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エーザイ、市場が見据える「世界初」 証券部 阿部真也

2017年05月16日 10時41分04秒 | 市場動向チェックメモ
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO16399130V10C17A5000000/?dg=1

エーザイ、市場が見据える「世界初」
証券部 阿部真也
2017/5/16 5:30日本経済新聞 電子版

 エーザイが攻めの姿勢を鮮明にした。認知症領域などを中心に研究開発費を大幅に積み増し、主力分野の創薬を加速。短期的な利益を犠牲にして、将来の成長に向けた布石を打った。株式市場は同社の覚悟を前向きに評価している。

研究開発費を積み増し認知症領域の創薬を急ぐ

 「予想以上だった」。エーザイが10日午後に発表した2018年3月期の収益予想にアナリストは口をそろえる。驚きを誘ったのは、研究開発費の水準だ。1200億円程度との予想が目立つなか、同社は1340億円を計画。前期比で約2割も積み増すからだ。

 研究開発費の増加は短期的には利益の重荷になる。今期の売上高は抗がん剤「レンビマ」などの好調により5755億円と7%増える一方、純利益は398億円と伸びは1%にとどまる見込み。先行きを重視する市場にとって必ずしも好ましい将来像ではないが、投資家は買いで反応。10日の市場では売りに押されていた同社株は発表後に一時1%近く上昇した。

 エーザイが短期的な利益を犠牲にしてでも開発を急ぐのが、「イノベーション領域」(内藤晴夫最高経営責任者)と位置づける認知症分野だ。期待される新薬候補の1つが、米バイオ医薬大手バイオジェンと共同開発中の「E2609」。症状の進行を和らげる効果にとどまる既存薬に対し、同薬は原因となるタンパク質を取り除く。症状の改善につながる世界初の認知症治療薬となる可能性を秘める。

 厚生労働省によると認知症患者は国内だけでも25年には700万人を突破する見通し。世界の認知症薬関連の市場規模は足元で4000億円程度とされるが、エーザイは20年以降に1兆円規模まで拡大すると予想する。

 E2609の臨床試験は米国では16年10月、日本で今年3月に最終段階である「第3相」に入った。開発に成功するかは予断を許さないが、市場の期待は大きい。「かつてエーザイの収益をけん引したアリセプト並みの『ブロックバスター』に育つ可能性がある」(外資系証券)との声もある。

 アリセプトはピーク時(10年3月期)に3228億円を売り上げた同社を代表する認知症治療薬。承認を受けて発売しても本格的な立ち上がりには時間がかかるが、アリセプト並みに育てば売り上げ規模が5割程度拡大する計算だ。市場の期待が大きいのもうなずける。

 エーザイの予想PER(株価収益率)は約43倍と、武田薬品工業(約32倍)や中外製薬(約36倍)を上回る。割安感は乏しいものの、強固な財務基盤も同社株の魅力だ。前期末に手元資金から有利子負債を差し引いたネットキャッシュは9年ぶりにプラスに転換。純現金収支(フリーキャッシュフロー)も820億円と潤沢だ。

 いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員は「開発投資を積み増す局面でも配当余力は高く、買いを入れやすい」と語る。PERの高さは投資家がエーザイの収益の先行きに強気な裏返しとも言える。

 とはいえ、創薬の世界は日進月歩だ。並み居るライバルを押しのけ、世界初の称号を手に入れられるのか。株価の上昇基調を強固にするには、開発投資に見合うだけの新薬臨床試験の結果を積み重ねる必要がある。
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