経済中心に書いてます!

趣味の範囲で…園芸・沖釣り・漢方・医食同源の投稿をします…業務はCX・225指数・FX Pro. …

消えた「安いウニ」、背景に海外の担い手不足

2017年08月17日 12時34分28秒 | 市場動向チェックメモ
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO19912070R10C17A8000000/?dg=1

消えた「安いウニ」、背景に海外の担い手不足
(1/2ページ)2017/8/17 2:00日本経済新聞 電子版

東京・築地市場は世界最大のウニ取引所。国内外から商品が集まる。

 濃厚な甘みに、ふんわり磯の香り――。北海道でウニ漁が最盛期を迎えている。おすしや海鮮丼のネタとしても人気が高く、日本人の消費量は世界一だ。国産だけでは需要を賄えず、チリや韓国、ロシアなど世界中から輸入している。国産に比べた割安さが売り物の輸入ウニは外食店やスーパーで根強い引き合いがあるが、値段は右肩上がり。東京・築地市場の卸値は5年間で2倍に上昇し、「安いウニ」は姿を消した。背景には気候変動による世界的な不漁だけでなく、海外でのウニ加工の担い手不足も無視できない要因として横たわる。

■海水温の変化で世界的に不漁

 「ごめんなさい、今日海外のウニはないんです……」。築地場外市場のウニ専門店「築地虎杖(いたどり) うに虎喰」。一番人気は青森産や北海道産など国産5種類のウニを盛り合わせた丼「雅」(6458円)だ。メニューには「海外産うに丼」(2862円)も記載があるが、今夏は提供をやめた。海外ウニの調達価格が上がりすぎ「国産と変わらなくなった」(嵯峨彰彦店舗開発部チーフマネージャー)からだ。同じ価格で仕入れるなら「鮮度が良い国産を優先的に使いたい」(嵯峨氏)という。

 ウニは年々、値上がりしている。海外産は特にその動きが顕著だ。築地市場の卸値をみると2003年の平均卸値は、国内が1キロあたり8088円、輸入が4708円と2倍近い価格差があった。輸入ものの値上がりで差は縮まり、17年1~6月の平均価格はどちらも1万3千円前後になった。5月単月でみると輸入ものが国産より高いほどで、今年は高級品とされる国産を海外産の価格が上回る日もある。

 築地市場での16年のウニの入荷は10年前と比べ国産が14%減少、輸入物は半減した。背景にあるのは、海水温の変化による世界的な不漁だ。日本で食べられるウニは濃厚な甘みがありオレンジ色の「エゾバフンウニ」と淡い黄色で上品な甘さがある「キタムラサキウニ」の2種で全体の9割以上を占めるといわれる。どちらも冷涼な海を好み、国産は北海道と青森県北部、海外産ではロシアやチリなどが主産地。気候変動で海水温が上昇すると旬の時期が早まったり、身がスカスカになったりして生産量が落ちる。

 もっとも、水温変化で取れにくくなった水産資源はウニだけではない。ウニ特有の理由として考えられる理由が、海外でのウニ加工の担い手不足だ。特に北米は日本がバブル景気を謳歌した1990年代前半ごろまで、カリフォルニアなどの西海岸を中心に日本向けに高級すしのネタとしてウニを加工する工場が多く存在し活況だったという。近海でとれたウニを割り、板にきれいに盛りつけて出荷する。蒸して加工するケースも多かった。中央魚類の島脇義知取締役は「輸出で莫大な富を得た人もいた」と当時を振り返る。

 かつて北海道にあった“ニシン御殿”ならぬ北米の“ウニ御殿”への逆風になったのが、北方領土海域を占有するロシアだ。日ロ間の関係改善が進むなかで、北海道産に匹敵するほど鮮度が良い北方領土産の輸入が伸びた。新鮮さの確保で地理的に不利な北米勢は競争力が低下。加工技術を持ったスタッフの離職につながった。

 一度いなくなった人材の確保は容易でなく、ウニ相場が高騰している現在も入荷がなかなか増えない原因となっている。ロシア産だけでウニ需要は補いきれない。安価な海外産ウニは、回転寿しやスーパーの詰め合わせなどで主流だった。値上がりを受け「店頭に並べ販促しにくくなってしまった」(首都圏の鮮魚大手)との声も出ている。このままでは消費者にとってウニはますます縁遠くなってしまいかねない。

■“海の問題児”ムラサキウニの活用も

 ウニ不足への対策に乗り出す動きも出てきた。神奈川県水産技術センター(三浦市)の臼井一茂主任研究員は、「地産地消」をテーマに新たなウニの養殖に挑戦している。海藻を食べ荒らす“海の問題児”として、駆除の対象にもなっているムラサキウニの活用だ。地元三浦産のミカンやキャベツといった青果類を与え、甘く身の詰まったよいウニへ育てることに成功したのだ。「身が詰まり、さっぱりとした風味のよいウニに成長する」(臼井氏)。来春にも本格的な量産に着手する計画という。希少化しつつある伝統食材はウナギなどもある。官民を挙げた養殖技術の確立がまたれる。

(商品部 佐々木たくみ)
ジャンル:
ウェブログ
コメント (1)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 白人至上主義者、米でなぜ活... | トップ | [FT]危険な国になった米国 ... »
最近の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
二酸化炭素排出による地球温暖化の悪影響 (MORIKANABOON)
2017-08-20 15:36:38
二酸化炭素排出による地球温暖化の悪影響が食の世界にまで出ている、その事実を日本人はもっと自覚する必要があるかもしれません。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

市場動向チェックメモ」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。