経済中心に書いてます!

趣味の範囲で…園芸・沖釣り・漢方・医食同源の投稿をします…業務はCX・225指数・FX Pro. …

パッと画面補正 エプソンの携帯型プロジェクター フリーライター 片田 貴之

2016年12月31日 19時24分49秒 | 市場動向チェックメモ
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO11070250W6A221C1000000/?n_cid=DSTPCS003

パッと画面補正 エプソンの携帯型プロジェクター
フリーライター 片田 貴之
(1/3ページ)2016/12/31 6:30日本経済新聞 電子版

 セイコーエプソンが2016年11月に発表したプロジェクター「EB-1795F」は、携帯性を重視したビジネス向けの新モデルだ。同社のモバイルプロジェクターとしては初めてフルHDの解像度(1920×1080ドット)に対応。ボディーも新デザインとなり、厚さは44ミリメートルと3LCD方式のプロジェクターとしては最も薄く、重さも約1.8キログラムと軽い。明るさは3200ルーメン、コントラスト比10000:1、無線LAN機能に対応し、パソコンからスマートデバイスまで様々な機器と接続が可能だ。発売は2017年1月を予定しており、エプソン直販サイトでの価格は19万8000円(税別)である。

モバイルプロジェクター「EB-1795F」。1.8キログラムのスリムなボディーに、フルHD、明るさ3200ルーメンの投写性能を備える。実売価格は19万8000円(税別)

 プロジェクターは、「ホームシアター向け」と「ビジネス向け」に大別できる。本機はビジネス向けの製品だ。家庭で映画などを見るのが主目的のホームシアター向けとは異なり、ビジネス向けはプレゼンテーションや会議など、照明下での使用も前提としている。手元で資料を見たり、メモを取ったりとある程度の明るさを維持した部屋でいかに鮮明に映しだせるかが重要となる。さらに、本機はモバイルタイプのため、簡単に持ち運べて素早く設置でき、各種端末と連携して快適に操作できるかもポイントとなる。端末との連携に関しては、パソコンだけではなく、スマートフォン(スマホ)やタブレットなど、普段持ち歩いているデバイスと組み合わせができるかも気になるところだ。今回は、外出先でプレゼンを行うことを想定して、性能や使い勝手を検証した。

■新デザインのコンパクトボディー

 まずはデザインを一新した本体外観からチェックしていこう。ボディーはA4判程度、厚さは44ミリメートルなので、書類バッグに問題なく収まる。重さは1.8キログラムと昨今のモバイルノートパソコンよりは重いが、持ち運びに苦労する重さではない。専用のキャリングケースが付属しており、ケーブルやリモコン類を一緒に収納して持ち運べるようになっている。

 今回、デザインを一新したが、基本部分は従来モデルと同じく使いやすさを配慮した設計となっている。基本操作を行うボタン類は上面中央に、インジケーターランプも上面に配置。電源ボタンやランプ類は色覚の個人差に配慮したカラーユニバーサルデザインを採用し、ブルーに統一されている。右側面から吸気して前面から排気することにより、熱風が周囲の人に当たらない配慮も評価できる。レンズカバーはスライド式で、投写中に閉めると映像と音声を遮断する「ミュート」機能と連動している。

本体やリモコン、ケーブル類は付属の専用キャリングケースにすべて収められる

側面をのぞき込むことなく操作できるようにボタンやインジケーターランプなどはすべて上面に配置されている

レンズなどがある前面に排気口を配置。排気された熱風が、周囲に座っている人に当たらないようになっている


シャッター式のレンズカバーはミュート機能に対応

上面の操作パネル。黒い部分はフォーカスリング。操作パネルの左にあるマークにはNFCタグが内蔵されている



■あらゆる接続に対応したインターフェース

 本機は、様々な接続方式に対応している。アナログRGBやUSB、HDMIなどの入力端子のほか、有線LAN端子も備えておりネットワークプロジェクターとしても機能する。スマホやタブレットなど出力端子を備えない機器は、無線LAN(IEEE802.11b/g/n)経由で端末の画面を表示する仕組みだ。iOSおよびAndroid端末は、無料の専用アプリ「Epson iProjection」をインストールすることで接続できる。特に、NFC機能に対応したAndroid端末は、本機内蔵のタグ部に近づけることで、無線接続の設定を簡単に読み込ませることが可能だ。さらに、WindowsおよびAndroid端末の場合は、「スクリーンミラーリング」機能を使え、Miracast対応端末であれば専用アプリなしでワイヤレス接続できる。

 このほか、USBメモリーに保存したjpeg、gif、pngといった画像ファイルやavi形式の動画ファイルを端末を介さず直接再生する機能も備えている。暗号化されていなければPDFファイルも表示できる。パソコンを持ち出さなくてもプレゼンができるので便利だ。

背面のインターフェース。ビデオ入力、アナログRGB、USB2系統、HDMIを備える

iPhoneと接続。専用アプリ「Epson iProjection」を使えば、スマホの無線LAN機能を使ってダイレクトに接続できる

NFCに対応したAndroidスマホの場合は設定不要。タグにかざすだけで自動的に接続が完了する


■セットアップは簡単

 モバイル型プロジェクターの重要なポイントの一つが「設置の容易さ」だ。取引先でのプレゼンなど時間が限られた状況で、プロジェクターの設置にもたついていたらチャンスロスにつながりかねない。設置から投写までは「本体の起動」「画面の縦横補正」「ピント合わせ」「機器との接続」といった作業を要するが、本機の場合はいずれも短時間で完了する。

 実際に試したところ、本体の起動は電源ボタンを押してから画面が表示されるまで約30秒だった。自動で画面を補正する機能「ピタッと補正」機能が作動するので、電源を入れて投写光をスクリーンに向けるだけ設置が済む。補正は一瞬で完了し、ピント合わせまで自動化されている。本体の設置からパソコンとの接続、そして投写までトータル2分ほどで完了した。投写したまま本体の位置をずらしてみたところ、すぐに自動補正機能が働き、正しい投写画面に戻る。手動の補正機能やフォーカスリングも搭載しているが、操作する機会はなかった。

本体側面に内蔵されたカメラ。電源を入れると表示される調整用パターン画像をカメラが検知。一瞬でゆがみを補正する

自動縦横補正は上下30度、左右20度までに対応。かなりきつい角度から投写したが補正された。もし補正がされなければ、画面の周囲でうっすらと光っている部分のような変形した映像になってしまう

ワンタッチで伸縮するフロントフット。上下の角度調整は容易

■明るさは抜群、新機能も備える

 投写性能は明るさ3200ルーメン、コントラスト比10000:1。投写距離は最長約6メートルで200型、最短72センチメートルで30型を映し出せる。

照明を落とした状態では非常に鮮明


パワーポイントに対応した「タッチプレゼンター」機能。画面右下に表示されたマーカーに手をかざすと矢印がブルーに変わり、ページの送りや戻しができる

 今回、明るさや色を確認するためスクリーンから約2メートル離して80型程度のサイズを投写してみた。照明を落とした状態ではもちろん鮮明に、蛍光灯を付けた状態でもきれいに映し出せた。普通の蛍光灯照明の会議室なら2000ルーメン程度もあれば困ることは少ない。3200ルーメンの本機は全く問題ないだろう。スクリーン以外の壁や壁面などにも映してみたが、ほぼ問題なく映し出せ、薄茶色の壁でもしっかりと映った。なお、カラーモード切り替え機能があり、黒板への投写にも対応している。

 新モデルは、「タッチプレゼンター」機能が追加された。本機能は、投写画面の隅に表示されたマーカーに手をかざすと「PowerPoint」のスライドを送ったり戻したりできるというもの。本体のボタンやリモコンを使うことなく、スライドを切り替えられるので非常に便利な機能だ。投写画面の自動補正用カメラを利用しており、マーカーの光を手でさえぎった状態を検知する仕組みだ。別途、機器を設置する必要もない。

パワーポイントを表示中に画面を2分割、スマホをカメラとして使い立体物を画面に表示。スライドとリアルタイムのカメラ映像を組み合わせたプレゼンができる

 また、画面を2分割表示して、別の端末の画面を並べて映し出すこともできる。例えば、パソコン上のパワーポイントでプレゼンしている最中に、スマホの画面データを映すといったこともできる。今回、WindowsタブレットをUSB接続してPowerPointのスライドを表示しながら、AndroidスマホをMiracastで接続してスマホのカメラ機能を使ってみた。やり方は簡単。Windowsの画面を投写中に、「画面の2分割」機能を選択。画面の入力に「Miracast」を選ぶだけでよい。スマホのカメラを起動すると、PowerPointのスライドを進めながら、同時にカメラの映像もリアルタイムで表示できた。なお、入力端末の組み合わせによっては2画面同時表示ができない。そうした場合は、オプションの「専用書画カメラ」を併用するとよいだろう。

■高価だがストレスフリーの高性能プロジェクター

 本機の価格は、同社の直販サイトで19万8000円(税別)。性能を考慮すると妥当なところだが、高価だと思うユーザーは下位モデルを検討するとよい。フルHDの解像度にこだわらないならWXGA(1280×800ドット)対応モデルの「EB-1785W」がある。価格は15万8000円(税別)と4万円安い。さらに下位には、WXGA対応で3000ルーメンの「EB-1785W」(税別10万8000円)もあるが、自動補正機能やスクリーンミラーリング、NFC、タッチプレゼンターといった目玉機能が省かれている。

 今回、持ち運びから、設置、投写、撤収まで一通り試したが、不満に思う部分はなかった。とくに設置および投写はウオームアップなどの時間もかからず、自動補正機能が優秀なので手間が全くかからなかった。撤収に関してもクールダウン処理が不要なので、投写終了と同時に電源をオフにし、すぐバッグに収納できた。投写性能に関しても、高輝度、高コントラストの性能を存分に発揮し、照明下でも違和感なく鮮明に投写できた。あえて煩わしかったところを挙げるなら、2画面表示をする際に接続する機器の組み合わせによってはできない点だろう。色々試した結果、最もスマートな組み合わせはUSB制御入力とMiracastの「スクリーンミラーリング」だ。スマホのカメラを書画カメラの代わりに使える点でも便利だった。

 モバイルプロジェクターには、ポケットに収まるほど小型で安い製品もある。だが、性能面では遠くおよばない。低価格プロジェクターでは、暗い、色が不正確、接続可能な機器が少ないとった制限がある。本機にはそうしたストレスは全くなかった。営業訪問などのビジネスユースにお薦めできる一台だ。

片田貴之(かただ・たかゆき)
 1971年東京生まれ。朝日新聞社「サイアス」専属ライターからフリーランスライターとして独立。読売新聞社、朝日新聞社、日経BP社などの媒体で製品レビューや解説記事を執筆。先端技術から子ども向け科学記事まで、わかりやすく読みやすくが信条。
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 個人投資家、トランプ相場で... | トップ | 「副作用、チームで絶つ」オ... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

市場動向チェックメモ」カテゴリの最新記事

関連するみんなの記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。