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クボタ新研究棟「世界の気象再現」 農機、海外強化

2017年03月15日 19時09分52秒 | 市場動向チェックメモ
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO12302550Q7A130C1000000/?n_cid=DSTPCS003

クボタ新研究棟「世界の気象再現」 農機、海外強化
(1/2ページ)2017/3/15 6:30日本経済新聞 電子版

日経ものづくり
 クボタは、世界各国の気象環境を再現できる高温試験室などを備えた、新しい研究開発施設を大阪府堺市の堺製造所内に開設、2017年1月17日に公開した(図1)。

図1 クボタが新設した新研究開発施設「堺製造所B-7棟」。延床面積1万m2、約300人の技術者が勤務する(写真:クボタ)

 新施設「堺製造所B-7棟」は延床面積1万m2(平方メートル)、約300人の技術者が勤務し、コンバインやユーティリティー・ビークル(多目的四輪車)、乗用芝刈り機などに関する基幹技術の開発を担う。

 さらに自動運転技術の農機への応用や、IoT(モノのインターネット化)による農機や農場のデータの収集と利用といった先端技術開発も手掛ける。

■農機用の自動運転なども研究

 自動運転技術の一部は、既に欧州において麦やトウモロコシなどの畑作向けの大型農機に取り入れた。GPS(全地球測位システム)を応用した自動操舵が可能なことから、現地で高く評価されているという。今後は2020年をメドに、オペレーターが搭乗して監視する状態での自動走行・自動作業や、複数の農業機械による自動での協調作業を実現していく考え(図2)。さらにその先は、完全無人運転で稼働させ、人間は遠隔監視だけで済むようにする。

図2 農機への実装に向けて開発中の自動運転技術。自動運転のような製品事業部ではカバーしきれない基盤技術、先端技術と解析技術の開発を国内の研究開発施設が担う。クボタによる動画の1場面

 ロボットやドローンといった、次世代製品に向けた研究開発も進める。ロボットは軽労化のためのアシストスーツの開発に取り組む。農家が扱うコンテナと米袋を前提に、30kgまでの荷物を持ち上げるのに使うパワーアシストスーツを開発中で、2017年中にはモニターによる実証試験を始めるという。ドローンは空中から農薬を散布する用途などに向けたものを開発している。

 IoTの農業への応用は、2016年6月に発表したNTTコミュニケーションズとの提携を軸に進めていく。NTTコミュニケーションズが持つ無線技術、気象情報、地図情報などのICT(情報通信技術)サービスや、人工知能(AI)による故障検知技術などを農機や営農支援システムに応用していくという。

■研究開発体制グローバル化の一環

 このような先端技術の開発が国内拠点の役割になる一方で、海外研究拠点も同時に強化する。クボタの売上高に占める海外の比率は年々増加し、2015年12月期で66%になった。日本国内での売り上げが過去5年間で1.2倍とほぼ横這いなのに対し、海外は2倍以上伸びている。国内拠点の強化は「グローバル研究開発体制構想の一環でもある」(取締役専務執行役員研究開発本部長の飯田聡氏)。

 2016年5月にはタイの製造拠点内に「タイR&Dセンター」を開設し、タイ周辺の東南アジア地域に向けたトラクターやコンバインのマイナーチェンジ、キャッサバ栽培向けのインプルメント(周辺装置)などの開発を担当している。試作品の基礎性能テスト、耐久テストなどを実施できる農場と試験設備を備えている。

 さらに北米、中国、欧州、インドでも研究開発拠点を強化する方針だ。「インドはまだ構想段階だが、北米・中国・欧州は今後3年程度の間に、それぞれの製造拠点の技術部などを拡張するなどの形で研究開発拠点として整備したい」(飯田氏)。

■海外拠点と役割分担

 ただし、世界各国のニーズに対応する研究開発は現地拠点だけに任せるのではなく、基本的な部分は国内で対応する必要がある。そのためにB-7棟に備えたのが、高温試験室などの施設(図3)。高温試験室では常温から60℃まで温度を変えられ、多数のハロゲンランプとメタルハライドランプで日照を再現し、さらに高湿度にもできる。それとは別に、マイナス40℃まで再現できる低温の試験室も設けた。

図3 60℃までの環境を再現できる高温試験室。多数のランプを用いた日照と、高湿度の再現が可能。日照のためのランプはまだ設置していない

 海外向けを前提とした製品開発の例としてクボタが挙げるものの1つに、インド向けの多目的トラクターがある。インドでは、トラクターを農作業だけでなく、トレーラーのけん引や、農閑期の土木作業などにも使う。トレーラーをけん引する際、発進時にトラクターの前輪を浮かせ、ウイリー走行のような「日本では考えられない」(飯田氏)姿勢で加速する。「トラクターは後輪の2輪駆動であるため、全車重を後輪に掛けた状態にする方がトルクを引き出せる。そのまま片輪にブレーキをかけて向きも変えている」(執行役員農機技術本部長の岡本宗治氏)。

 従来と根本的に異なるニーズに対応しようとすると、設計の手順や方法も変えることになる。「通常の考え方では車軸に掛かる力を前輪後輪に振り分けて想定し、そこから強度やトルクを決めていくが、ウイリー走行のような使い方を前提にすると、まずエンジンとトルクを先に決める方がよい」(岡本氏)といった具合だ。台上試験の方法についても、新たなものに変える必要があったという。

 今後、3D設計データとコンピューターによるシミュレーションを活用した製品開発プロセス改革にも取り組む。世界各地のニーズを満たすために、試験方法やシミュレーション方法を高度化していくことも国内研究開発拠点の役割の1つ。「実車試験を台上試験に置き換え、さらにシミュレーションに置き換えていくことで、現地のニーズに合うかどうかをすぐに予測できるようにする」(飯田氏)方針だ。

(日経ものづくり 木崎健太郎)
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2 コメント

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低フリションピストンピンにいいかも (モリケン産業)
2017-06-15 19:55:36
 島根大学の客員教授である久保田邦親博士らが境界潤滑の原理をついに解明。名称はCCSCモデル「通称、ナノダイヤモンド理論」は開発合金Xの高面圧摺動特性を説明できるだけでなく、その他の境界潤滑現象にかかわる広い説明が可能で、更なる機械の高性能化に展望が開かれたとする識者もある。幅広い分野に応用でき今後潤滑油の開発指針となってゆくことも期待されている。
機械工学パラダイムシフト (安来たたらファン)
2017-06-29 18:57:22
 さすが、日本刀の和鋼に源流をもちマルテンサイト鋼の中でも最高レベルの強度を持つ工具鋼でありながら、自己潤滑性があるとはもうノーベル賞級の発明だ。

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