
ラサで知り合った2年来の友人、リンチェンに今回またバッタリ再会することができました。去年は情勢不安定で商売も不調、地元のアムドでのんびり半年過ごしたとのこと・・・。
こうして行方知らずだった人々と偶然再会できるのは本当にうれしい。
彼の本業は骨董商。
2001年頃から昔の伝統的技法で織られた布に目を付け、それらを復活させるべく、ロカやン・ガリ地方に出向いてそれらの扱いをよく知っている老人を探してラサに呼び集め、その布を見事現代に復活させることに成功した人だ。
羊毛などの原材料は豊富でも、自然染料を探すのはここではかなり難しい。
わたしはここで2年奮闘したけれど、結局最後はネパールからの輸入に頼ってしまっている。。。同じように彼の友人のイギリス人も天然染料をここで何年か探していた様だけど見つからず、最初は彼の成功話を疑ったということでした。
最も景気のよかった2005年頃は15人ほどの職人をラサの工房で雇い、毎月かなりの量を生産していたというウールラグ。
毛糸を自然染料で染め、織り機で織り、それを一定の幅で切って、縫い合わせ、完成品を洗い・・・といったすべて手作業の工程を踏んでようやくラグは完成します。
↓全体のイメージ。色は写真よりも淡い色目です。
それほど分厚くないので、ソファやベッドのマルチカバーにもなります。

↓毛羽立ちのあるタイプ。冬使用です。

↓毛羽立ちがないタイプ。夏のラグに最適。

どちらも同じ製法ですが、毛羽立ちタイプは洗いをかけるときに、工具で毛羽立たせるという工程があります。
製品はとくにイギリスやアメリカで反応が良く、外国人の買い付けも頻繁にあったようですが、去年の打撃を機に突然その流れは完全にストップしてしまったといいます。
もちろんこれは友人だけに限らず、すべての人が影響を受けている事態だと思います。
そんな状況でリンチェンはやむを得ず、事業を一時停止することにし、ラグを作ってくれていた人々も村へと解散させたということでした。
‘もうやめてしまおうかとも思う・・・’
そんな切ない言葉を聞いて、わたしには返す言葉も無くなってしまった。
‘僕の友人はみんなやめてはいけない、続けろという。でもそれには資金が・・’
わたしに出来ることはないだろうか?
彼のような人の下に人が雇われ、その人々の生活がある。
またチベットの失われつつある大切な伝統、技術の保護。それらはわたしがパンデン作りを始めたきっかけでもあった。
わたしは同じ意思を持ち、現地で沈黙を続ける生産者たちの為、まずは日本に向けてこの製品を送り出す事ができないか考えています。
詳しい情報が欲しいという方は lamdowa@gmail.com までお知らせください。










