【「ずべ公番長 東京流れ者」山口和彦 1970】を観ました

おはなし
ひょんなことからテキヤに「就職」したリカ(大信田礼子)は、女オヤブンの仇をとるために……。
もちろん、鈴木清順監督の「東京流れ者」とは関係ありません。ずべ公シリーズの第2弾で、1作目より「任侠」成分を増量しての登場です。
どどーん。いきなり「女性生殖器図」のアップ。国立性病センターの高崎(南利明)が、ご存知、赤城女子学園の生徒たちに、講義をしているようです。「以上、ご説明申し上げたごとく、女性の体には山あり谷ありトンネルあり。ハヤシもあるでよぉ」。いきなり、これですか。前作の冒頭では、美しい橘ますみのウエディングドレスだったのに。東映インフレの法則(ただし下品方向に限る)は健在のようです。
「そこで、これから諸君の身体検査を綿密に始めたい」と高崎はムフフな身体検査を開始。しかし、メリーという子だけは、どうしても裸になろうとはしなかったのです。それもそのはず、彼女は妊娠していたのでした。強引に迫る高崎に、「よしなよ、みっともない」と猛反発したのは、はまぐれのリカこと影山リカ(大信田礼子)。はい、そのまま乱闘に。
このあと、リカがメリーを脱走させるシークエンスなどを挟みつつ、はい「一年後」。出所したリカはおもちゃ工場で働いているようですよ。とはいえ、仕事はミスばかり。そのうえ、おさわりをしてくる課長(由利徹)にキレたリカは工場を飛び出したのです。
行く当てもなく、縁日をブラブラしているリカ。おや、ハンサムなテキヤ・常次郎(渡瀬恒彦)が、口上を述べていますよ。これは面白いと、のんびり見物していたリカは、自分のお財布がスリに取られたことにも気づいていません。しかし、それに目ざとく気づいたのが、ハンサムなテキヤ。「俺の客からスリ取ろうってのが気に食わねえんだよ」とお財布を取り返してくれたのです。「兄ちゃんよ、これやるよ」とお守りを差し出すリカ。二人はそのまま別れるのでした。どうせ、ここぞという場所で渡瀬恒彦は再び出てくると思いますけどね。
さて、新宿にやってきたリカは、チョボ松というテキヤ男にスカウトをされて、仕事をすることに。今度は、ガセ寅一家というテキヤ稼業のようですよ。オヤブンは、ガセ寅蘭子(宮城千賀子)と言って、やっぱり赤城の卒業生。見事にパターン化してますね。しかし、このオヤブン、なんだか頼りないです。リカがとうもろこしを売っている間に、ホストクラブとかに出入りしているみたいだし。
ちなみに、蘭子のお気に入りは、ホストクラブ「美男館」のナンバー1。ジミーことツナオ(左とん平)です。ようやく、願いがかなってツナオとラブホテルに行った蘭子。「うーん、ぼく怖いん」「まあウブなのねえ」。と、そこに長子(橘ますみ)がやってきましたよ。「なんだい、お前さん」「なんだとは、なんやねん。おうオバハン。うちの男、どないさらすちゅうんじゃい」。えーと、これは典型的な美人局じゃないですか。「じゃかましい」と怒鳴って、モロ肌脱ぎに刺青を見せる蘭子。「おう、ガセ寅一家五代目。うわばみのお蘭と知ってのことだろうな」。とりあえず長子とツナオはヘヘーッと平伏です。
はい、シーン変わって、ここは黒江組の事務所。組長の黒江(南原宏治)に、浜村という組員がボコられています。「足を洗いてぇだと」ボカリ。「実弾だ。実弾で100万持って来い」。と、そこに「錦糸町のオヤブンがやってきました」との報告。浜村をボコり終えた黒江は、さっそく錦本(上田吉二郎)と密談です。新宿のカンバンが欲しいと言い出す黒江。しかし伝統的に、新宿はガセ寅一家の縄張りということになっているようです。「何とかしてガセ寅のカンバンを取り上げねえといけないな」「何分、よろしくお願いいたしやす」。はい、つまり黒江組と錦本組が敵になるってことですね。了解です。
ほら、言ってるそばから、黒江組の妨害が始まりました。とうもろこし売りのリカに、黒江組のチンピラたちが因縁をつけてきましたよ。とりあえず、リカキックで対抗だ、とりゃー。しかし多勢に無勢。このままじゃやられちゃう。と、そこに「大の男が女ひとりに4人がかりかい」と助太刀が。そう、リカと赤城で同級生だった知床のオタマ(夏珠美)です。うりゃー。よかった、チンピラたち(小林稔侍など)は逃げていきました。
「悔しいねえ。あたしに力がないばっかりに」。黒江組に屋台をメチャクチャにされたと聞いて、嘆くガセ寅お蘭。「大丈夫ですよ、姐さん。それに、ここにもう一人、助っ人があらわれましたしね」とリカは知床のオタマを紹介します。「あたしもね、二人ばかりスカウトしてきたんだよ」。はい、長子とツナオです。「長子!」「リカ!」。そう、みんな赤城の卒業生だったのです。って、前作とまったく同じ展開なんですけどね。さらにオカマのはるみ(六本木はるみ)やセンミツ(集三枝子)といった仲間も加わって、賑やかになっていくガセ寅一家周辺です。もっとも、トルコ嬢をしているセンミツは、カレと結婚するので協力できないそうですが。「で、そいつ何してんの」「組員なのよ」。えーと、もしかして。
「ただいま」と部屋に帰るセンミツ。ああ、やっぱり。相手は黒江組を退職希望な浜村でした。「俺よぉ、オヤジさんに思い切って言ってきたんだ。足を洗わしてくれって」。しかし100万が必要だという浜村にセンミツは言うのです。「いいわ。それであんたがカタギになってくれんなら、あたしが何とかする」。ヒシッ。抱き合う二人です。
さて黒江組の妨害が本格化してきました。テキヤ稼業に必要なネタの供給を止めてきたのです。売るものが手に入らなければ、テキヤ稼業は成り立ちません。それに、今度は新宿で大きなタカマチ(縁日)が行われる予定。思わず「ボンがいてくれたらなあ」とつぶやくチョボ松。そう、ガセ寅蘭子には、家出をした息子がいるそうです。って、どう考えても渡瀬恒彦だと思うんだけどなあ。
リカが勤めていたおもちゃ工場や、怪しげな漢方薬屋などを回るみんな。ほとんど脅迫同然にネタをかき集めます。ガセネタだろうが、おかまいなし。とにかく売るものを集めなくては。錦本組の妨害もあったものの、どうにかタカマチを終えることができたガセ寅一家。しかし、それはさらなる悲劇への幕開けに過ぎなかったのです。
センミツの頑張りのおかげで、どうにか100万円をそろえた浜村。さっそく黒江に持って行きます。「それじゃ私はこれで」。イソイソと去ろうとする浜村を黒江が呼び止めました。「俺は確かに100万で、おめえの足を洗わせてやると言ったが、だがスケの足抜けまでさせてやると言った覚えはないぜ」。ガガーン。足を洗ったらセンミツと田舎に帰る計画がバレてます。どうしてもスケの足抜けをさせたいなら、ひとつだけ条件がある、と持ちかける黒江。「条件?」「殺しをやれ。うまくやったらスケはくれてやる。どうだ」。ワナワナと震える浜村です。
「4時に上野だ。いいな」とセンミツに言う浜村。どうやら、殺しをしたら、その足で逃げる気のようです。もちろん、殺しのターゲットは。グサッ。墓参り中のガセ寅蘭子を刺す浜村。やっぱり、そうでしたか。
一方、墓参りに行ったガセ寅蘭子を待っているみなさん。「姐さん、遅いねえ」。しかし、迎えに行ったチョボ松は蘭子の死体を担いで帰ってきたのです。「姐さんっ」。
上野駅、午後4時。人待ち顔のセンミツのところに、浜村がやってきました。手を振るセンミツ。しかし、浜村の横に二人の男がスッと近づいてきましたよ。グサッ。浜村を刺し、何食わぬ顔で雑踏に消えていく二人の男。「ケンちゃん、しっかりして」「バカだった、オレが。ガセ寅をやった。お前を……。騙されたんだ、黒江に」、ガクッ。「ケンちゃーん」。絶叫するセンミツ。と、そこに「突然」、赤城の卒業生のマリ(賀川雪絵)がダッシュしてきました。「センミツ、センミツ、センミツー」。
ガセ寅蘭子の遺体の周りに集まっているみんな。そこに、マリに抱きかかえられたセンミツがやってきました。「ここのオヤブンをやったの、黒江組の……」うわーん。リカ、長子、そしてマリは深くうなづきます。そう、これから殴りこみですね。みんなは、そろいの真っ赤なレインコートを羽織り、出撃していくのです。もちろん、カメラがそんなみんなを、前から後ろから横から、縦横無尽に捉えます、とりあえず、血がたぎる瞬間。東映の映画はこうでなくっちゃ。
みんなが出撃したあと、ノコノコと帰ってきた常次郎。「ボン、遅かったぜ」とチョボ松に言われ、「いったい誰がやったんだ」と目をクワッと見開いています。というか、とっとと殴りこみに行きなさい。
黒江と錦本は、まんまと邪魔なガセ寅を殺して、祝杯をあげています。と、ドアが蹴破られました。「誰だっ」「ガタガタ言うない。ずべ公番長の殴りこみだい」。ババッと赤いレインコートを脱ぐみなさん。すると、その下には、刺青がプリントされた揃いのダボシャツがキラリン。さらに、長ドスまで持っているみたいですよ。どりゃー。斬って斬って斬りまくるみなさん。ピンチになったらオッパイポロリンで度肝を抜く作戦です。おっと、常次郎も駆けつけて、バッサバッサ斬り始めました。「黒江、親の仇だ」、グサグサグサリ。おっと、連続刺しです。常次郎は返り血で真っ赤になってます。
ぴーぽーぴーぽー。警察が駆けつけてきました。「お騒がせしました」と素直に手錠をはめられる常次郎。「ボンっ」「チョボ松、後は頼むぜ」。「常さんっ」「また、どっかのタカマチで会おうぜ」。常次郎はパトカーに乗せられ、連行されていきます。えーと、ずべ公たちは?かなり、斬り殺してるみたいですけど。
「常さーん」と、走るパトカーを追いかけるリカ。しかし、パトカーには追いつけません。地面に転び、リカは叫ぶのです。「つねさぁーーーーん」。
前作は、大信田礼子、橘ますみ、賀川雪絵の3人で主役を張っていたのが、今作では大信田礼子が一歩抜け出したようです。そのかわり、橘ますみはオッパイ要員に、そして賀川雪絵に至っては最後の殴りこみ要員に格下げですよ。まあ、そうは言っても、オイシイところは渡瀬恒彦が持って行っちゃうんですけどね。
それにしても、刺青プリントなダボシャツ。ユニクロあたりで売り出したら、バカ売れしそうなんですけど。すくなくとも僕は即買いです。もっとも、イキオイで買ったはいいものの、外には着ていけそうにないですが。



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ひょんなことからテキヤに「就職」したリカ(大信田礼子)は、女オヤブンの仇をとるために……。
もちろん、鈴木清順監督の「東京流れ者」とは関係ありません。ずべ公シリーズの第2弾で、1作目より「任侠」成分を増量しての登場です。
どどーん。いきなり「女性生殖器図」のアップ。国立性病センターの高崎(南利明)が、ご存知、赤城女子学園の生徒たちに、講義をしているようです。「以上、ご説明申し上げたごとく、女性の体には山あり谷ありトンネルあり。ハヤシもあるでよぉ」。いきなり、これですか。前作の冒頭では、美しい橘ますみのウエディングドレスだったのに。東映インフレの法則(ただし下品方向に限る)は健在のようです。
「そこで、これから諸君の身体検査を綿密に始めたい」と高崎はムフフな身体検査を開始。しかし、メリーという子だけは、どうしても裸になろうとはしなかったのです。それもそのはず、彼女は妊娠していたのでした。強引に迫る高崎に、「よしなよ、みっともない」と猛反発したのは、はまぐれのリカこと影山リカ(大信田礼子)。はい、そのまま乱闘に。
このあと、リカがメリーを脱走させるシークエンスなどを挟みつつ、はい「一年後」。出所したリカはおもちゃ工場で働いているようですよ。とはいえ、仕事はミスばかり。そのうえ、おさわりをしてくる課長(由利徹)にキレたリカは工場を飛び出したのです。
行く当てもなく、縁日をブラブラしているリカ。おや、ハンサムなテキヤ・常次郎(渡瀬恒彦)が、口上を述べていますよ。これは面白いと、のんびり見物していたリカは、自分のお財布がスリに取られたことにも気づいていません。しかし、それに目ざとく気づいたのが、ハンサムなテキヤ。「俺の客からスリ取ろうってのが気に食わねえんだよ」とお財布を取り返してくれたのです。「兄ちゃんよ、これやるよ」とお守りを差し出すリカ。二人はそのまま別れるのでした。どうせ、ここぞという場所で渡瀬恒彦は再び出てくると思いますけどね。
さて、新宿にやってきたリカは、チョボ松というテキヤ男にスカウトをされて、仕事をすることに。今度は、ガセ寅一家というテキヤ稼業のようですよ。オヤブンは、ガセ寅蘭子(宮城千賀子)と言って、やっぱり赤城の卒業生。見事にパターン化してますね。しかし、このオヤブン、なんだか頼りないです。リカがとうもろこしを売っている間に、ホストクラブとかに出入りしているみたいだし。
ちなみに、蘭子のお気に入りは、ホストクラブ「美男館」のナンバー1。ジミーことツナオ(左とん平)です。ようやく、願いがかなってツナオとラブホテルに行った蘭子。「うーん、ぼく怖いん」「まあウブなのねえ」。と、そこに長子(橘ますみ)がやってきましたよ。「なんだい、お前さん」「なんだとは、なんやねん。おうオバハン。うちの男、どないさらすちゅうんじゃい」。えーと、これは典型的な美人局じゃないですか。「じゃかましい」と怒鳴って、モロ肌脱ぎに刺青を見せる蘭子。「おう、ガセ寅一家五代目。うわばみのお蘭と知ってのことだろうな」。とりあえず長子とツナオはヘヘーッと平伏です。
はい、シーン変わって、ここは黒江組の事務所。組長の黒江(南原宏治)に、浜村という組員がボコられています。「足を洗いてぇだと」ボカリ。「実弾だ。実弾で100万持って来い」。と、そこに「錦糸町のオヤブンがやってきました」との報告。浜村をボコり終えた黒江は、さっそく錦本(上田吉二郎)と密談です。新宿のカンバンが欲しいと言い出す黒江。しかし伝統的に、新宿はガセ寅一家の縄張りということになっているようです。「何とかしてガセ寅のカンバンを取り上げねえといけないな」「何分、よろしくお願いいたしやす」。はい、つまり黒江組と錦本組が敵になるってことですね。了解です。
ほら、言ってるそばから、黒江組の妨害が始まりました。とうもろこし売りのリカに、黒江組のチンピラたちが因縁をつけてきましたよ。とりあえず、リカキックで対抗だ、とりゃー。しかし多勢に無勢。このままじゃやられちゃう。と、そこに「大の男が女ひとりに4人がかりかい」と助太刀が。そう、リカと赤城で同級生だった知床のオタマ(夏珠美)です。うりゃー。よかった、チンピラたち(小林稔侍など)は逃げていきました。
「悔しいねえ。あたしに力がないばっかりに」。黒江組に屋台をメチャクチャにされたと聞いて、嘆くガセ寅お蘭。「大丈夫ですよ、姐さん。それに、ここにもう一人、助っ人があらわれましたしね」とリカは知床のオタマを紹介します。「あたしもね、二人ばかりスカウトしてきたんだよ」。はい、長子とツナオです。「長子!」「リカ!」。そう、みんな赤城の卒業生だったのです。って、前作とまったく同じ展開なんですけどね。さらにオカマのはるみ(六本木はるみ)やセンミツ(集三枝子)といった仲間も加わって、賑やかになっていくガセ寅一家周辺です。もっとも、トルコ嬢をしているセンミツは、カレと結婚するので協力できないそうですが。「で、そいつ何してんの」「組員なのよ」。えーと、もしかして。
「ただいま」と部屋に帰るセンミツ。ああ、やっぱり。相手は黒江組を退職希望な浜村でした。「俺よぉ、オヤジさんに思い切って言ってきたんだ。足を洗わしてくれって」。しかし100万が必要だという浜村にセンミツは言うのです。「いいわ。それであんたがカタギになってくれんなら、あたしが何とかする」。ヒシッ。抱き合う二人です。
さて黒江組の妨害が本格化してきました。テキヤ稼業に必要なネタの供給を止めてきたのです。売るものが手に入らなければ、テキヤ稼業は成り立ちません。それに、今度は新宿で大きなタカマチ(縁日)が行われる予定。思わず「ボンがいてくれたらなあ」とつぶやくチョボ松。そう、ガセ寅蘭子には、家出をした息子がいるそうです。って、どう考えても渡瀬恒彦だと思うんだけどなあ。
リカが勤めていたおもちゃ工場や、怪しげな漢方薬屋などを回るみんな。ほとんど脅迫同然にネタをかき集めます。ガセネタだろうが、おかまいなし。とにかく売るものを集めなくては。錦本組の妨害もあったものの、どうにかタカマチを終えることができたガセ寅一家。しかし、それはさらなる悲劇への幕開けに過ぎなかったのです。
センミツの頑張りのおかげで、どうにか100万円をそろえた浜村。さっそく黒江に持って行きます。「それじゃ私はこれで」。イソイソと去ろうとする浜村を黒江が呼び止めました。「俺は確かに100万で、おめえの足を洗わせてやると言ったが、だがスケの足抜けまでさせてやると言った覚えはないぜ」。ガガーン。足を洗ったらセンミツと田舎に帰る計画がバレてます。どうしてもスケの足抜けをさせたいなら、ひとつだけ条件がある、と持ちかける黒江。「条件?」「殺しをやれ。うまくやったらスケはくれてやる。どうだ」。ワナワナと震える浜村です。
「4時に上野だ。いいな」とセンミツに言う浜村。どうやら、殺しをしたら、その足で逃げる気のようです。もちろん、殺しのターゲットは。グサッ。墓参り中のガセ寅蘭子を刺す浜村。やっぱり、そうでしたか。
一方、墓参りに行ったガセ寅蘭子を待っているみなさん。「姐さん、遅いねえ」。しかし、迎えに行ったチョボ松は蘭子の死体を担いで帰ってきたのです。「姐さんっ」。
上野駅、午後4時。人待ち顔のセンミツのところに、浜村がやってきました。手を振るセンミツ。しかし、浜村の横に二人の男がスッと近づいてきましたよ。グサッ。浜村を刺し、何食わぬ顔で雑踏に消えていく二人の男。「ケンちゃん、しっかりして」「バカだった、オレが。ガセ寅をやった。お前を……。騙されたんだ、黒江に」、ガクッ。「ケンちゃーん」。絶叫するセンミツ。と、そこに「突然」、赤城の卒業生のマリ(賀川雪絵)がダッシュしてきました。「センミツ、センミツ、センミツー」。
ガセ寅蘭子の遺体の周りに集まっているみんな。そこに、マリに抱きかかえられたセンミツがやってきました。「ここのオヤブンをやったの、黒江組の……」うわーん。リカ、長子、そしてマリは深くうなづきます。そう、これから殴りこみですね。みんなは、そろいの真っ赤なレインコートを羽織り、出撃していくのです。もちろん、カメラがそんなみんなを、前から後ろから横から、縦横無尽に捉えます、とりあえず、血がたぎる瞬間。東映の映画はこうでなくっちゃ。
みんなが出撃したあと、ノコノコと帰ってきた常次郎。「ボン、遅かったぜ」とチョボ松に言われ、「いったい誰がやったんだ」と目をクワッと見開いています。というか、とっとと殴りこみに行きなさい。
黒江と錦本は、まんまと邪魔なガセ寅を殺して、祝杯をあげています。と、ドアが蹴破られました。「誰だっ」「ガタガタ言うない。ずべ公番長の殴りこみだい」。ババッと赤いレインコートを脱ぐみなさん。すると、その下には、刺青がプリントされた揃いのダボシャツがキラリン。さらに、長ドスまで持っているみたいですよ。どりゃー。斬って斬って斬りまくるみなさん。ピンチになったらオッパイポロリンで度肝を抜く作戦です。おっと、常次郎も駆けつけて、バッサバッサ斬り始めました。「黒江、親の仇だ」、グサグサグサリ。おっと、連続刺しです。常次郎は返り血で真っ赤になってます。
ぴーぽーぴーぽー。警察が駆けつけてきました。「お騒がせしました」と素直に手錠をはめられる常次郎。「ボンっ」「チョボ松、後は頼むぜ」。「常さんっ」「また、どっかのタカマチで会おうぜ」。常次郎はパトカーに乗せられ、連行されていきます。えーと、ずべ公たちは?かなり、斬り殺してるみたいですけど。
「常さーん」と、走るパトカーを追いかけるリカ。しかし、パトカーには追いつけません。地面に転び、リカは叫ぶのです。「つねさぁーーーーん」。
前作は、大信田礼子、橘ますみ、賀川雪絵の3人で主役を張っていたのが、今作では大信田礼子が一歩抜け出したようです。そのかわり、橘ますみはオッパイ要員に、そして賀川雪絵に至っては最後の殴りこみ要員に格下げですよ。まあ、そうは言っても、オイシイところは渡瀬恒彦が持って行っちゃうんですけどね。
それにしても、刺青プリントなダボシャツ。ユニクロあたりで売り出したら、バカ売れしそうなんですけど。すくなくとも僕は即買いです。もっとも、イキオイで買ったはいいものの、外には着ていけそうにないですが。



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