経済中心に書いてます!

趣味の範囲で…園芸・沖釣り・漢方・医食同源の投稿をします…業務はCX・225指数・FX Pro. …

GDP統計、透ける課題 日銀新手法が内閣府に波紋

2016年08月15日 11時32分40秒 | 市場動向チェックメモ
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO06057090U6A810C1NN1000/?n_cid=NMAIL001

GDP統計、透ける課題 日銀新手法が内閣府に波紋
2016/8/15 0:39日本経済新聞 電子版

 経済の診断に使われる国内総生産(GDP)統計を巡る日銀と内閣府の論争が熱を帯びている。専門家集団を自任する両者の応酬から浮かび上がるのは、日本の統計が長らく抱えてきた課題だ。折しも15日には4~6月期のGDP速報値が公表される。日本経済の健康状態はどう測ればいいのか。

 消費税率を引き上げると、その後の経済は停滞を余儀なくされる。これが多くの人が信じている通説だろう。2014年4月の増税後、日本経済は絵に描いたような下降曲線をたどった。自動車や住宅などで駆け込み需要の反動減が広がり、内閣府によると14年度の実質GDPは前年度に比べて0.9%減った。

 参院選を前に政局的な思惑があったとはいえ、安倍政権が10%への増税を延期したのは、この時の記憶が生々しく残っていたからに違いない。しかしGDPが減少したとする内閣府の推計には一部に疑問がくすぶっていたのも事実だ。

 「新しい試みの提案だ」。7月下旬に総務省で開かれた会合で、日銀の関根敏隆調査統計局長が説明した。日銀職員による個人論文という形をとった試算によると、14年度の実質GDPは2.4%増。名目GDPの実額は519兆円と内閣府の公表値より約30兆円も多かった。停滞感が強いとされてきた14年度の姿はずいぶんと違ってくる。

 内閣府は国連が定めた基準でGDPを算出している。政府の公式統計などをもとに、個人消費や設備投資といったGDPを構成する項目を積み上げていく。これに対し、日銀の論文が提案したのは住民税や法人税などの納付状況から経済活動を測る手法だ。米国は年間のGDPを推計する際に州ごとの税務情報などを活用している。

 両者の違いを単純化すると、内閣府の方式はお金がどこに使われたのかを推計し、日銀論文の方式は最終的にお金が誰に支払われたのかを示す。この手法の違いからGDP統計の課題が浮かぶ。

 脱税がないことが前提になるが、税務情報を使うと「基本的に全数調査で捕捉率が高い」(日銀)。例えば存在感を増している「シェアリングエコノミー」など新たに登場するサービスも、利益を得る側からみれば実態に迫ることができる。公式統計がこの変化を捉えきれないと、GDPにはなかなか反映されない。

 GDPを構成する基礎統計についても改善は道半ばだ。ここでも日銀と政府は応酬を続ける。

 「マクロの景気指標として使うのはためらわれる」。6~7月に総務省で開かれた「家計調査の改善に関するタスクフォース」で日銀の担当者はこう言い切った。

 家計調査はGDPの速報値で個人消費を推計する際の重要な統計だが、回答者が専業主婦や高齢者などに偏っているなどの指摘が絶えない。日銀は今年5月からスーパーの売上高などから推計する独自の指数を公表。家計調査では6月まで2カ月連続で前月を下回ったが、日銀の指数では2カ月連続で上昇している。

 だが日銀の提案が万能というわけではない。税務情報を使うGDPの推計結果を出すには、年度が終わってから約1年3カ月かかる。速報性が求められるなかで、様々な政策判断が一巡してから「後出し」のような形で出てくる。内閣府は「納税時期のズレを考えると経済活動とは必ずしも連動しない」と指摘する。

 日銀と政府の主張は平行線のままだが、第一生命経済研究所の新家義貴主席エコノミストは「日銀方式が正しいと判断するには材料が足りない。内閣府などで検証を進めるべきだ」と指摘する。

 統計の改善には予算と人員が必要だ。そこには統計を省庁ごとに管轄する現在の体制の限界もみえてくる。政府統計を統括する組織として総務省に統計委員会と呼ばれる組織があるが、改革の司令塔として同委の機能強化を望む声が多い。

 家計調査の改善を検討する委員会に携わった経験があるSMBCフレンド証券の岩下真理チーフマーケットエコノミストは「閣僚による指示が必要になる」と話す。

 日本経済の潜在成長率が低下し、小数点以下の違いが景気判断を左右するようになってきた。アベノミクス再始動へ連携をアピールする政府と日銀が政策対応のよりどころとなる統計分野でも手を携えることができるのか。利用者目線での建設的な議論が必要になる。(大島有美子、石川潤)
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 水中で迫力ある映像を撮影 | トップ | 認知症患者の資産管理商品相... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

市場動向チェックメモ」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。