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長引く鉄冷え 世界と中国、溝埋まらず

2016年10月12日 06時02分33秒 | 市場動向チェックメモ
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO08244560R11C16A0TI1000/?dg=1

長引く鉄冷え 世界と中国、溝埋まらず
2016/10/12 0:01日本経済新聞 電子版

 鉄鋼業界で中国企業と世界の競合企業の溝が埋まらない。アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで年次総会を開いていた世界鉄鋼協会は11日、2017年に中国の鉄鋼需要が4年連続で前年割れとなる見通しを発表。設備能力削減に本腰が入らず、中国発の供給過剰が解消しない。長引く「鉄冷え」に日本勢の危機感も募る。

鉄鋼業は最も過剰設備が深刻な分野のひとつだ(安徽省合肥市の製鉄所)=ロイター

 「世界生産の半分を占める中国の出席者が少なすぎる。違和感があるね」。JFEスチールの柿木厚司社長は不満を漏らした。年次総会は世界の鉄鋼大手首脳が一堂に会する最大イベントだ。11日の閉幕まで2日間の議論が深まらなかったのは中国側の煮え切らない態度と無縁ではない。

 象徴的だったのは世界5位の宝鋼集団(上海市)。武漢鋼鉄集団(湖北省)との経営統合を9月に発表したばかりだが、徐楽江董事長が直前に出席をキャンセルしたのだ。トップの出席は世界2位の河鋼集団(河北省)などに限られた。「中国勢が設備削減に前向きなのかどうかを確認したかったのに……」。会場でのあちこちでこんな嘆きが聞こえた。

 17年の中国需要は16年見込み比2%減の6億5千万トンの見通し。インドのタタ製鉄のT・V・ナレンドラン社長は「中国の影響は大きい。世界の鉄鋼業はまだ危機のさなかにある」と述べた。世界需要見通しが伸びはわずかでも2年連続のプラスであるのと対照的だ。

 需給ギャップ改善が急務なのは中国政府も認識している。10日には債務不履行を繰り返しても経営を続けていた「ゾンビ企業」の東北特殊鋼集団(遼寧省)が経営破綻した。中国政府の強い意思があったとみられる。宝鋼と武漢の統合も政府が後押ししたようだ。

 だが再編の難しさを示す事件も起きた。「重大プロジェクトは取りやめる」。世界9位の首鋼集団(北京市)の上場子会社、首鋼は9月29日に突然発表した。「重大プロジェクトを検討する」として株式の取引停止を発表し、河鋼集団との統合を目指すとみられていた矢先だった。それぞれを管轄する地方政府の合併方法を巡るいさかいなどが取り沙汰されている。

 中国政府は20年までに全体の約1割にあたる1億~1億5千万トンの能力削減を計画。今年の目標は4500万トンで、8月末で7割強が減ったとされるが中小が競って増産し、1~8月の輸出量は過去最高ペースだ。

 余った鉄は安値で世界に流れ、各地の市況を崩す。15年の中国の鉄鋼輸出量は日本の粗鋼生産量を上回る1億1千万トン超。欧州では中国鋼材に押し出されてロシアやトルコの鋼材が大量に流入。欧州アルセロール・ミタルなどに打撃を与えた。

 「鉄冷え」の長期化は日本勢にとっても大きな問題だ。JFEスチールの柿木社長は「中級製品のコスト削減を徹底する」と述べ、西日本製鉄所福山地区(広島県)などで鉄鉱石の前処理設備の効率を上げる投資などを強化することを明らかにした。神戸製鋼所の川崎博也社長は「海外で高級鋼の『超ハイテン』比率を高める」と述べ、価格競争に巻き込まれない体質を目指すという。

(ドバイ=深尾幸生、上海=小高航)
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