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台湾ユニバ、消えた選手団「1つの中国」圧力の悪夢

2017年08月28日 20時51分25秒 | 市場動向チェックメモ
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO20375640V20C17A8000000/?dg=1

台湾ユニバ、消えた選手団「1つの中国」圧力の悪夢
2017/8/28 6:30日本経済新聞 電子版
中国 台湾

 台北市で8月19日から始まったユニバーシアード夏季大会。台湾にとっては、統一を目指す中国の外交圧力が強まるなか、国際社会に自らの存在をアピールする貴重な舞台となるはずだった。ところが、選手団が入場する開幕式で、オリンピックのような盛り上がりで迎えた観客たちを凍り付かせるようなトラブルが発生した。

 各国・地域の旗を掲げて行進するはずの選手団は一部しか入場せず、旗手だけがぽつり、ぽつりと入ってきた。それまで歓声に沸いていた会場は静まり返って旗手の国・地域の名称を告げるアナウンスだけが響き、そのたびに台湾の人々は自らを否定されるような感覚を抱いた。

■「入場したのは旗手だけ」静まりかえった開幕式

旗を持つ係員だけが入場する異様な光景が広がった開幕式(8月19日、台北)

 アルファベット順の選手入場はAとBまで問題なく、アルゼンチンの選手団は陽気に手を振って入ってきた。しかし、Cに差し掛かった時に変が起きた。Cの先陣を切ったカナダ(Canada)から約30分の間、旗手を除いて選手は入場しなかった。

 中国(China)は欠席するだけでなく、他の国に圧力をかけたのか――。女性係員はぼうぜんとして立ち尽くし、何度も首を振った。「私たちは開催名義を台湾ではなく『中華台北』(Chinese Taipei)にしたから問題ないはず。こんなことが起きるはずはない」。

 実は、「一つの中国」の原則を掲げる中国は、台湾の蔡英文氏が開会式に「総統」名義で出席することに反発していた。このため中国選手団が開幕式を欠席するかもしれないと懸念されていたのだ。

 悪夢のような時間は約30分間続いたが、後に中国を除く各国選手団が入場し始め、観客席は安堵と歓喜に包まれた。イスラエル選手団は入場の列から外れて側転などのパフォーマンスを演じ、イタリアの選手は観客席の前まで駆け寄って笑顔を振りまいた。それまで不安に駆られていた観客の中には涙ぐむ人もみられた。

 本来、スポーツと政治は切り離すべきだと言われる。だが、台湾ユニバの開幕式は、政治に翻弄される台湾の難しい事情と悲哀が随所で浮き彫りになった。

 そもそも台湾当局はユニバ開催にあたって、国号として名乗る「中華民国」も、独立志向とみなされる「台湾」も使えない。そこで、中国が掲げる「一つの中国」原則との摩擦を避けるため、あいまいな「中華台北」という名称を使う。開幕式で掲げる旗も、普段「国旗」として使う「青天白日旗」ではなく、「オリンピック委員会旗」という特殊な旗だ。通常の国家と同じように国際スポーツイベントへ参加できないから、今回のユニバ開催を重要視している。

 開幕式が始まる前、会場の周囲でこんな光景が見られた。選手団を乗せたバスが到着する入場口に、中台統一派と台湾独立派がそれぞれ陣取り、統一派は中国国旗を手に「中国へようこそ」と、独立派は「台湾へようこそ」と呼びかけた。若い選手たちは無邪気にポーズをとって応えたが、おそらく意味をよくわかっていなかったのだろう。

■「中国が圧力かけた形跡なし」と釈明するが…

中国の国旗を掲げ、会場に到着した選手たちに「中国へようこそ」と呼びかける中台統一派(8月19日、台北)

 多くの台湾の人々は穏健派だ。あいまいな「中華台北」という名称を苦肉の策として使っても、国際社会への参加や交流の機会を確保したいと願っている。だから、入場式でトラブルが起きても、ようやく現れた選手たちの笑顔やパフォーマンスに安堵し、喜んだのだ。

 結局、中国選手団は開幕式を欠席したが、香港の選手たちは入場した。後に事務局は「蔡政権による年金改革に抗議する過激派が警備をかいくぐって選手入場口付近まで侵入したため、安全が確保できるまで選手を待機させた」と釈明。ユニバ事務局の関係者も「大陸(中国)がユニバで圧力をかけたという明確な形跡はない」と、中国による妨害を否定した。

 ただ、ウガンダの外務省が開幕式の前、「一つの中国」政策に基づいて開幕式に参加しないよう自国選手団に勧告する騒ぎが発生した。ウガンダは、中国が推進する経済圏「一帯一路」構想で、鉄道建設の候補に浮上する。台湾には「経済支援を目当てに中国の意向を忖度(そんたく)する動きが広がり、台湾が一段と圧迫されかねない」(与党の民進党筋)との危機感も強まる。

 蔡総統は開幕を宣言した後、自身のフェイスブックに団結を訴える書き込みをした。「もしこのようなこと(反年金改革派のトラブル)で大会を破壊できると思うなら、台湾への過小評価だ」「すべての台湾の人々よ、我々の最も良い面を世界に見せよう」

 蔡氏は国際社会への関与と友好を強めて、中国による統一圧力への防波堤を築く考え。しかし、6月にはパナマが台湾と断交し、中国と国交を樹立するなど、圧力は一段と強まっている。世界で自国を優先する内向き志向が強まる状況で、ユニバ開幕式のトラブルは「単なる悪夢」として忘れ去ることのできない印象を台湾の人々に残した。

(台北支局 伊原健作)
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1 コメント

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誤認記事 (台湾坊主)
2017-08-29 17:35:50
これは全く誤認です、日経はどんな記者を派遣しているのでしょうか?

これは、年金改革反対派の妨害で起こった事故で、一つの中国とは全然関係ないことです。

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