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米テックVBの祭典SXSW、トランプ政権と距離

2017年03月15日 19時08分06秒 | 市場動向チェックメモ
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO14044370U7A310C1000000/?n_cid=DSTPCS003

米テックVBの祭典SXSW、トランプ政権と距離
(1/3ページ)2017/3/15 6:30日本経済新聞 電子版

 世界中からIT(情報技術)業界やベンチャー企業関係者が集まるイベント「SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)インタラクティブ」が現地時間10~14日の日程で米テキサス州オースティン市で開催された。昨年は現職の米大統領として初めてオバマ前大統領が基調講演に登壇し、多くの政府関係者がイベントに参加するなどテクノロジー業界と政権の蜜月関係を演出した。だが今年は一転して、参加する政府関係者が激減。本来の主役である最新技術や画期的な新サービスよりも「トランプ新政権との距離」が話題となる政治色の強い会合となった。

IT(情報技術)業界やベンチャー企業関係者が集まる米イベント「SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)インタラクティブ」が10~14日の日程でテキサス州オースティン市で開催された

■テキサスに漂うシリコンバレーの空気

 「(トランプ氏が)差別的な発言を自分からやめることはない。団結して立ち向かう必要がある」。初日の基調講演に登壇したコーリー・ブッカー上院議員(民主党)の発言で、今年のSXSWは幕を開けた。昨年11月の米大統領選でトランプ氏が当選して以降、関係者から不安を訴える意見が相次いだため、SXSWの事務局は会期を延長して15~16日に「テック・アンダー・トランプ(トランプ政権下でのIT業界)」を話題にした講演や座談会などを多数開催することを決めた。

 今年の基調講演で「最大の大物」となったのが、バイデン前副大統領だ。自らが代表を務めるガン撲滅団体の活動を説明し、エンジニアなどIT技術に精通した人たちに対して活動への参加を呼びかけた。会場に入るためのチケットは早朝の配布と同時になくなり、バイデン氏は観客に総立ちの拍手で迎えられた。

基調講演に登壇したバイデン前副大統領は総立ちの拍手で迎えられた=ロイター

 前政権関係者がテクノロジー関係者から歓迎を受ける一方で、会場から姿を消した現政権関係者がいる。米連邦捜査局(FBI)のコミー長官。同氏は民主党候補ヒラリー・クリントン氏の私用メール問題を巡って、大統領選直前に捜査再開を公表して選挙結果に影響を与えた可能性があると指摘されている人物だ。

 コミ-長官は13日に対談形式の講演を行う予定だったが、約1週間前に急にキャンセルした。キャンセルの公式な理由は「スケジュールの関係でワシントンを離れられなくなったため」だが、一部のメディアは「抗議デモの可能性を危惧した」「トランプ政権に対して厳しい質問が飛ぶことを恐れた」ためではないかと報じている。

 テクノロジー業界関係者の間では、リベラルな民主党支持者が主流だ。移民や性的少数者(LGBT)に寛大で、トランプ政権が打ち出す保守路線を受け入れ難いと感じる人は多い。特に、イスラム圏の一部の国からの入国制限措置や、外国籍のエンジニアなどを雇用する時に活用できる入国査証(ビザ)の仕組みを変更しようとしていることに対する反発は強い。

■起業家は「自分を信じろ」

 その一方で、トランプ政権が規制緩和を打ち出していることに期待の声もある。「既存の枠組みを破壊(ディスラプション)して、新しいものを生み出すこと」を最も重要と考えるベンチャー業界にとって、常に悩みのタネとなってきたのが規制だからだ。

 「規制が今後どうなるのか、政治がどう動くのか、心配してみても答えは出ない。良いアイデアがあったら、突き進むだけ」。シリアルアントレプレナー(連続起業家)で、著名なベンチャー投資家でもあるマーク・キューバン氏は講演でこう語り、政府の動向に左右されない平常心の大切さを説いた。初期の段階で配車アプリのウーバーテクノロジーズから出資の要請を受けたが、「タクシー業界は規制業界だからと二の足を踏んでいるうちに投資の機会を失った」と、自らの失敗談も披露した。

ユーチューバ-(動画共有サイト「ユーチューブ」向けの動画作り)から起業家に転身したケーシー・ネイスタット氏は11日、「SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)インタラクティブ」で講演した。後輩起業家たちに向けて、「ものすごい勢いで技術が進化していく現在、将来のことを分かっている人はだれもいない。だからだれの意見にも耳を傾ける必要はない。自分を信じろ」と熱く語りかけた

 開催期間中、ソーシャル・ニュースサイト「レディット」の共同創業者アレクシス・オハニアン氏や、女性向けの人脈・デート相手探しアプリ「バンブル」の創業者ホイットニー・ウルフ氏、ユーチューバ-(動画共有サイト「ユーチューブ」向けの動画作り)から起業家に転身したケーシー・ネイスタット氏なども講演した。

 成功した若手起業家として有名な各氏だが、「そんなアイデアはうまくいかない」と強く否定された過去があることをそれぞれが披露していたのが印象的だった。「ものすごい勢いで技術が進化していく現在、将来のことを分かっている人はだれもいない。だからだれの意見にも耳を傾ける必要はない。自分を信じろ」というネイスタット氏のアドバイスは、会場の後輩起業家たちから大きな喝采を浴びた。

■ベンチャーの登竜門として曲がり角

今年の「SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)インタラクティブ」は天候に恵まれず、奇抜な衣装などで自社製品やサービスを売り込む企業の姿はまばらだった

 SXSWは、2007年に短文投稿サイト「ツイッター」を発掘したイベントとして知られ、ベンチャー企業の登竜門的存在といわれてきた。だが、近年はうまく「次のヒット企業」を見いだせずにいる。代わりに存在感を高めていたのが、SXSWに集まる若手人材にアピールしようとマーケティング活動を繰り広げる大企業の存在だったが、今年はこうした活動も一服したようだ。

 米メディア報道によると、今年はマイクロソフトやヤフー、韓国サムスン電子などが、SXSWでの無料コンサートといったマーケティング活動をやめたり、縮小したりしたという。

 開催地のオースティン市は「全米の住みたい街」ランキング上位の常連で、イベント開催コストの上昇が続き、費用対効果などを見直す動きが広がった。今年は気温が例年より低く、雨がちだったことも響いて、路上で奇抜な衣装などを着て自分の企業を売り込む若い起業家の姿はまばらだった。

 「いままでの人生で、米国がこんなに恐怖心を感じている状態を見たことがない」(ブッカー上院議員)。テクノロジー業界もこうしたトランプ政権への不安とは無縁ではなく、SXSWの主役が一時的に「技術」から「政治」に移ってしまった。しかし、大企業が去り、政治不安が落ち着く来年には、ベンチャー企業が主役のSXSWが戻ってくることを期待したい。

(テキサス州オースティン=清水石珠実)
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