山田清機の「東京タクシードライバー」読んだ。東京都内を走る13人のタクシードライバーの人生模様を取材したノンフィクション。タクシードライバーは年配の人が多いイメージがあるけど、この本に登場するタクシードライバーも50代以上のベテランドライバー。会社を経営していたドライバーや、転職を繰り返し、辿り着いたのがタクシー業界という人もおり、人それぞれ。
タクシーの中は密室。一期一会の職場。不倫に悩む女性客の相談相手になったら、話は思わぬ方向に進み、恋人関係になり、ゴールインを目指すドライバーもいるほど。タクシードライバーの人生は奥が深い。人生はどこでどうなるか分からないから面白い。
後妻業を読んだ後に読んだ本がつまらず、読むのに時間がかかり、3分の1ほど読んだところで読むのを止めてしまったが、東京タクシードライバーはサクサクと読めた。お奨め本だ。
作者は早稲田大学政経学部を卒業して鉄鋼会社、出版会社勤務を経て執筆業に携わるようになった人物。最初は貧困生活だったようだ。この人も曲がりくねったユニークな人生を歩んでいる。351ページの文庫本だが、最後の30ページは山田氏の作家になるまでのミニ自叙伝。これがちょっと笑える。
ブルガリアで駐在員経験があるドライバーのスト―リー、興味深かった。
昨日は早朝から午前中は在宅勤務。午後から出社して仕事。年度末が接近しているから会議多い。会議は結構、憂うつ。台湾旅行は近いし、やらないといけないこと多いな。早く落ち着いて欲しい。まだ半年ぐらい正念場。