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邦画中心の映画感想ブログです。ネタバレがありますのでお気をつけ下さい。

【映画】乙女ごころ三人姉妹

2006-06-20 | 邦画 あ行

【「乙女ごころ三人姉妹」成瀬巳喜男 1935】を見ました。

おはなし
浅草を舞台にした3人姉妹の話。長女は男と駆け落ち。次女は門付け(流しのギター引きみたいなもの。三味線で流行歌を歌う)、三女はレビューの踊り子をしています。お話は次女を軸に、淡々と進みますが、最後には驚愕のエンディングがっ!(って、大げさですが)

まず3人姉妹はそれぞれ、長女が細川ちか子、次女が堤真佐子、そして三女を梅園竜子が演じています。このうち、フォトジェニックと言えるのは三女の梅園竜子のみ。彼女は、モダンガールぶりが板についていて、確かにキレイです。ところが、他がいけない。特に、主人公格の堤真佐子に華がないので、映画的な推進力に欠ける事おびただしいような気がします。もちろん、出演者の美醜、もしくはオーラというのは、映画を構成する要素の一つでしかないので、他が良ければいいんですけど。
成瀬監督、初めてのトーキーということで、門付けを主人公にした音楽映画(と言えるかどうかは微妙ですけど)というのは中々のチョイスだと思いますし、そのうえで随所にサイレント的な演出も入り、「持てる手法をすべてつぎ込みました」と言ったお得感があります。
また、前半の比較的ゆったりしたペースから最後は一転して、ヒッチコックばりの緊張感溢れるスピーディな展開も面白い。
結果的に、バランスはちょっと悪いかもしれないし、傑作とは言えないかも知れないけど、成瀬ファンなら見なくてはならない作品かな。逆に成瀬に興味の無い人は見る必要まったく無し、とも言えます。

 

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