経済中心に書いてます!

趣味の範囲で…園芸・沖釣り・漢方・医食同源の投稿をします…業務はCX・225指数・FX Pro. …

東芝・WD歩み寄り 月内決着へ銀行が圧力 WDは減損懸念

2017年08月24日 04時52分32秒 | 市場動向チェックメモ
https://www.nikkei.com/article/DGXLZO20315220U7A820C1EA2000/?dg=1

東芝・WD歩み寄り 月内決着へ銀行が圧力
WDは減損懸念
2017/8/24 1:30日本経済新聞 電子版

 東芝は半導体メモリー事業の8月中の売却合意を目指し、対立してきた協業先の米ウエスタンデジタル(WD)の陣営と協議に入った。早期打開は絶望的にも見えた対立が歩み寄りへと急展開した背景には、東芝とWD、そして銀行がそれぞれ直面する瀬戸際の事情があった。

 「8月中に売却先と契約を結べなければ、融資枠から資金を引き出せなくなりますよ」。交渉関係者によると、東芝の申し出で17日に急きょ開かれた銀行団との会議で、主要行幹部は売却交渉の早期妥結を迫った。資金繰りを支える銀行団から突きつけられた「最後通告」だった。

 主要行が東芝向けに設定しているコミットメントライン(融資枠)は総額6800億円だ。経営破綻した原発大手の米ウエスチングハウス(WH)が建設に関わる原発を巡る保証金6500億円強の債務を抱える東芝は、負担分の一部を融資枠から引き出す算段だった。

 「プランB? 勘弁してほしい」(主要行幹部)。銀行団が怒り心頭なのは、難航する売却交渉を思い切って中止し、メモリー部門の新規株式公開(IPO)などで乗り切る「代替案」に動くとの臆測が広がっていたからだ。

 そもそも巨額の融資枠の返済原資はメモリーの売却代金という約束で、東芝が「プランB」に切り替えればその段階で融資枠の立て付けが崩壊しかねない。「ただの脅しではない」。銀行の“本気”を察したある関係者は「これで東芝の尻に火が付いた」という。

 半導体事業で競争力を保つには、年間で3千億円規模の設備投資が必要。財務の弱った東芝が巨額投資を続ける余力は乏しいばかりか、ひとたび市況が悪化すれば業績に深刻な悪影響を及ぼしかねない。

 「とても抱えきれる事業ではない」。事業価値が2兆円とされるメモリー事業を切り離し債務超過を解消すべきだ。銀行団として譲れない一線を示し交渉を促したのだ。

 「もう間に合わないのではないか」(東芝幹部)。実際、東芝社内では期限内の売却完了に弱気な声も広がっていた。売却合意後の関門である中国などの独占禁止法の審査に6~9カ月が必要とされ、時間切れが迫っているからだ。

 そんなあきらめムードも銀行の圧力で吹き飛び、事態は動き始めた。「自分たちの陣営への売却で合意できれば、訴訟を取り下げる」。東芝とWDの首脳が電話で直接話し、WD側も柔軟な対応を示唆した。WDは今週から、東芝の情報提供を受け、同社メモリー事業の資産査定を始めた。

 米ベインキャピタルなどが軸の「日米韓連合」との交渉は、WDが訴訟を取り下げない限り暗礁を抜け出せない。台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業への売却には海外への技術流出を懸念する経済産業省が反対する。結局、WDと協議するしか道はないと、東芝首脳は判断したようだ。

 WD側も強気一辺倒では済まされない事情がある。2016年に米サンディスクを170億ドル(約1兆8500億円)で買収してメモリー事業に参入し、東芝の協業先となった。抱え込んだ「のれん」は1兆円規模と巨額だ。収益が安定しなければ巨額減損の計上を迫られる恐れもあり、経営陣は株主などから買収時の経営判断を問われかねない状況に追い込まれている。

 WDが製品を調達できるメモリー生産拠点は東芝と共同投資する四日市工場(三重県四日市市)だけ。生産業務は東芝側が担っており、東芝の意向次第で生命線である製品供給が滞る懸念もある。最新型メモリーが売れなくなるリスクが、WD側の歩み寄りの理由にもなったようだ。

 先行きは予断を許さない。米コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)と組むWDが示してきた買収額は1兆9千億円と他陣営に比べ低く、交渉が決裂する可能性もある。独禁法審査を通るためのWDの資金拠出の方法や出資比率に加え、将来の経営権のあり方も議論の対象になる。

 東芝のメモリー事業部の一部にはWDへの強い不信感が残る。日米韓連合が巻き返しを図る可能性もありすんなり決着に進む保証などない。ある東芝関係者が言う。「WDとの交渉は何が起こるか全くわからない」
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« トヨタ、車用鋼材1年半ぶり... | トップ | 「コスパ」のいいインターン... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

市場動向チェックメモ」カテゴリの最新記事