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16年産米、豊作見通し 主食用在庫が低水準でJAは値上げ

2016年10月01日 00時35分51秒 | 市場動向チェックメモ
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO07864140Q6A930C1QM8000/?dg=1&nf=1

16年産米、豊作見通し 主食用在庫が低水準でJAは値上げ
2016/10/1 0:07日本経済新聞 電子版

 収穫期の終盤を迎えた2016年産のコメが豊作見通しになった。農林水産省によると、飼料用米への転作増で作付面積が減少する一方、好天で10アールあたり収穫量は過去最高になりそうだ。ただ15年産に続いて需要量を下回り、在庫水準は低い。JAグループは16年産の卸会社などへの販売価格引き上げに動く。豊作傾向になって市況動向は先が読みづらくなった。

 農水省は30日、16年産米の作付面積と9月15日時点での作柄概況を公表した。主食用米の作付面積は助成金が出る飼料用米などへの転作が進み、15年産比2万5千ヘクタール減の138万1千ヘクタールを見込む。

 飼料用米の作付面積は1万1千ヘクタール増えて9万1千ヘクタールになった。

 16年産米の10アールあたり収穫量は545キログラムの見通し。15年産より14キロ増え、このまま順調に収穫を終えれば、単位面積あたり収穫量は過去最高になる。同省は「天候が良く、台風被害も限定的だった」と分析する。

 10アールあたり収穫量から算出した全国の主食用米の収穫量見通しは15年産比1%増の751万5千トン。需要量に対し約10万トン少なく、農水省は「在庫も(目安となる)200万トン近辺の水準で、需給は締まった状況が続く」と説明する。

 コメの取引現場では、市況は強基調。農家から集めたコメを出荷するJAグループは卸会社などに対する新米の相対販売価格を引き上げた。新潟産一般コシヒカリは15年産よりも500円高い60キロ1万6千円(東京着ベース)になった。秋田産あきたこまちは1万3600円で、700円高だった。

 銘柄ごとに上げ幅は異なる。飼料用米へ回される傾向が強い、低価格帯のコメは需給引き締まり感が強く、上げ幅が大きくなった。大手牛丼チェーンが使う北海道産きらら397は1200円高で、1万3150円になった。ホクレン農業協同組合連合会は「外食に使うコメの生産にも力を入れていきたい」と話す。

■コメ作況指数、全国は103

 農林水産省は30日、2016年産米の作況指数見込み(9月15日時点)を発表した。全国は103の「やや良」。2001年以来、15年ぶりの高水準で、10アールあたり収穫量も増加傾向だ。都道府県別でも平年並みの100を軒並み超えた。ひとつの稲穂から多くのコメがとれる状況だ。

 東北、北陸のコメどころが好天に恵まれた。新潟県は108の「良」と39年ぶりの高水準。10アールあたり予想収穫量は582キロで全国の収量と比べると37キロ多い。新潟のほか富山が106の良、石川と福井がともに104のやや良など北陸は総じて豊作見通しだ。いずれも10アールあたり収穫量は過去最高になりそうだ。

 8月以降続いた、台風の影響は千葉県の産地で、稲が倒れるなどで収穫が難しくなった地域もあったが、コメについては比較的影響が軽微だったという。
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