読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

酒のほそ道 第41巻 ラズウェル細木

2017-07-29 16:36:07 | 読んだ
帯に
「何も起きていないようで、実は人生の全てが詰まっている!」
とある。



本書のあとがきをミュージシャンの小宮山雄飛が書いているが、そのなかから抜き出したものである。

小宮山雄飛が何者なのか私はしらないが、この「あとがき」を読むと「ただものではない」という印象を持つ。

本書は、というか、ラズウェル細木の作品の多くは「事件」はないのである。
ただひたすら「飲む」「食べる」ということが描かれている。
まあ、その「飲む」「食べる」ことが事件と言えば言えないことはないけれど。

例えば、本書の主人公宗達といつも飲み歩いている「かすみ」ちゃんの恋愛騒動などないのである。
時々、おじさん夫婦がもめているが、それも「飲む」「食べる」の前段であって、本筋にはならないのである。

で、それなのに、なんだかおもしろいのである。

あとがきで小宮山は
『何も起こらない文化』
の起源がこの漫画で、この漫画に続いてテレビ「酒場放浪記」につながった、としている。
ナルホドですね。

「酒のほそ道」は、副題に「酒と肴の歳時記」とあり最後に俳句があるが、このあたりも酒場放浪記は真似したのかわからないが、いずれどちらもあまりいらないような気がします。(どっちの俳句もよくわからないということもある)

本書はどちらかと言えば「日記」のようなもので、今日はどこそこで誰と(もしくは一人)酒を飲み、その肴はこうでした。
というのが基本だと思う。

『その時にこんなことがあったのよ』
の、「こんなこと」が何故か客観的に面白い。

先日、八戸の洋酒喫茶「プリンス」というところに連れて行ってもらいましたが、何に一番感激したかというとラズウェル細木さんの色紙が飾ってあったことです。(吉田類さんのもありました)

なんとなく、ふわっと、本書を読んで、試してみようかというのを見つけるのが楽しみであります。
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