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スマホ勢力図に波紋 サムスン、戦略機種打ち切り

2016年10月13日 13時06分06秒 | 市場動向チェックメモ
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM13H3E_T11C16A0MM0000/?dg=1&nf=1

スマホ勢力図に波紋 サムスン、戦略機種打ち切り
2016/10/13 12:30日本経済新聞 電子版

 【ソウル=山田健一、シリコンバレー=兼松雄一郎】スマートフォン(スマホ)世界首位、韓国サムスン電子の戦略機種の生産・販売打ち切りで業界勢力図に波紋が広がっている。12日の米株式市場ではライバルの米アップル株が上昇し、中国の新興メーカーも勢いづくとの見方が出ている。13日の東京株式市場でも村田製作所などアップル関連株が買われ、スマホの勢力図が材料として意識される展開となった。

 サムスン電子は12日夕、発火事例が収まらなかった最新スマホ「ギャラクシーノート7」の販売・生産打ち切りによって、2016年7~9月期の連結営業利益が前年同期比約30%減ったようだと発表した。今月7日に同5%増益との見込みを発表したばかりだったが、欠陥スマホ問題で一転して大幅な減益となる。スマホの事業部門は赤字転落との分析もある。

 サムスン電子は13日、ノート7の販売打ち切りに伴う交換や払い戻しを韓国で始めた。同日のサムスン株は「悪材料がいったん出尽くした」との見方から4営業日ぶりに反発して始まったが、買いの勢いは弱い。ノート7の生産打ち切り観測浮上をきっかけに急落した株価は、直近高値から1割安い水準で推移している。持ち株比率で過半数を占める外国人投資家からの売りが目立っているという。

 米IDCによると、サムスンの4~6月期のスマホ世界シェアは22.8%で首位。だが今後は品質問題で消費者がサムスンのスマホを敬遠する事態も予想され、高級端末で競い合う米アップルの「iPhone(アイフォーン)」の需要が押し上げられるとの見方がある。12日の米アップル株は前日に続いて買いが優勢となり、前日比1.04ドル(0.9%)高の117.34ドルで終えた。足元の株価水準は過去1年(52週)の高値(123.82ドル)が視野に入る。

 一方、米半導体大手クアルコムの株価はさえない。同社はアップル、サムスン双方にスマホ向け半導体を供給しているが、サムスン向けの方が取引が大きく、最新スマホの打ち切りが悪材料と意識されている。

 米アップルなどサムスンの競合メーカーのシェアが高まるとの見立ては日本株にも波及。13日の東京市場ではアップル関連とされる部品メーカーの株価が軒並み上昇した。村田製作所やアルプス電気、太陽誘電などがそろって一時約2%値上がりした。

 半導体や電子機器の受託生産を手掛ける台湾のIT(情報技術)企業にも総じて追い風になるとの見方が浮上している。米アップルや中国メーカーのスマホの供給網に深く食い込んでおり、今回のサムスンのつまずきで「システムに同じアンドロイドを採用する中国スマホに押し上げ効果が出そう」(台湾の元富証券投資顧問)との分析から受注増に期待が集まっている。

 中国のスマホメーカーは華為技術(ファーウェイ)が世界シェア3位でサムスンとアップルの2強を猛追しており、vivo(ビボ)やOPPO(オッポ)の新興勢も急速に台頭している。
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