いくらおにぎりブログ

邦画中心の映画感想ブログです。ネタバレがありますのでお気をつけ下さい。

【映画】あゝ陸軍隼戦闘隊

2006-08-15 | 邦画 あ行

【「あゝ陸軍隼戦闘隊」村山三男 1969】を見ました。


(オープニングテーマは歩兵の本領)

おはなし
所沢飛行学校の加藤建夫(佐藤允)は、元連帯旗手の木原(平泉征)や中国からの留学生・張(藤巻潤)を鍛えに鍛えました。しかし、支那事変が勃発して木原は張に撃墜され、また加藤は断腸の思いで張を撃墜します。やがて、日米開戦。南方に移動した飛行64戦隊長の加藤は盟友の三宅少佐(宇津井健)が率いるパレンバン空挺作戦を援護、さらにはビルマ戦線に移動しますが、英軍機に撃墜され壮烈な戦死を遂げるのでした。

同じ69年の7月に「あゝ海軍」が公開されていますが、「あゝ陸軍」は11月の公開。そのためかどうか分かりませんが、脇を固めるキャストがほとんど同じです。具体的に言うと、島田正吾に始まり、本郷功次郎、宇津井健、峰岸隆之介(峰岸徹)、平泉征(平泉成)、露口茂など。でも、主役が「あゝ海軍」では中村吉右衛門、この映画では佐藤允と、ともに東宝から引っ張ってくるのはどうしたことでしょう。確かに、大映は会社として息絶え絶え、市川雷三は死に、勝新は独立、田宮二郎も馘になったころですから、人がいなかったんでしょうが。


(平泉征と佐藤允)

ストーリーは、多くの要素を無理なくまとめて、まさに脚本のお手本のようなデキです。佐藤允が部下を訓練するエピソードに始まり、佐藤允と藤村志保の結婚、佐藤允と藤巻潤の遺恨の対決、本郷功次郎の恋愛、さらに一式戦「隼」の開発物語など、これだけ盛り込んでも、まだ映画の前半ですから。

後半は「隼」が制式化されて南方戦線に移動してから。ここからはスペクタクルシーンが続きます。特撮は「あゝ海軍」に続き湯浅憲明で、仕上がりは文句無しです。また次々と死んでいく部下に苦悩する加藤も丁寧に描かれており、ひじょうに見ごたえがありました。

主演の佐藤允には文句無し。もともと、わたしは岡本喜八ファンなので、佐藤允や中谷一郎は大好きなんですが、それを割り引いても好演だったんではないかと思います。

劇中には「加藤隼戦闘隊」、「空の神兵」などの軍歌が多く流れますが、唯一おかしかったのが、タイトルバックとともに流れる「歩兵の本領」。だって、飛行機映画なのに歩兵の本領を流すのはどうなのかな?と。なにしろ歌詞が「軍の主兵は ここにあり 最後の決は 我が任務 騎兵砲兵 共同せよ」っていう歩兵万歳な歌ですから。

 

いくらおにぎりブログのインデックスはここ
いくらおにぎり日記はここ

『映画・DVD』 ジャンルのランキング
この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 【映画】あゝ海軍 | トップ | 【映画】牛乳屋フランキー »
最近の画像もっと見る

あわせて読む