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走力より順応力 ウルトラマラソン・岩本能史(上)

2016年09月18日 14時38分28秒 | 市場動向チェックメモ
http://www.nikkei.com/article/DGXKZO07177110T10C16A9UUB000/?n_cid=DSTPCS005

走力より順応力 ウルトラマラソン・岩本能史(上)
2016/9/13付

 吸い込んだ空気で気管支が焼ける。血の混じった鼻水と痰(たん)が止まらない。ときに気温が50度を超える米カリフォルニア州デスバレー。死の谷を舞台にしたバッドウォーター・ウルトラマラソン(217キロ)に岩本能史(50)は挑み続けている。

クルーから体の冷却などのサポートを受ける

 死の谷に集まる観光客は車のボンネットで目玉焼きをつくって騒ぐ。タイヤやラジエーターやエンジンオイルのメーカーはここで最終テストをする。この異常な環境に製品が耐えられれば恐れるものはない。

 岩本は日本のテレビでデスバレーの映像を目にしたことがあるが、しっくりこなかったという。「あそこではアスファルトが焦げるにおいがするんですよ。それは映像では伝わらない」

 走力を競う大会ではない。参加者は灼熱(しゃくねつ)への順応力を試される。「相手は地球ですよ」。闘ってしまうとかなわない。

 海抜マイナス86メートルのバッドウォーターをスタートし、ホイットニー山の中腹(標高2548メートル)を目指す。他の惑星を思わせる荒涼とした砂漠の中の一本道を走り、3度の長い上り坂を越え、累積すると3962メートルを上る。

 この世界のフロンティアである岩本には多くのランナーがあこがれるスパルタスロン(ギリシャ、246キロ)を7度完走し、2003年に6位の実績がある。

■クルー選ぶ基準は執着心、自分映す鏡

 より強い刺激を求めてバッドウォーターに初参戦した10年。スタート直後に打ちのめされ、42時間3分の46位に終わった。しかし、翌年、27時間30分で5位。12年、14年は途中棄権、15年は故障で欠場。今年は2年ぶりの挑戦だった。

 脳が危機回避のため何とかして岩本の足を止めようとする。その策の一つとして脳が幻覚を見せる。女性が煮炊きをしている。お年寄りがデッキチェアに座って応援している。「日常に帰りたいという願望が表れるんでしょうね」。そのうち大嫌いな犬が出てくる。

 前年からスタートが夜になったため、トップを争うランナーを除くと2度、夜を過ごす。睡魔が襲い、右へ左へと大きく蛇行する。4分寝ればシャキッとするのがわかっていたので、車で支援するサポートクルーに起こしてもらうが、4分が一瞬に思える。今回は4分を4回、2晩目は20分と10分の睡眠をとった。

 このレースは自動車のF1に似て、クルーとのチーム戦だ。クルーを選ぶ基準は執着心の強さだという。「『ここまで頑張ったのだからもういいでしょ』と思ってしまう人ではダメ。『僕の弱音を聞き入れるな。つらそうに映ったら楽しそうなことをしてほしい』と伝えている」

 岩本は弱みを見せないようにする。「クルーは僕の姿を映す鏡。僕が弱みを見せたらクルーが不安になる。その様子を目にする僕自身がさらに不安になり、負の連鎖が止まらなくなる」。そうなったら、巨大な存在である地球に押しつぶされる。

(敬称略)
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