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市場惑わすトランプ・共和「連立政権」 米州総局 山下晃

2016年12月13日 12時02分13秒 | 市場動向チェックメモ
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGN13H0N_T11C16A2000000/?dg=1

市場惑わすトランプ・共和「連立政権」
米州総局 山下晃
2016/12/13 7:31日本経済新聞 電子版

 週明け月曜の朝。トランプ次期米大統領のツイッターが航空機ロッキード・マーチン株を揺らした。「(戦闘機の)F35のコストは制御不能だ」。ステルス攻撃のように突如降りかかったつぶやきで、F35を納入しているロッキード株は取引開始直後から売りが殺到。トランプ氏は「(大統領に就く2017年)1月20日以降は数十億ドルを軍事調達費を節約できるし、そうする」と続け、株価は一時5%安に沈んだ。

 大統領選前。米証券会社の資料に、ロッキード社は軍需拡大を掲げるトランプ氏が当選した場合に有望な「トランプ銘柄」と推奨されていた。こうした事前の読みは次々と外れている。

 「どういうことだ」。米ヘッジファンドが慌てたのは先週の米誌タイムのインタビューでトランプ氏が薬価引き下げに言及したことだ。「薬価は引き下げていく」「今の薬価の状況を好まない」

 共和党政権下では一般に薬価が上昇しやすく民主党政権下では抑制的だった。医薬業界の株価も共和党政権下では相対的に強く推移しがちだ。

 民主党候補だったヒラリー・クリントン氏は選挙期間中に度々薬価引き下げに言及し、バイオ医薬株は「ヒラリー・ショック」を被ってきた。トランプ氏の勝利以降に、こうした不安から解き放たれた医薬株が軒並み上昇してきた経緯がある。

 軍需株も薬品株もいわゆる「共和党銘柄」だ。しかし米調査会社ファンドストラットの政策担当、トム・ブラット氏は「共和党がトランプ氏に抱える問題の一つは彼があまりに民主党寄りだということ」と分析する。

 トランプ氏はオバマ大統領と会談後に医療保険制度改革法(オバマケア)の内容の一部を引き継ぐことも検討すると話した。共和党が抜本的見直しを求める高齢者向けの公的保険制度の維持にも前向きだ。

 大統領選後に米市場で強まるインフレ期待には「医療費の上昇も織り込まれている」(米エコノミスト)。医療政策は金利見通しも揺さぶる。

 共和党と旗色が異なるのはトランプ氏自身だけではない。ムニューチン次期財務長官は「富裕層には実質的に減税にならない」と税制の見通しを語った。共和党主流派の主張とは距離がある。

 国家経済会議委員長を引き受けるゴールドマン・サックスのナンバー2、ゲーリー・コーン氏も米政治サイトのポリティコによると民主党員だ。市場は新政権を「トランプ党と共和党の連立政権」と読み解くべきだろう。

 大統領選当日の11月8日深夜にトランプ氏の優勢が伝わり、暴落していたダウ平均先物が底を打ったのは「共和党が両議会を抑える」と伝わりだしたころからだった。大統領選で共和党候補が勝利したにも関わらず、単純に「ねじれ解消」という手放しで喜べる構図でもなさそうだ。

 12日は小動きに終わったダウ平均は初の2万ドル台をうかがう。「噂(期待)で買って事実で売る」。割高感が意識されだした米国株式市場では相場格言に習い「就任式前後には一端調整する」(米運用会社)との声が増えている。

(ニューヨーク=山下晃)
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