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ルーマニア反政府デモ、揺らぐ欧州への不安

2017年02月13日 23時40分57秒 | 市場動向チェックメモ
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGR13H14_T10C17A2000000/?dg=1&nf=1

ルーマニア反政府デモ、揺らぐ欧州への不安
2017/2/13 20:52日本経済新聞 電子版

 東欧ルーマニアで汚職追放を求める反政府デモが続いている。12日夜も首都ブカレストで6万人規模の市民が結集し、内閣退陣を求めた。チャウシェスクの独裁体制を崩壊させた1989年以来となる大規模な市民運動は、欧米の求心力の衰えで揺らぐ地政学への不安も映している。

「盗っ人」「退陣しろ」と連呼するデモ隊

 「フーティ(盗っ人)」「デミシア(退陣せよ)」。ブカレストの政府庁舎前、気温氷点下5度と冷え込むなか、「勝利の広場」を埋め尽くした市民の声が地響きのようにこだました。デモ隊は赤と黄色と青の紙をそれぞれ携帯電話の光で照らして国旗を作り、連帯をアピール。政府と議会の幹部の囚人服姿の人形が登場すると歓声が沸き起こった。

 きっかけは1月31日、横領などに問われた政治家らの罪を減免する緊急法令を政府が導入したことだった。過去に有罪判決を受けた与党党首らを救う目的だったとみられている。政府は法令を撤回し、司法相らは辞任したが、デモは収まらない。欧州連合(EU)加盟から10年を経て効果を上げ始めた汚職取り締まりを逆行させる動きに市民は危機感を強めた。

 デモを主導するのは共産主義後に育った30~40歳の世代だ。公務員のイワナさん(34)は「我々が社会改革の役割を担う時代が来た」と話す。安定志向の50~60歳代の世代との対立も鮮明になっているという。与党・社会民主党は昨年12月の選挙で年金引き上げ政策などをテコに支持を集めた。「親は我々の声を聞くべきだ」。デモではこんな言葉が書かれたプラカードも目につく。

国旗の3色に染まる首都ブカレストのデモ(12日)=AP

 ルーマニアの国旗だけでなくEUの旗や星条旗を掲げる市民の姿も目立つ。「我々は欧州の国だ。ロシアのような独裁政治は受け入れない」。IT(情報技術)企業に勤めるミレラさん(35)が語気を強める。「この広場には欧州の価値観が体現されている」。会社員のアンドレイさん(34)は「ルーマニアには倫理面でのEUの導きと圧力が必要だ」と話す。

 デモの背景では、地域を取り巻く地政学情勢に不安が高まっている。英国はEU離脱を決め、欧州各国ではナショナリズムをあおる反EU勢力が台頭する。米国のトランプ大統領は理念や価値観を意に介さない言動を繰り返し、北大西洋条約機構(NATO)は「時代遅れ」とも言い切った。東方からはロシアがルーマニアと国境を接するウクライナに軍事侵攻。隣国ハンガリーでは強権体制が復活するなど、時計の針を巻き戻すかのような流れがある。

政府幹部らの囚人服の人形が登場。歓声が沸いた

 デモ初日から星条旗を手に毎晩広場に立つマリンさん(41)は「いま問われているのは法の支配だ」と語る。89年の反チャウチェスク運動に父親と参加したマリンさんは、民主主義と法の支配の象徴として米国を仰ぎ見てきたという。「米国の民主主義はトランプ大統領の暴走を止めると信じている」

 地元ジャーナリストのブラド・ウルスリーンさんは「先行きは読めない」と話す。デモの受け皿となる政党は育っていない。市民は与党内の自浄作用に期待するが、政府は退陣を拒否し、求心力回復のためにナショナリズムを利用するような動きも見せる。「(EUの揺らぎや米ロ関係など)地政学の変動にのみ込まれてしまうかもしれない」とウルスリーンさんはいう。

 汚職や縁故主義といった共産時代の負の遺産は周辺国に共通する。ルーマニアとともに07年にEUに加盟したブルガリアや、ソ連構成国だったモルドバではルーマニア市民のデモを支持する集会が開かれている。ルーマニアの反汚職運動の成否は地域全体に影響を及ぼす。

(ブカレストで、古川英治)
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