経済中心に書いてます!

趣味の範囲で…園芸・沖釣り・漢方・医食同源の投稿をします…業務はCX・225指数・FX Pro. …

迫る「ビッグ・ウェンズデー」 来週は市場と日銀の神経戦 日経QUICKニュース(NQN) 編集委員 永井洋一

2016年09月18日 23時09分31秒 | 市場動向チェックメモ
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL16HB6_W6A910C1000000/

迫る「ビッグ・ウェンズデー」 来週は市場と日銀の神経戦
日経QUICKニュース(NQN) 編集委員 永井洋一
(1/2ページ)2016/9/16 14:12日本経済新聞 電子版

 21日(来週水曜日)にそろって最終日を迎える日銀の金融政策決定会合と米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、市場は緊張感に包まれている。日銀が追加緩和を見送ったり、米連邦準備理事会(FRB)が意表を突いて利上げに動いたりすれば市場は大荒れとなりかねないからだ。1978年にアメリカで公開された青春映画で、サーファーの主人公たちが人生の荒波に挑む「ビッグ・ウェンズデー」をほうふつとさせる試練の水曜日が迫ってきた。

 日米中銀会合の同日開催は2014年4月30日以来だが、この時は日米とも無風で終えた。開催日が近かったケースで金融政策の方向性の違いが鮮明になり、市場を大きく揺さぶったのは14年10月。29日にFRBが量的緩和第3弾(QE3)の終了を決め、日銀は2日後の31日に量的緩和政策の第2弾(バズーカ2)を決めた。

 バズーカ2の主な内容は長期国債の買入額を年間50兆円から80兆円に引き上げるとともに、長期金利の低下を促すため買い入れ国債の平均残存期間を7~10年に3年延ばすことだった。期間ごとの金利差を縮めるのが狙いだ。

 追加緩和を受け、投資家はこぞって日本株買い・円売りに動いた。会合後1週間で日経平均株価は1200円上昇し、円相場は1ドル=109円台から115円台に急落した。日銀にとってはおそらく理想的な展開だっただろう。だがいま振り返ると、この“成功体験”が日銀の手足を縛っている可能性がある。

 黒田東彦総裁は追加緩和を決めた14年10月末の記者会見で「デフレマインドの転換が遅れるリスクが顕在化することを未然に防ぐ」と述べ、デフレ脱却に向けた揺るぎない決意を表明した。「物価安定目標の達成のため、できることは何でもやる」と見えを切り、大向こうをうならせた。

 「できることは何でもやる」という言葉を黒田氏が最初に発したのは13年3月21日の総裁就任会見だが、頻繁に口にするようになったのは14年10月末以降だ。それ以後、市場もこの言葉には敏感に反応するようになった。

 14年10月末以降に増えたもう一つの重要なメッセージは「緩和の手段に限りがあるとは思っていない」との発言だ。ぶれない姿勢を強調しているとみられるが、市場はそれに便乗して「追加緩和を催促するようになってしまった」(東短リサーチの加藤出チーフエコノミスト)。その帰結がマイナス金利政策の導入であり、14年10月末に0.45%だった長期金利(新発10年物国債利回り)は今年7月27日にはマイナス0.295%まで低下した。

 14年10月末以降、期待インフレ率を示すブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)は下落基調を強めた。原油価格の下落に左右されやすく景気低迷期にマイナスの思考をしがちな日本人特有の物価観の影響が考えられる。深読みすれば、黒田氏が「金融政策に限界はない」と強調すればするほど、人々は「まだまだ金利は下がるのではないか」と考え、消費や投資を先送りしインフレ期待が低下する悪循環が生じているともいえる。

 日銀が2年前の会合で決めた長短金利差の縮小戦略は、金融機関の収益を傷つけるなど弊害が出てきた。そこで来週の会合で日銀は長短金利差の拡大を促す政策の導入を検討しているという。2年前の施策とは逆だ。「金利をターゲットとする政策はまっとうだが、下手なやり方だと市場は緩和縮小と受け止めてしまう可能性がある」と慶応大学の小幡績准教授は話す。

 来週の日銀会合は金融政策の枠組みの修正を伴う可能性があるだけにその重みは通常の比ではない。政策金利のマイナス幅拡大が検討される見通しだが「弊害を考慮して、今回はしない可能性が高い」(東短リサーチの加藤氏)との声もある。

 金融政策の限界を意識する投資家は増えている。日銀が市場との対話に失敗すれば海外の投機筋を中心に株売り、債券売り、円買いで日銀との対決姿勢に転じる恐れがある。来週の市場は高度な神経戦が予想される。
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 日銀へも伸びる米政治の長い... | トップ | 車いすラグビー、日本は銅メ... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

市場動向チェックメモ」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。