【「ずべ公番長 はまぐれ数え唄」山口和彦 1971】を観ました

おはなし
影山リカの出生の秘密が今、明かされるっ!!ってほどのものじゃないです。
ずべ公番長シリーズの第3弾。1作目、2作目と趣向を変え、今度は横浜が舞台です。
護送トラックに乗せられている影山リカ(大信田礼子)。もちろん行き先が、泣く子も黙る赤城女子学園なのは言うまでもありません。姐御と慕ってくるお雪(市地洋子)を引きつれ、意気揚々と赤城に乗り込んだリカですが、しかし、そこを今仕切っているのは、関西からやってきた河内のお紋(賀川雪絵)なのでした。
はい、ということで、どちらが真の番長かを決めるために、川原で決闘です。もう、リアリティなんてどうでもいいので、パンツ丸見えのハイキックで戦う二人を見物しておけば、それでOK。二人の勝負は決着のつかないまま……
「一年後」。出所したリカとお雪を、謎の男・ヘンリー(由利徹)が迎えにきました。「ミー。ヘンリーね。ミスターツナオに頼まれて、ハマから迎えにきたよ」。
そのツナオといえば、横浜で安万寿(三原葉子)のヒモになって暮らしているようです。ひとしきりグダグダなエロネタが描かれた後に、いきなり揃いの赤革ジャンで身を固めた「Z団」というずべ公グループが押しかけてきましたよ。「お前らが隠れてエロ写真撮ってるネタは割れとるんじゃい」、バリーン。「ヤバイ仕事するなら、筋とおして中尾組に挨拶せんかい」、ガチャーン。安万寿の店はメチャメチャです。
ヘンリーに案内されてやってきたリカは、メチャメチャな店内を見てビックリ。やったのはZ団と聞いても、見当がつきません。前にはそんなグループなかったけどなあ。「地回りの中尾組の息のかかった愚連隊やねん」。おっと、ハマを牛耳っていたのは梶岡組だったはずなのに、それも替わったんだ。すっかり浦島太郎なリカです。ま、それはともあれ、ツナオに「ねえ、リカぁん。かよわい僕らを暴力団から守って欲しいねん。なあ、
用心棒になってぇな」と頼まれたので、リカは「よっしゃ」とうなづくのでした。
ハマを歩くリカ。おや、赤い服のZ団がイチャモンをつけてきましたよ。とりあえずパンツ丸見えキックで、ギッタギッタにしておきましょう。うりゃー。
リカはモロッコというスナックにやってきました。そう、孤児院育ちのリカをある日迎えにきて、わが子同様に育ててくれたのが、ここのマスター・竜之助(曽我廼家明蝶)だったのです。「リカ、リカじゃねえか」と喜ぶ竜之介に、とりあえず仁義を切るリカ。なんで、育ての親に仁義を切るのかというと、それがシリーズのお約束だから。以上。
「さ、乾杯だ」。リカとお雪。竜之介に、常連客の売春婦・バケネコ(清川虹子)がグラスを持ち上げた瞬間、ナイフが飛んできましたよ。入り口には黒尽くめの服に、黒のテンガロンハットをかぶった男が。いえ、テンガロンハットを持ち上げると、そこには女が。そう、赤城でライバルだった河内のお紋じゃありませんか。
「ようも、うちらの子をいたぶってくれたな」とドスを効かせるお紋。赤服のZ団もなだれ込み、一触即発です。そこに刑事さん(佐野浅夫)が登場。Z団はソソクサと去り、刑事さんと竜之介が密談を開始です。「マズイ時に帰ってきたじゃないか、リカの奴。中尾が血眼になって梶岡の残党狩りしているのは、お前だって分かってるじゃないか。リカのことが中尾に分かってみろ。ただじゃすまないぞ」「リカにオヤジのことは」「ああ、話さないほうがいいな」。えーと、つまりリカはハマを牛耳っていた梶岡の娘ってことでしょうか。リカが知らないだけで。それにしても、リカが横にいるだろうに、密談もへったくれもないような気がしますけど。
懐かしいセンミツ(集三枝子)とも合流したリカは、ツナオたちと組んで、商売の規模を大きくすることに。エロ写真や大人のオモチャを、ただ売っても儲けが少ない上に、中尾組に見つかる危険性が大きすぎます。それならば……。
タグボートの船長、トニー(谷隼人)と交渉しているお紋。「見つかったらヤバイからな。まあカンベンしてくれよ」「商売はうちらがやんねんで。沖の貨物船までうちらを運ぶだけで、儲けの一割。こんなボロイ話、またとあらへんで」「なんと言われたってダメだよ」。暴れん坊のお紋ですが、内心でトニーが好きでたまらないので、そう言われると強く押せません。ちぇっ。しかし、お紋とZ団が立ち去ろうとすると、トニーの船にリカがやってくるのが見えましたよ。「トニー、あはは」「リカじゃねえか」「会いたかった」。なんかイチャイチャしている二人。お紋は思わずムカムカです。ムキー。
中尾組に取り立てたショバ代を届けに行くお紋。しかし、中尾(小池朝雄)は「これだけかい、今日は」と不機嫌です。そのうえ、レジャーランド用に女の子を集める作業の遅れまで指摘してきました。しかし、不機嫌度ならお紋も負けていません。「うちら、体ひとつしかないさかいな。いっぺんに言われても、ようせんわ」、プイッ。中尾はムッとしていますが、知るもんか。
さて、トニーのタグボートで直接貨物船に乗りつけて、エッチな商品を売りつけることにしたリカと仲間のみなさん。ガッポリ儲かってウハウハです。しかし、そうなるとお紋の立場はゼロ。中尾は「お紋よりは役に立つかもしれねえなあ」とリカに乗り換える動きすら見せ始めましたよ。早速、モロッコに乗り込んでくる中尾。「おう、姉ちゃん。お前かい、はまぐれおリカっていうずべ公は」「それがどうしたんだい」「俺はお前が気に入ったぜ。どうだい、お前さえ良かったら、このハマのずべ公を一切、仕切らせてやってもいいんだぜ」。「お紋が聞いたら怒るぜ」というリカに、中尾は「お紋、ありゃあせいぜい、利用するだけのしろもんだ」とうそぶくのです。
中尾組は、非合法な売買以外にも、ベトナム脱走兵の受け入れもやっているようです。とは言え、脱走兵から金を受け取った後に、その兵隊をMPに突き出すという、ある意味、仁義のかけらもない鬼畜っぷり。今日も、中尾組のインチキにジョーという兵隊が引っかかりました。しかし、MPが来たのを察知して、スタコラ中尾組を逃げ出したジョーは、追われるままに、モロッコに逃げ込んできたのです。最初は、「どんな事情があろうと、仲間を裏切るなんてのは仁義に欠けるじゃんかよ」と反発していたリカですが、ジョーの身の上話を聞くと、態度が一変です。「ジョーはね、孤児なんだよ。ガキの時、親と別れちまってさ、ずっと孤児院暮らしなんだい。ようやくお袋さんがブラジルにいるって分かった時にはベトナムへ戦争に行かなきゃなんなかったんだって」と竜之介を説得です。しかし、ジョーの話を聞くと、思いだすのは自分の親のこと。そういえば、墓参りもしたことないや。竜之介に、墓参りに行きたいとオネダリをするリカ。じっちゃんはお墓の場所を知ってるんだろ。ギクッ。あ、ああモチロンだ、とテキトウなことをいう竜之介です。
そんな竜之介を冷たい目でみていたバケネコは言います。「あんたもバカな約束するもんだ。あの子のオヤジの墓なんてどこにもありゃしないじゃないか」。「うるせえ」という竜之介に、バケネコはさらにキツイ言葉を。「隠したっていずれはバレるんだ。中尾に殺された梶岡が、実のオヤジだってはっきり言った方がいいんじゃないのかい」。ちなみに、二人は、その会話を中尾組の組員が立ち聞きしていたとは、夢にも気づかないのでした。
脱走兵ジョーを、トニーの船で貨物船に密航させたリカたち。しかし、その帰りに、埠頭で中尾組がなにやら、こそこそと女の子を船に乗せている現場を目撃しちゃいました。「トニー、どうしたんだい、あの女の子たち」というリカに、「あれだよ」とトニーはビラを指差します。ヤングレディ大歓迎とか、レジャーランド建築中だなんて、甘い言葉が踊っていますが、実際は中尾組が女の子を騙して香港に売り飛ばしているんだそうです。
ディスコで家出少女を勧誘しているお紋たち。そこにリカが割り込んできました。「おう、リカ。人の仕事、邪魔してくれたな。うちの仕事がいい加減とはなんや。うちが人を騙してるとでも言うのんかい」とキレルお紋。しかし、リカに証拠を突きつけられ、「今頃、女の子たちはお船に乗せられて香港へバイバイってね」と言われてガガーンです。し、知らなかった。まさか、自分が人身売買の手先にさせられているとは。
女の子の集まりが悪いので、Z団を売り飛ばすか、と相談している中尾たち。そこにお紋が乗り込んできましたよ。「ようもうちを騙してくれたな。これでうちのカオは丸つぶれや。ちきしょー、殺したる」。ナイフを振り回すお紋ですが、あっけなく捕まってしまいました。ついでにZ団のみなさんもネグラから拉致されちゃいました。あーあ。
中尾の魔の手はリカにも伸びてきました。竜之介と墓参りに出かけたリカを、殺し屋のピストルが狙っています。フッ。殺気に気づいた竜之介が「危ない」とリカを庇います。バシュッ。うわーっ。竜之介はリカを庇って絶命しちゃいました。
中尾組のアジトに監禁されているお紋とZ団のみなさん。しかし、どうにかロープを切ることに成功し脱出です。しかし、仲間を庇ってお紋が腹をさされちゃいましたよ。懸命の力で見張りを倒したものの、お紋は瀕死の重傷です。
竜之介の遺体を前に悲しみに沈んでいるリカやバケネコたち。と、バケネコが言い出しました。「あたい、この人と違うから言っちまうよ。あんたのオヤジさん、船長でもなんでもありゃしないんだよ。ヤクザの梶岡さ」。ガーン。衝撃を受けるリカ。なんてこと、つまり中尾は父の仇ってことじゃないですか。と、そこにお紋が乗り込んできました。「リカ、トニー賭けて、勝負付けようやないか」。ホントはお紋と勝負している場合じゃないんですけどね。しかし、お紋は本気のようです。「どないしたんや。抜かんかい」とドスを振り回してきましたよ。パシュッ。危うくお紋の攻撃をかわすリカ。しかし、お紋はそのままひっくり返ってますけど。「お紋。どしたんだ。お紋」。リカがお紋を抱き起こすと、血がベッタリ。スゴイ出血です。「わての負けや。あんたの言うこと、ホンマやった」「誰が、誰がやったんだ」「中尾や」。騙された上に、自分たちも香港へ売り飛ばされるところだった、と苦しげに語るお紋。そこに、Z団のみなさんがバイクで駆けつけてきましたよ。「リカ、うちの連中、頼むな。その代わり、トニーあんたに譲るわ」「お紋」「もともとあんたのもんやけどな」ガクッ。
お紋の黒革ジャンを着込み、Z団を引き連れ爆走するリカ。っていうか、大信田礼子の場合、顔がプックラしているので、メットにゴーグルをつけると、まるで金太郎というか、後期の不良番長みたいなんですけど。ともあれ、リカ率いるZ団は、港の人身売買現場に駆けつけてきましたよ。
「あ、リカ」と驚く中尾たちに、ドラム弾倉をつけたトンプソンを乱射するリカ。さらにZ団のバイクも機関銃装備でバリバリ撃ちまくってます。うぎゃー。「ボヤボヤするな、タイヤを撃て、タイヤを」と中尾の指示で、盛り返すヤクザさんたちですが、Z団はじめみなさんは、拳銃に日本刀と、なんだかワンマンアーミーな重武装でヤクザさんに対抗です。
ブォンブォン、口に日本刀を咥えバイクでフル加速するリカ。うりゃー。走りながらヤクザさんたちを斬り殺していきます。とうとう、中尾だけが残りました。「中尾、待ちやがれ」。それに答えて、撃ち返してくる中尾。ズキューン。リカの頬に鮮血が飛びます。しかし、そこで弾切れのようです。「死ねっ」。中尾の腹に日本刀を突き通すリカ。ピーポー、ピーポー。パトカーが到着し、連行されていくリカ。車窓から港を見ると、サワヤカな笑顔で、タグボートを運転しているトニーが見えます。パトカーはリカを乗せて、港を後にしていくのでした。
なんか、中だるみ回避でパターンを変えたんでしょうが、あんまり効果がなかったような。リカはともかく、お紋以外のキャラが立っていないので、観ていて不満が残ります。最後の殴りこみシーンも、火力大幅増で普通なら面白くなりそうなところですが、有象無象が機関銃を乱射しているだけに見えてしまうのが残念です。ここらへんは、不良番長シリーズを見習って欲しいところです。
まあ、結局のところ、長子役の橘ますみが出ていない。敗因はそこに尽きるような気がしますが。橘ますみ、カムバック。



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影山リカの出生の秘密が今、明かされるっ!!ってほどのものじゃないです。
ずべ公番長シリーズの第3弾。1作目、2作目と趣向を変え、今度は横浜が舞台です。
護送トラックに乗せられている影山リカ(大信田礼子)。もちろん行き先が、泣く子も黙る赤城女子学園なのは言うまでもありません。姐御と慕ってくるお雪(市地洋子)を引きつれ、意気揚々と赤城に乗り込んだリカですが、しかし、そこを今仕切っているのは、関西からやってきた河内のお紋(賀川雪絵)なのでした。
はい、ということで、どちらが真の番長かを決めるために、川原で決闘です。もう、リアリティなんてどうでもいいので、パンツ丸見えのハイキックで戦う二人を見物しておけば、それでOK。二人の勝負は決着のつかないまま……
「一年後」。出所したリカとお雪を、謎の男・ヘンリー(由利徹)が迎えにきました。「ミー。ヘンリーね。ミスターツナオに頼まれて、ハマから迎えにきたよ」。
そのツナオといえば、横浜で安万寿(三原葉子)のヒモになって暮らしているようです。ひとしきりグダグダなエロネタが描かれた後に、いきなり揃いの赤革ジャンで身を固めた「Z団」というずべ公グループが押しかけてきましたよ。「お前らが隠れてエロ写真撮ってるネタは割れとるんじゃい」、バリーン。「ヤバイ仕事するなら、筋とおして中尾組に挨拶せんかい」、ガチャーン。安万寿の店はメチャメチャです。
ヘンリーに案内されてやってきたリカは、メチャメチャな店内を見てビックリ。やったのはZ団と聞いても、見当がつきません。前にはそんなグループなかったけどなあ。「地回りの中尾組の息のかかった愚連隊やねん」。おっと、ハマを牛耳っていたのは梶岡組だったはずなのに、それも替わったんだ。すっかり浦島太郎なリカです。ま、それはともあれ、ツナオに「ねえ、リカぁん。かよわい僕らを暴力団から守って欲しいねん。なあ、
用心棒になってぇな」と頼まれたので、リカは「よっしゃ」とうなづくのでした。
ハマを歩くリカ。おや、赤い服のZ団がイチャモンをつけてきましたよ。とりあえずパンツ丸見えキックで、ギッタギッタにしておきましょう。うりゃー。
リカはモロッコというスナックにやってきました。そう、孤児院育ちのリカをある日迎えにきて、わが子同様に育ててくれたのが、ここのマスター・竜之助(曽我廼家明蝶)だったのです。「リカ、リカじゃねえか」と喜ぶ竜之介に、とりあえず仁義を切るリカ。なんで、育ての親に仁義を切るのかというと、それがシリーズのお約束だから。以上。
「さ、乾杯だ」。リカとお雪。竜之介に、常連客の売春婦・バケネコ(清川虹子)がグラスを持ち上げた瞬間、ナイフが飛んできましたよ。入り口には黒尽くめの服に、黒のテンガロンハットをかぶった男が。いえ、テンガロンハットを持ち上げると、そこには女が。そう、赤城でライバルだった河内のお紋じゃありませんか。
「ようも、うちらの子をいたぶってくれたな」とドスを効かせるお紋。赤服のZ団もなだれ込み、一触即発です。そこに刑事さん(佐野浅夫)が登場。Z団はソソクサと去り、刑事さんと竜之介が密談を開始です。「マズイ時に帰ってきたじゃないか、リカの奴。中尾が血眼になって梶岡の残党狩りしているのは、お前だって分かってるじゃないか。リカのことが中尾に分かってみろ。ただじゃすまないぞ」「リカにオヤジのことは」「ああ、話さないほうがいいな」。えーと、つまりリカはハマを牛耳っていた梶岡の娘ってことでしょうか。リカが知らないだけで。それにしても、リカが横にいるだろうに、密談もへったくれもないような気がしますけど。
懐かしいセンミツ(集三枝子)とも合流したリカは、ツナオたちと組んで、商売の規模を大きくすることに。エロ写真や大人のオモチャを、ただ売っても儲けが少ない上に、中尾組に見つかる危険性が大きすぎます。それならば……。
タグボートの船長、トニー(谷隼人)と交渉しているお紋。「見つかったらヤバイからな。まあカンベンしてくれよ」「商売はうちらがやんねんで。沖の貨物船までうちらを運ぶだけで、儲けの一割。こんなボロイ話、またとあらへんで」「なんと言われたってダメだよ」。暴れん坊のお紋ですが、内心でトニーが好きでたまらないので、そう言われると強く押せません。ちぇっ。しかし、お紋とZ団が立ち去ろうとすると、トニーの船にリカがやってくるのが見えましたよ。「トニー、あはは」「リカじゃねえか」「会いたかった」。なんかイチャイチャしている二人。お紋は思わずムカムカです。ムキー。
中尾組に取り立てたショバ代を届けに行くお紋。しかし、中尾(小池朝雄)は「これだけかい、今日は」と不機嫌です。そのうえ、レジャーランド用に女の子を集める作業の遅れまで指摘してきました。しかし、不機嫌度ならお紋も負けていません。「うちら、体ひとつしかないさかいな。いっぺんに言われても、ようせんわ」、プイッ。中尾はムッとしていますが、知るもんか。
さて、トニーのタグボートで直接貨物船に乗りつけて、エッチな商品を売りつけることにしたリカと仲間のみなさん。ガッポリ儲かってウハウハです。しかし、そうなるとお紋の立場はゼロ。中尾は「お紋よりは役に立つかもしれねえなあ」とリカに乗り換える動きすら見せ始めましたよ。早速、モロッコに乗り込んでくる中尾。「おう、姉ちゃん。お前かい、はまぐれおリカっていうずべ公は」「それがどうしたんだい」「俺はお前が気に入ったぜ。どうだい、お前さえ良かったら、このハマのずべ公を一切、仕切らせてやってもいいんだぜ」。「お紋が聞いたら怒るぜ」というリカに、中尾は「お紋、ありゃあせいぜい、利用するだけのしろもんだ」とうそぶくのです。
中尾組は、非合法な売買以外にも、ベトナム脱走兵の受け入れもやっているようです。とは言え、脱走兵から金を受け取った後に、その兵隊をMPに突き出すという、ある意味、仁義のかけらもない鬼畜っぷり。今日も、中尾組のインチキにジョーという兵隊が引っかかりました。しかし、MPが来たのを察知して、スタコラ中尾組を逃げ出したジョーは、追われるままに、モロッコに逃げ込んできたのです。最初は、「どんな事情があろうと、仲間を裏切るなんてのは仁義に欠けるじゃんかよ」と反発していたリカですが、ジョーの身の上話を聞くと、態度が一変です。「ジョーはね、孤児なんだよ。ガキの時、親と別れちまってさ、ずっと孤児院暮らしなんだい。ようやくお袋さんがブラジルにいるって分かった時にはベトナムへ戦争に行かなきゃなんなかったんだって」と竜之介を説得です。しかし、ジョーの話を聞くと、思いだすのは自分の親のこと。そういえば、墓参りもしたことないや。竜之介に、墓参りに行きたいとオネダリをするリカ。じっちゃんはお墓の場所を知ってるんだろ。ギクッ。あ、ああモチロンだ、とテキトウなことをいう竜之介です。
そんな竜之介を冷たい目でみていたバケネコは言います。「あんたもバカな約束するもんだ。あの子のオヤジの墓なんてどこにもありゃしないじゃないか」。「うるせえ」という竜之介に、バケネコはさらにキツイ言葉を。「隠したっていずれはバレるんだ。中尾に殺された梶岡が、実のオヤジだってはっきり言った方がいいんじゃないのかい」。ちなみに、二人は、その会話を中尾組の組員が立ち聞きしていたとは、夢にも気づかないのでした。
脱走兵ジョーを、トニーの船で貨物船に密航させたリカたち。しかし、その帰りに、埠頭で中尾組がなにやら、こそこそと女の子を船に乗せている現場を目撃しちゃいました。「トニー、どうしたんだい、あの女の子たち」というリカに、「あれだよ」とトニーはビラを指差します。ヤングレディ大歓迎とか、レジャーランド建築中だなんて、甘い言葉が踊っていますが、実際は中尾組が女の子を騙して香港に売り飛ばしているんだそうです。
ディスコで家出少女を勧誘しているお紋たち。そこにリカが割り込んできました。「おう、リカ。人の仕事、邪魔してくれたな。うちの仕事がいい加減とはなんや。うちが人を騙してるとでも言うのんかい」とキレルお紋。しかし、リカに証拠を突きつけられ、「今頃、女の子たちはお船に乗せられて香港へバイバイってね」と言われてガガーンです。し、知らなかった。まさか、自分が人身売買の手先にさせられているとは。
女の子の集まりが悪いので、Z団を売り飛ばすか、と相談している中尾たち。そこにお紋が乗り込んできましたよ。「ようもうちを騙してくれたな。これでうちのカオは丸つぶれや。ちきしょー、殺したる」。ナイフを振り回すお紋ですが、あっけなく捕まってしまいました。ついでにZ団のみなさんもネグラから拉致されちゃいました。あーあ。
中尾の魔の手はリカにも伸びてきました。竜之介と墓参りに出かけたリカを、殺し屋のピストルが狙っています。フッ。殺気に気づいた竜之介が「危ない」とリカを庇います。バシュッ。うわーっ。竜之介はリカを庇って絶命しちゃいました。
中尾組のアジトに監禁されているお紋とZ団のみなさん。しかし、どうにかロープを切ることに成功し脱出です。しかし、仲間を庇ってお紋が腹をさされちゃいましたよ。懸命の力で見張りを倒したものの、お紋は瀕死の重傷です。
竜之介の遺体を前に悲しみに沈んでいるリカやバケネコたち。と、バケネコが言い出しました。「あたい、この人と違うから言っちまうよ。あんたのオヤジさん、船長でもなんでもありゃしないんだよ。ヤクザの梶岡さ」。ガーン。衝撃を受けるリカ。なんてこと、つまり中尾は父の仇ってことじゃないですか。と、そこにお紋が乗り込んできました。「リカ、トニー賭けて、勝負付けようやないか」。ホントはお紋と勝負している場合じゃないんですけどね。しかし、お紋は本気のようです。「どないしたんや。抜かんかい」とドスを振り回してきましたよ。パシュッ。危うくお紋の攻撃をかわすリカ。しかし、お紋はそのままひっくり返ってますけど。「お紋。どしたんだ。お紋」。リカがお紋を抱き起こすと、血がベッタリ。スゴイ出血です。「わての負けや。あんたの言うこと、ホンマやった」「誰が、誰がやったんだ」「中尾や」。騙された上に、自分たちも香港へ売り飛ばされるところだった、と苦しげに語るお紋。そこに、Z団のみなさんがバイクで駆けつけてきましたよ。「リカ、うちの連中、頼むな。その代わり、トニーあんたに譲るわ」「お紋」「もともとあんたのもんやけどな」ガクッ。
お紋の黒革ジャンを着込み、Z団を引き連れ爆走するリカ。っていうか、大信田礼子の場合、顔がプックラしているので、メットにゴーグルをつけると、まるで金太郎というか、後期の不良番長みたいなんですけど。ともあれ、リカ率いるZ団は、港の人身売買現場に駆けつけてきましたよ。
「あ、リカ」と驚く中尾たちに、ドラム弾倉をつけたトンプソンを乱射するリカ。さらにZ団のバイクも機関銃装備でバリバリ撃ちまくってます。うぎゃー。「ボヤボヤするな、タイヤを撃て、タイヤを」と中尾の指示で、盛り返すヤクザさんたちですが、Z団はじめみなさんは、拳銃に日本刀と、なんだかワンマンアーミーな重武装でヤクザさんに対抗です。
ブォンブォン、口に日本刀を咥えバイクでフル加速するリカ。うりゃー。走りながらヤクザさんたちを斬り殺していきます。とうとう、中尾だけが残りました。「中尾、待ちやがれ」。それに答えて、撃ち返してくる中尾。ズキューン。リカの頬に鮮血が飛びます。しかし、そこで弾切れのようです。「死ねっ」。中尾の腹に日本刀を突き通すリカ。ピーポー、ピーポー。パトカーが到着し、連行されていくリカ。車窓から港を見ると、サワヤカな笑顔で、タグボートを運転しているトニーが見えます。パトカーはリカを乗せて、港を後にしていくのでした。
なんか、中だるみ回避でパターンを変えたんでしょうが、あんまり効果がなかったような。リカはともかく、お紋以外のキャラが立っていないので、観ていて不満が残ります。最後の殴りこみシーンも、火力大幅増で普通なら面白くなりそうなところですが、有象無象が機関銃を乱射しているだけに見えてしまうのが残念です。ここらへんは、不良番長シリーズを見習って欲しいところです。
まあ、結局のところ、長子役の橘ますみが出ていない。敗因はそこに尽きるような気がしますが。橘ますみ、カムバック。



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