精神分析家のセラピー日記:ラカン精神科学研究所 福岡

精神分析家の進志崇献(しんしそうけん)が日々の雑感を綴ります。

ホンダ八郷隆弘社長!二輪で無理しないで(File.184)

2016-12-24 20:20:41 | 精神分析
こんにちは、精神分析家 進志崇献@福岡です。

進志崇献(しんしそうけん):lacan.msl.f@gmail.com

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ネットでホンダの新社長の八郷隆弘さんに対するインタビュー記事を読んだ。

八郷隆弘さんは2015年から伊東孝紳前社長からホンダ社長の任を引き継がれている。

オートバイメディア向けのインタビューなのだが多彩なリップサービスが盛られており、「ホンダが売上の僅か10%しかない二輪事業にそこまで注力する筈ないでしょ?」と思えた。

例えば・・・

以下ネット記事から引用

八郷社長:国内の販売状況は、私が入社した1982年には328万台だった市場は今や1/8の40万台です。これは業界をリードするホンダの開発力、商品力、営業力が足りなかったことにも起因しますが、それ以上に市場を委縮させる様々な規制に対して、ホンダが社会に対して、ものを申さなかったことも、原因として挙げられます。

以上ネット記事から引用

<日本のバイク産業の凋落の責任はホンダにはない>

バイク産業の凋落に関しては、そもそもバブル経済下で余った金が車やバイクにまわっただけで、一企業であるホンダの商品力の上昇・下落に左右されたわけではない。

近所のバイク屋さん曰く「オートバイと言う乗り物は、経済の発展途上で活用される乗り物で経済が成熟した社会に於いてはむしろ需要が減少する乗り物である」と語られていた。なるほど、バイクがバンバン走っている光景を思い浮かべると、その背景には猥雑な景色がはまる。オフィスビルが建ち並んでスーツを着た人々が跋扈する光景にオートバイはそぐわない。

<本田宗一郎は生粋のエンジニア>

本当は、八郷社長ご自身がわかっておられる通り、ホンダと言う会社・・ホンダの創業者:本田宗一郎氏は役人が大嫌いで「よい製品を作れば必ず売れる。他社のモノマネは死んでもするな」と、オリジナルなモノづくりを追求してきた人で、むしろ、自社の製品を売る為に世の中の制度に対して「ものを申す」事を嫌った人だった。

今や、ホンダが言うFunモデルを購入する世代は、バブル経済下でバイクブームの最中に青春期を過ごした50代。16歳になったら原付自転車の免許をとって、その後、自動二輪車ユーザーにステップアップする文化が消え去り、長期のローンを使って数十万円のオートバイを購入する術を持っていない若者は、PS4の中のゲームとしてドライビングやライディングを楽しむのが精一杯なのである。

別に、携帯もスマホもプレステも悪くない。

かっこよく言えば、時代がオートバイを追い抜いたのである。

日本がバブル期に輸出で儲けていた時の円ドルレートを調べた。なんと、250円/ドル(1985年)その年の9月のプラザ合意を受けて、急激に円高に触れだし1995年には100円/ドルまで進む。2010年には80円/ドルまで進む。この時、SUZUKIの会長は「これでは日本の製造業は商売できない」と発言した。固定相場制で1ドル=360円から80円まで来たのだから、如何に円が強くなったかと言う事。

こんな状況でも、なんとしてもホンダ熊本二輪工場を堅持しようとするのはホンダの執念か?とうに他社は絶版とした400cc4気筒モデルを生産し続けるのもホンダの意地?ヤマハと提携してまでガラパゴス規格の原動機付自転車の生産を続けるのは使命感?

1980年代にスズキが日本国内で製造販売していたGN125Eと言うバイクがある。このGN125どういう形態かは知らないが、今ではほぼ同一仕様のオートバイが中国で生産され日本国へ輸入され、格安125ccの小型オートバイとして販売されている。他者のブログを参照すると7万キロを走っても問題ないとの事。

中国の方が人件費が安く、円高故、日本国への輸入がしやすいなら、こういう形態でオートバイが製造販売される方が経済的に理にかなっている。

かつての若者向けのスポーツカーで一世を風靡したホンダにしてみれば、若年層の購入力が弱まっている現在は辛い状況の筈で・・・日産がルノーの傘下に入りゴーン化している今、日本の会社としてトヨタに対抗できるのはホンダだけなのだ。こういう状況で二輪車の国内生産に固執する必要があるのだろうか?

オートバイの日本国内の販売状況は悪化の一途をたどるのは誰の目にも明らかで、なおかつ「金持ちの道楽」か、「業務用」か、「超低価格の中華バイク」の利用かの何れかに収斂されていく。

有り体に言えば、日本経済が成熟したと言うこと。

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