映画を楽しむための映画の感想。日々雑感。愚痴も有り。小説も有り。
lainのなりゆき雑記帳
Bobby

1968年6月、ロサンゼルスのアンバサダーホテル。ホテルに関わる多くの人々のドラマ。そしてその日は大統領候補、ロバート・ケネディーが予備選挙の演説をこのホテルで行うことになっていた。
「ヒストリー・オブ・バイオレンス」とはまた違った視点で暴力について強烈なメッセージを放つ作品です。いろいろな人が登場しますが、ドラマ部分に厚みがあり、見応えも十分でした。役者も驚くような大物ばかり。しかも格安のギャラで快く出演したという話からも、アメリカ人にとってこの物語のもう一人の主役であるロバート・ケネディー(Bobby)と兄のJFKが、当時とその後のアメリカ社会に与えた衝撃の大きさを窺い知る事が出来ます。さて、その俳優陣ですが、アンソニー・ホプキンスを筆頭に、シャロン・ストーン、イライジャ・ウッド、デミ・ムーア、ウィリアム・H・メイシー、ローレンス・フィッシュバーン、マーティン・シーンなど、豪華すぎる顔ぶれ! これでけでも見物です。
ただし、一番この映画で輝いていたのはなんと言っても若い配膳係のホセ役、フレディ・ロドリゲスです。とにかく表情が素晴らしかったです。若々しくて、役どころにもぴったりで、人種的にも中庸的でエキゾチックな雰囲気があり、かなり私好みの役者さん。今後、活躍してくれるといいなと思ったりします。あとはとにかくアンソニー・ホプキンスの存在感は凄いわw なんだろうね、もう、この人は本当に化け物じゃないかと思います(笑) 他の役者さんもそれぞれに名を馳せた役者ばかりなので、共(競?)演でテンションがあがるのも想像でき、どの役者さんも大熱演ですよ。脚本も素晴らしいですが、役者魂を見せつけられる思いがしました。
以前このブログでも紹介した「グランド・ホテル」と言う映画の事も台詞に一瞬出てきますが、グランド・ホテル(1933年)は、まさにホテルを舞台にした群像劇の元祖とも言える存在で、その辺の映画に対する愛着や、敬意がかいま見えて好感が持てます。元祖グランド・ホテルでは自信を喪失したバレリーナが登場しますが、この映画にも女盛りを過ぎて酒に溺れる落ち目の歌姫が登場したり…。しかし決して焼き直しではなく、この物語の柱は映画タイトルでもある「Bobby」その人なんですが、支持者や、党の運動員などを通して、間接的にその人柄を描き出す物語の構成が新鮮です。
ロバート・ケネディーのシーンは全て当時の古いニュースフィルムです。合成したり当時の映像を使い回すことはせず、あくまでもドキュメンタリー的に使用しているところも印象的です。それとロバートの演説の録音がナレーション代わりに効果的に使われていて、これも本人の声なので、やはりインパクトがありました。当時社会問題化していたベトナム戦争の泥沼、人種差別問題、国内の貧困など、キング牧師の暗殺事件を始めとして時代がまさに激動していく中での出来事を、さりげなく取り入れている所も興味深いです。ドラマの厚みとそこで描かれる人間達にリアリティがあるのでそちらに目が行ってしまいがちですが、このドラマ、結構社会派としての骨太の部分もあります。当時のロバートの演説内容が、今のアメリカや世界の国が抱える問題に直結している部分もあり、妙に心に響くんですよ。
調理場で働くメキシコ移民の若者。不倫を重ねる支配人。差別的な発言の為調理場の責任者をクビになる男。引退してもホテルに住み続ける元ドアマンの男。支配人の妻でありホテル内で美容室を任されている女。落ち目の歌姫。徴兵を逃れる為、ホテルで(偽装)結婚をするカップル。金には困っていないが、若い妻とすれ違いがちな男。そんな中でも前出のホセと、ローレンス・フィッシュバーン演じるコック長の登場するまかないの食事のシーンは最も好きなシーンです。台詞がとにかくいい。脚本練られてます。見応えありましたぁ。
「ヒストリー・オブ・バイオレンス」とはまた違った視点で暴力について強烈なメッセージを放つ作品です。いろいろな人が登場しますが、ドラマ部分に厚みがあり、見応えも十分でした。役者も驚くような大物ばかり。しかも格安のギャラで快く出演したという話からも、アメリカ人にとってこの物語のもう一人の主役であるロバート・ケネディー(Bobby)と兄のJFKが、当時とその後のアメリカ社会に与えた衝撃の大きさを窺い知る事が出来ます。さて、その俳優陣ですが、アンソニー・ホプキンスを筆頭に、シャロン・ストーン、イライジャ・ウッド、デミ・ムーア、ウィリアム・H・メイシー、ローレンス・フィッシュバーン、マーティン・シーンなど、豪華すぎる顔ぶれ! これでけでも見物です。
ただし、一番この映画で輝いていたのはなんと言っても若い配膳係のホセ役、フレディ・ロドリゲスです。とにかく表情が素晴らしかったです。若々しくて、役どころにもぴったりで、人種的にも中庸的でエキゾチックな雰囲気があり、かなり私好みの役者さん。今後、活躍してくれるといいなと思ったりします。あとはとにかくアンソニー・ホプキンスの存在感は凄いわw なんだろうね、もう、この人は本当に化け物じゃないかと思います(笑) 他の役者さんもそれぞれに名を馳せた役者ばかりなので、共(競?)演でテンションがあがるのも想像でき、どの役者さんも大熱演ですよ。脚本も素晴らしいですが、役者魂を見せつけられる思いがしました。
以前このブログでも紹介した「グランド・ホテル」と言う映画の事も台詞に一瞬出てきますが、グランド・ホテル(1933年)は、まさにホテルを舞台にした群像劇の元祖とも言える存在で、その辺の映画に対する愛着や、敬意がかいま見えて好感が持てます。元祖グランド・ホテルでは自信を喪失したバレリーナが登場しますが、この映画にも女盛りを過ぎて酒に溺れる落ち目の歌姫が登場したり…。しかし決して焼き直しではなく、この物語の柱は映画タイトルでもある「Bobby」その人なんですが、支持者や、党の運動員などを通して、間接的にその人柄を描き出す物語の構成が新鮮です。
ロバート・ケネディーのシーンは全て当時の古いニュースフィルムです。合成したり当時の映像を使い回すことはせず、あくまでもドキュメンタリー的に使用しているところも印象的です。それとロバートの演説の録音がナレーション代わりに効果的に使われていて、これも本人の声なので、やはりインパクトがありました。当時社会問題化していたベトナム戦争の泥沼、人種差別問題、国内の貧困など、キング牧師の暗殺事件を始めとして時代がまさに激動していく中での出来事を、さりげなく取り入れている所も興味深いです。ドラマの厚みとそこで描かれる人間達にリアリティがあるのでそちらに目が行ってしまいがちですが、このドラマ、結構社会派としての骨太の部分もあります。当時のロバートの演説内容が、今のアメリカや世界の国が抱える問題に直結している部分もあり、妙に心に響くんですよ。
調理場で働くメキシコ移民の若者。不倫を重ねる支配人。差別的な発言の為調理場の責任者をクビになる男。引退してもホテルに住み続ける元ドアマンの男。支配人の妻でありホテル内で美容室を任されている女。落ち目の歌姫。徴兵を逃れる為、ホテルで(偽装)結婚をするカップル。金には困っていないが、若い妻とすれ違いがちな男。そんな中でも前出のホセと、ローレンス・フィッシュバーン演じるコック長の登場するまかないの食事のシーンは最も好きなシーンです。台詞がとにかくいい。脚本練られてます。見応えありましたぁ。
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