フランシュ・コンテは、コンテ・チーズなどハード系のチーズで有名な地方。
しかし今回購入したのは、この地方で作られるウォッシュチーズ「ル・ロショワ」。
あまり見慣れないパッケージと、アフィネに限りなく近づきつつある熟成の香りに惹かれて初めて買ってみた。
少し黄色味がかった表皮で、カットすると少し黄色を帯びた柔らかい中身もいい熟成の感じ。
食べてみると、エポワスやアフィネ・オ・シャブリなどしっかりした自己主張の強いウォッシュとは少し違って、
軽い感じにウォッシュしてあり、でもクリーミーさもあって濃厚な味わいが楽しめる。
塩分もしっかりあるので、少し重めの赤ワインなどを食後に残しておいて合わせてみたい。
ただ、今回合わせてみたのはロワールのシノンと、オーストラリアのピノ・ノワール。
シノンは通常、野菜系の香りや果実とすっきりした酸味が特徴であるけれど、
手元にあったシノンは、少し熟成した果実味と樽の香りが感じられるものだったので、
やさしいウォッシュと合わせてもバランスが良く、どちらもひきしまった味わいになって良い感じ。
オーストラリアのピノは、その甘さを感じる果実味いっぱいの味わいで、
合わせるとウォッシュの味わいが柔らかく感じられるほど。
どちらもタイプは違うけれど、なかなか良い相性なので、
あとはどんなバランスが良いか、によって選んでみるのも良いかもしれない。