いくらおにぎりブログ

邦画中心の映画感想ブログです。ネタバレがありますのでお気をつけ下さい。

【映画】四十七人の刺客

2006-07-14 | 邦画 さ行

【「四十七人の刺客」市川崑 1994】を観なおしました。



おはなし
   は忠臣蔵です。


忠臣蔵が苦手です。映画、テレビドラマ問わず、最初から最後までちゃんと忠臣蔵を見たことがありません。自分なりに理由を考えてみたのですが、良く分からないんです。松の廊下から、討ち入りまでの長い「インターバル」に飽きてしまうからではないかとも思いますが、定かではありません。とにかく、そういう体質ということで。

今までに、最初から最後まで見れたのはただ一つ。「四十七人の刺客」のみ。今回は、その謎を解いてみようと、改めて見直してみました。

松の廊下がない。

スタート時点で、浅野内匠頭は既に死んだ後。その後も、浅野内匠頭については、ほとんど触れることがなく、脇役もいいとこです。
もう、みんな知ってるんだから、浅野内匠頭のことは飛ばします。っていう割り切りが良い感じです。

堀部安兵衛がどうしたとか、いちいち浪士ひとりひとりの人生を追わない。

まったく、名前もよく分からない人たちのことを、モタモタやられても困ります。こまかいことは知らない(だって、ちゃんと見たことないので)ですけど、四十七人もの浪士がいたら、そのうち半分以下の20人だって、きちんとキャラクターを掘り下げてたら日が暮れますよねえ。

浅野内匠頭と吉良上野介の確執の原因は無視。

この映画では、二人の確執の原因はいっさい明かされません。最後に、西村晃が「ま、待て。原因を教えてやるから」と言っても、健さんは一切無視です。とにかく、赤穂浪士は吉良を殺したい、ここに理由はいらないんですね。(随分、乱暴な話だとは思いますけど)

健さんはやっぱり強かった。

話によってそれぞれ違うそうですが、「この映画では」大石内蔵助が直接、吉良上野介をぶっすりとやってます。ぼくは漠然と、大石内蔵助は司令官で、部下どもが吉良を討ち取って、えいえいおーだと思っていたのですが。
それに大石内蔵助は健さんですからどうみても持っているのはドスにしか見えない。まさに、お命頂戴します、です。

健さんは別の意味でも強かった。

普通、大石内蔵助っていうのは浮気をするんですか?確かに女遊びは良いカモフラージュになるでしょうが、せいぜい芸者遊びくらいだと思ってました。健さんの場合、素人女と浮気(というか本気)してて、なおかつその相手が宮沢りえっていうのは、どうなんだろう。年の差が40歳以上。それも大事を控えているのに、有り得ない。宮沢りえが高倉健の子供を身ごもってしまうというのは、もっと有り得ない。

その建物、まるで要塞。

上杉家家臣の色部又四郎(中井貴一)は、よく分からない理由で、大石内蔵助たちを激しく憎んでいるようです。これまたよく分からない理由で、大石内蔵助たちの襲撃を察知した色部は吉良邸の要塞化に着手します。襖を開けると板塀。廊下には格子戸。庭には水壕。止せばいいのに、庭に迷路まで作るのは、ちょっとやりすぎかもしれません。もっとも健さんたち襲撃部隊は、そんな迷路に迷った揚げ句、建物の屋根に穴を開けて進入するという荒技に出るわけですから、どっちもどっちですけど。

こうしてみると、この映画ってぜんぜん「忠臣蔵」じゃないですね。どう見ても東映ヤクザ映画。さしずめ元禄残侠伝といったところでしょうか。ぼくは、大好きです。

 

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