて、ダイヤモンドを持って逃走していったのです。もちろん、その日の新聞には、「宝石店 襲撃事件」「恐怖の大東京」「毒殺魔 又も宝石店を襲う」といった見だしがおどったのは、いうまでもありません。
エンゼル学園にもどったフミオくん、ノリコちゃんはお友だちにおおいばり。なにしろ、今、東京をさわがせている毒さつ魔のかおをバッチリ目げきしたんですからね。「僕、毒殺魔を見ちゃったんだ。こうやって、針を投げたんだ」と実えんしたりして。「ホントよ、こわかったわ」と、さほど怖そうなかおもせず、ノリコちゃんが言うと、フミオくんのテンションはあがるいっぽうです。「怖くないよ。僕、毒殺魔を捕まえてやるんだ」。
けいさつのおじさんたちは、困りがお。お店がいっぱいおそわれているのに、手がかりのひとつもみつかりません。「警察の面目を賭けても、一日も早く逮捕しなければならない」とエライおじさんが言うと、まじめそうな川田刑じ(御木本伸介)は思いつめたようすで、ググッと気合を入れるのでした。とりあえず、ガンバレ、川田さん。
その夜、豹柄のカバンに宝石をどっさりいれて、あるいていた宝石店のおじさんが、またも二人組におそわれました。たまたま、そこに通りがかった川田さんは、いっしょうけんめい犯人をおいかけます。そして、もう二人。孤児院をぬけだして犯人さがしをしていたフミオくんとノリコちゃんも、サササとあとをつけるのでした。
川田さんは、犯人をおって菱山病院にやってきました。でも、院長せんせいの菱山はかせ(大原譲二)は、「うちは娘と看護婦だけですが」と言うのです。おかしいなあ、たしかに犯人たちは病院にはいっていったと思ったんだけど。いぶかしがりながら、病院の外にでた川田さんは、夜にもかかわらずウロウロしているフミオくんとノリコちゃんをはっけんしました。「君たち、こんなに遅く、なにしてるんだい」。フミオくんとノリコちゃんは、川田さんをうたがっているのか、しょうじきに言おうとしません。そこで、川田さんが警察てちょうを出すと、うわっホンモノの刑事さんだ、とビックリです。早速、「あたしたち、毒殺魔を見たの」と言うノリコちゃん。今度は川田さんがビックリする番です。「えっ、どんな男だった」。はい、こんな人たちだよー。わらわらと、わる者たちが、3人をとりかこみました。くろいピッチリした服に、くろいマスク。腰にはチャンピオンベルトみたいなものをしていますよ。これで、イーッっていえば、まんまショッカーの戦闘員(初期型)ですね。
ともあれ、大ピンチの3人。しかし、そこにスーパージャイアンツのお兄さんがかけつけました。ばこっ、ぼふっ。痛ててて。「退け、退けーっ」と、時代劇みたいな台詞をのこして、わる者たちは逃げていくのです。「さあ、もう怖くないよ」と子供たちにやさしくほほ笑むスーパージャイアンツのお兄さん。でもけいじの川田さんとしては、いちおう確かめておかないとね。「あなた、どなたです」「正義の味方スーパージャイアンツ」「ほう」。どうも川田さんは、反応が薄いというかにぶめです。微妙に傷つきつつ、スーパージャイアンツのお兄さんは言います。「毒殺魔の逮捕に全力を尽くします。彼らは単なる宝石強盗ではありません。わたくしは、彼らの組織を粉砕します」。
ここはわる者たちにひみつ基地。ショッカー服に、マントをプラスしたボスが、うばった宝石をまえに演ぜつしています。「この宝石でビアス王国革命の軍資金は充分だ。あとはビアス王国皇太子の来日をまって暗殺。一挙に現地に渡るのだっ!」。感極まった子分のひとりが「ビアス革命団、万歳!」と叫ぶと、みんなも「おおー」ともりあがっていますよ。しかし、そこに川田さんたち3人の襲げき部隊がシオシオとかえってきました。「子供と犬は片付けたか」「スーパージャイアンツに邪魔されました」「なにっ、スーパージャイアンツ。ううむ、困った奴があらわれた」。
マジメな川田さんは、毒薬のぶんせき結果を聞きに、城南大学の山本きょうじゅをたずねました。まだくわしくは分からないけど、と前おきをしつつ、山本きょうじゅは言います。
「あなたはビアスという国をご存知ですか」。「ビアス?」。「ええ、世界で一番古い王国ですが」と言いながら地球儀をくるりんと回して、山本きょうじゅは一点を指さします。
ピタッ。どうやら、アフリカそれもスーダンあたりを指さしているみたい。「えーと、これですがね。この国には、強烈な毒をもつ毒蛾がいるんですが、この針の毒は、どうもその毒蛾から抽出した毒ではないかと思われるんですがね」。「ほう」とボンヤリしている川田さんですが、山本きょうじゅの次の言葉を聞いて、表情が変わりました。「この事件については、菱山博士にお聞きになってはいかがですか」。なんと、あの菱山びょういんの菱山はかせは、ビアスの毒蛾についての権威だというのです。これは、とってもアヤシイぞ。
早速、その足で菱山はかせのところに向う川田さん。「実は城南大学の山本教授からうかがってきたんですが、先生はビアス王国についてのご造詣が深いとうかがいました」とズバリ切り込んでみます。さあ、どうだ。しかし、菱山はかせは、あわてずさわがず、ビアス王国との関係をみとめたうえで、自分が持っている、ビアス王国に代々伝わる宝石がわる者に狙われていると言い出したのです。娘さんのみち子さん(星輝美)に頼んで、金庫の宝石をとりだす菱山はかせ。「この際、私は警察に保護をお願いしたいと思うんですが」。えーと、そう来ましたか。でも、どうしても、コイツがアヤシイと思うんだがなあ。警察にもどった川田さんは、エライひとに、菱山びょういんの監視をてい案してみます。でも、エライひとは、「ま、相手は何と言っても一流の人物だから」と、川田さんのてい案を却下してしまうのです。
その夜、菱山はかせは、毒殺ふたり組のしゅうげきを受けました。バーン。腕を撃たれたのです。幸い、銃だんは腕をかすめただけで、はかせは軽傷みたいです。さっそく駆けつけた川田さんは、「すると毒殺魔がはじめて拳銃を使ったというわけですな」とスルドイ突っ込みを入れますが、そこにわる者からの電話が。娘の命が欲しかったら、ビアスの宝石を渡すのだ。「明日の晩12時にもらいに行くからな。フハハハハ」。いまいち、腑に落ちない表情の川田さんですが、ことがこれだけ大きくなると、仲間を呼んで警戒するしかありませんね。
コチコチ。時計が時をきざむのを、じっと見ているたくさんのお巡りさんやけいじさん。コチコチ。約束の12時を5分すぎても、誰もきません。「とうとう来ませんでしたな。よかった」と川田さんが言うと、菱山はかせは「しかし、念のために金庫をあけてみましょうか」とソワソワしています。カリカリ、カリカリ、ガチャリ。ギギー。「あっ、無い。無い。大切な宝石が無い。無い。私の宝石が」、きもちオオゲサにさわぐ菱山はかせ。と、そこに電話が鳴りました。「フハハハ。宝石はもらった。しかし、娘は返さん。日本の警察力もたいしたことはないな。フハハハ」。
ここはエンゼル学園のお庭。フミオくん、ノリコちゃんを始め、みんなが元気よく遊んでいます。しかし、待ってください。そんな子供たちの様子をうかがっているのは、毒殺ふたり組じゃありませんか。そおっと毒針をだして、狙いをさだめるふたり組。あぶない、このままではフミオくんとノリコちゃんが。しかし、そこにスーパージャイアンツのお兄さん登場です。とりゃっ。毒針をたたきおとすお兄さん。ふたり組は、口で「シュッシュッ」と言いながら、ありったけの毒針をお兄さんに投げつけますが、お兄さんはあっさり全ての毒針をはたきおとすのでした。「に、逃げろー」。
まさか、ひそかに命を狙われていたとは思ってもみないフミオくんとノリコちゃんは、次なる冒けんを企画しちゃってます。題して、菱山びょういんに忍び込むぞ作戦。小学校低学年のノリコちゃんが保護者然として、おなじく小学校低学年のフミオくんを病院につれて行き、フミオくんを入院させるという、ある意味、壮大なけいかくです。たしかにノリコちゃんは、子供のわりに、とってもオバサン顔ですけど、こんなけいかくがうまくいくでしょうか。……。えーと、うまく行ったみたい。
「さあ、これで大成功。あやしまれずに入院しちゃった」と棒読みのフミオくんは、さらに菱山はかせが、お庭の隠しスイッチをおして、ひみつ基地にはいっていくのを目撃したのです。同じように隠しスイッチをうごかして、基地にせんにゅうするフミオくん。そこでは、ボスが平隊員をまえにえんぜつ中でしたよ。
「諸君に最後の命令を伝える。われわれが待ちに待った大望成就の日が近づいた。明日、羽田にビアスの皇太子ギルマンが到着する。最初の手はずどおり、迅速果敢に行動せよ。なおスーパージャイアンツにはくれぐれも警戒するように」「おおーっ」。そんな様子を尻目に、美しいみち子さんの捕まっている部屋のドアを、針金でガチャガチャといじるフミオくん。おいおい、開くわけないでしょ。ガチャリ。って、開いてるし。しかし、同時に非常ベルも鳴りだしちゃいましたよ。あっさりとみんなの前に引きずり出されるフミオくんとプリティなみち子さん。
「小僧、うまく入り込んだつもりだろうが、もう逃しはせんぞ」と、ボスがゆっくりマスクをとると、その下の顔はなんと菱山はかせじゃありませんか。「お父さまっ!」とビックリするステキなみち子さん。「みち子、お前を誘拐したのは、いかにも、父親の私だ。我われの大きな目的のためには、ああいう芝居が必要だったのだ」「お父さま、ひどい。ひどいわ」「お前は私の本当の娘ではないのだ。今まで世間の目をごまかすために、親子としてきたが、実は縁もゆかりもない他人なのだ。お前は小さい時にさらわれてきたのだ」。ガガーン。ショックをうけるキュートなみち子さん。しかし、フミオくんは自業自得だからいいとして、さらにショッキングなできごとがイノセントなみち子さんを襲うのです。
ダムダム。ダムダム。アヤシイ音楽とともに、ちまつりのぎしきが始まっちゃいましたよ。剣の舞が始まり、あわれみち子さんたちは、邪教の祭壇のいけにえにされそうです。とりゃー。そこにスーパージャイアンツのお兄さんがやってきました。「飛んで火にいる夏の虫とは、貴様のことだ。来いっ」と、いかにも負けフラグの立ちそうな台詞をくちばしるボスの菱山はかせ。もちろん、平たい員もろともボッコボコです。さらに、ノリコちゃんのつう報で、けいさつのおじさんたちも駆けつけましたよ。「しまった。表は警察に包囲されたららしい」と、スタコラにげだす革めい団のみなさん。えっ、スーパージャイアンツのお兄さんは何をやっているんだって。いやあ、スーパージャイアンツのお兄さんは、いつもツメが甘いんですよね。
なぜかエンゼル学園に集まる、スーパージャイアンツのお兄さんや傷心のみち子さん、そしてけいじの川田さんたち。「そうですか、やっぱり菱山博士が犯人だったんですね」という川田さんに、スーパージャイアンツのお兄さんさんは力強くせん言します。「そうです、残念ながら取り逃がしました。しかし、彼はこのまま黙っているはずがない。かならず、わたくしに挑戦してくるでしょう。その時こそ、最後のチャンスです。わたくしは必ず、彼を捕らえてみせます」。本当に挑戦してくるのかとか、そもそも誰のせいで最後のチャンスになったんだというツッコミはさておき、お兄さんは続けます。「わたくしは、わたくし独特の方法で今回の事件を捜査していたのですが、今回、初めて、その確証を掴むことができました。菱山博士こそ、宝石商荒らしの毒殺魔の首魁だったんです」。川田さんはともかく、園長せんせいまでもが、「知ってるよ」といった感じにうなづきます。それに、独特の方法って、ただ上空をやみくもに飛び回っていただけだし。おっと、これではスーパージャイアンツの威厳が崩れてしまう。あわてて、言葉をいそぐお兄さん。「そればかりではありません。彼こそ、ビアス国の転覆を計画する革命団の首領だったんです。折も折、明日、ビアス国の皇太子が初めて日本を訪問されるんですが、彼らが黙っているわけがありません。わたくしは、その裏をかいて、一挙に彼らを撃滅しようと思います」。でもスーパージャイアンツのお兄さんですからねえ、うまく行くかなあ。
ここは羽田くうこう。ビアス皇太子ご一行をのせた飛こう機がちゃく陸しました。それを通路の柱の陰で、まちかまえる革めい団のわる者たち。アラビアのロレンス風のターバンにサングラスの皇太子をせんとうに、インド風のターバンをまいたお供の人たちが、こちらに歩いてきましたよ。今だ。バーンバーン。わる者たちはピストルを乱しゃします。ああ、皇太子は蜂の巣に……ならずに、なんだかガッツポーズをとってますよ。サングラスとターバンをとる皇太子殿下。すると、下からあらわれた顔は、なんとスーパージャイアンツのお兄さんではありませんか。「貴様っ!」と怒る菱山はかせに、お兄さんは言います。「捕まる前に聞きたまえ。君の狙っているギルマン殿下は、あそこにおられる」。ピッと指差した先には、確かにもうひとりのアラビアのロレンスみたいなおじさんが。でも、わる者たちは、まだピストルを持っているし、大丈夫でしょうか。さらに、菱山はかせは爆だんをもってるんですけど。えいっ。爆だんをなげる菱山はかせ。「はっ、あぶないっ」。どうにか、お兄さんの丈夫な体で、皇太子殿下は助かったみたいです。
空き地まで革めい団たちを追跡したお兄さんは、バッタバッタとわる者たちをなぎたおします。おまわりさんたちもかけつけ、つぎつぎと逮ほされていく革めい団のみなさん。わる者が栄えることはありません。最後はかならず正義がかつのです。
エンゼル学園にもどって、よいこのみんなにお説教をしたスーパージャイアンツのお兄さんは、「じゃっ、君たち元気でねっ」と言いながら、ダッシュして空にとびたちました。みんなの声にこたえて、うちゅうからやさしく手をふるスーパージャイアンツのお兄さんです。
なんで、孤児院の子が宝石店に来ているんだとか、孤児のフミオくんがトレンチコートにホームズ風の鹿打ち帽という高そうなカッコをしているのはなぜ?それに、ノリコちゃん、子供のくせに老け顔すぎるだろ、みたいなツッコミポイントはいっぱいあります。でも、これがスーパージャイアンツシリーズのさいごですからね。ここは、生あたたかく見まもってあげたいです。
ちなみに、最後のごほうびというワケでもないでしょうが、大好きな星輝美おねえさんがヒロインで出ていたのも、おじさんにとってはポイント高しです。しいて言えば、北沢典子おねえさんも出てくれたら、もっとうれしかったんだけどな。
シリーズぜんぶをみて思ったのは、うついけんお兄さんは、やっぱりカッコいいなあということです。陰もうらおもてもない、完ぜん無けつの能天気なヒーローをえんじられるのは、にほん広しといえども、このうついけんお兄さんだけです。別にバカにしてるわけではなくて、うついけんお兄さんの人徳というか、人柄のよさが、画面をつうじて伝わってくるようでした。
うついけんお兄さん、エメラルドすいせいに帰っても、元気でいてください。



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オマチカネの毒蛾王国のコメントを書きますね!
輝美たん、めっちゃかわゆい!が子役は相変わらず生意気ですね!
その後、輝美たんはエンゼル学園で過ごす事になるのでしょうか?
騒動が起きなければ、裕福に過ごせたのにね。
この作品後、赤坂監督はスーパージャイアンツの企画を手土産に、東映に移籍して、ソックリドラマの「ナショナルキッド」の監督をしました。
当時はこんな事有りだったのですかね?現在では訴訟物と思いますが。
おお。そんな裏話があったとは。ナショナルキッドというのは観たことないのですが、逆にアパッチさんのお話を聞いて、観たくなりました。
1、「宇宙怪人」と「毒蛾王国」の戦闘員のユ ニフォームは使い回しなので当然、宇宙暗
黒党とビアス革命団は同一組織で菱山博士 は暗黒党の幹部になってる設定。
2、「宇宙怪人」と「悪魔の化身」はどちらも
臓器から誕生する怪人なので、暗黒党と大 川博士は同胞で、大川博士と黒川博士は兄 弟という設定。
3、宇宙怪人と魔女の芳子は共に臓器から誕生
したミュータントという設定。
4、「宇宙怪人」の黒川博士の助手の一本足の
男は最初は登場するが途中でいなくなる。
どうやら子供たちが一本足の男をいたぶる
場面が障害者いじめに見え、カットされた
かと。
5、ストーリーの流れは、始まりが「宇宙怪人」→「毒蛾王国」→「悪魔の化身」→「宇宙怪人」で終わるという流れ。
ですから3作とも本家ではどちらもスケール感に乏しい組織だったのがこの作品では、巨大な組織になってる感じなので、ちょっとだけスケールが大きくなっています。ストーリーは3作が入り乱れてるのでかなり無理がありますが、一粒で三度おいしい仕上がりになってるのは確かです。アメリカでもこれがかなりカルト的な人気を得ているらしいです。なんか嬉しいです。
なんとまあ、そんな珍品がネットで観られるとは。
で、観てみました。ぶはは。英語吹き替えだと、またヘンな面白みがありますねえ。さすがに、小さい画面で、全部を観る根性はありませんが、不思議パワーは体感できたかと思います。
情報、ありがとうございました。