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リスク選好の波に乗りきれない円相場 経済部 湯田昌之

2016年10月11日 14時15分04秒 | 市場動向チェックメモ
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO08201700R11C16A0000000/?dg=1

リスク選好の波に乗りきれない円相場
経済部 湯田昌之
2016/10/11 12:42日本経済新聞 電子版

 円相場が下げ渋っている。東京市場の連休中に提示された材料は、原油高の進行や、米大統領選でのクリントン民主党候補の優勢など総じて投資家にリスク選好を促すものだった。それでも円は前週末とほぼ変わらない1ドル=103円台後半で推移。リスク選好の波に乗りきれていない。

 円安が大きく進まない理由は3つある。円相場が取引の中心となるような材料が少ないことが1つだ。例えば原油高。直近ではロシアのプーチン大統領が石油輸出国機構(OPEC)の減産を支持したとの情報から上昇している。この場合、「カナダドルのような産油国通貨の方が大きく動き、利益も上げやすい」(三菱UFJモルガン・スタンレー証券の植野大作氏)という。

 米大統領選についても同様だ。共和党のトランプ候補が大統領になれば、メキシコとの外交問題に発展するとの警戒感から、メキシコペソの売買材料として注目されている。現地時間9日に開かれたテレビ討論会を受け、クリントン候補が優勢だったとする米メディアの評価が伝わり、メキシコペソは大きく買い戻された。投資家心理の改善という意味で円相場への影響はないわけではないが、あくまでも間接的にすぎない。

 もう1つは遅れている輸出企業の円買いの影響だ。2015年12月ごろから始まった円相場の上昇は輸出企業の経営の打撃となった。外貨で得た輸出の利益を円建てに換算すると大きく圧縮されたためだ。そのため、円相場が少しでも円安に振れると、輸出企業はすかさず円買いを入れ、為替差損をできるだけ小さくしようとする。「前週に一時104円台を付けてからすぐに103円台に上げたのは輸出勢の円買いがあったため」(大手銀行)との指摘がある。

 最後はチャート上の円高傾向が消えていないためだ。「円の投資家はトレンドに追随する傾向があり、チャート分析を重視したほうが利益を上げやすい」(植野氏)。円相場の50日移動平均線や200日移動平均線は依然として円高傾向を示しており、それに逆らった投資はしにくい状況だ。

 リスク選好の動きの鈍さは投資家の持ち高にも表れている。米商品先物取引委員会(CFTC)が米国時間の7日に公表した通貨先物市場における投機筋の円持ち高(4日時点)は6万8695枚の買い越し。買い越し幅の減少は前週に比べて197枚にとどまった。

 世界の市場でリスク選好の波が起こるなか、円の取引市場に届くのはさざ波にすぎないと言えそうだ。
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