読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

BARレモン・ハート 29巻 古谷三敏 双葉社

2014-08-09 21:48:46 | 読んだ
この漫画を読むといつもきまって思うのだ。

こんな店とこんなマスターがいる店ないかなあ、と。

今回の第29巻には全部で13話が収められている。
『漫画アクション』2013年4月16日号から2014年4月15日までに掲載されたものである。

この漫画の特徴というか私の感想なのだが、出てくる酒をぜひ飲みたいと思わない。つまり、やっぱりこのような店とマスターのほうへの興味というか焦点が行く。

今回登場した酒だって、読み流しているので覚えていないが、そもそも覚えられないような名前の酒である。
たとえば
「マム・コルドン・ルージュ・ディナージャケット」
これシャンパンであります。

この名前を憶えてどっかの店に行って言いますか?
言えば言ったでキザでいやらしいし、メモしてわざわざ飲まなければならないものでもないし。

そもそもお酒って、美味しいものは確かにおいしいけれど「誰」とか「何処」そして「気分」というのも、美味しいの要素ではなかろうか。

たとえば、私、今週に2年がかりの懸案事項についてひとまずの区切りがついた。
その晩に飲んだお酒は、飲み放題の生ビールだったけど、うまかったなあ。それに、相当呑んだのに、次の日にまで持ち越さなかった。

で、いいお酒をご馳走されても、気を使う相手だったり、楽しくない宴会だったりすると、少量でも悪酔いとなる。

ということで、レモン・ハートでお酒を飲むということは、酒の種類によらず、美味しいのだと思う。それはやっぱりマスターの「誰であろうと、お酒は美味しく飲んでほしい」という『こころ』、今流行のお言葉でいうと『おもてなし』ろなんだとおもう。

今回の物語に登場する親父がこんなことを言っている。(PART372「氷らない日本酒」)

『そこのマスターが酒のことなら何でも知ってる。ウンチクおやじでさ』

酒のことを何でも知っているというのは、その酒自体のうまさだけでなく、どうしたらそしてどのような気分ならおいしく飲めるかを知っているのだと思う。

で、常連の松ちゃんがいうのだ。(PART375「三つのラベル」)

『酒に詳しすぎるというのも考えもんだね』

「ブログ村」というところにこのブログを登録しています。読書日記を探しているかた、下のバナーをクリックするとリンクされていますので、どうぞご覧ください。またクリックしてもらうと私の人気度が上がるということにもなります。そのへんもご考慮いただき、ひとつよろしくお願いします。
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 1985年のクラッシュ・ギャルズ | トップ | 現代中国悪女列伝 福島香織... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読んだ」カテゴリの最新記事