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昭和文豪、無料公開お預け? TPP発効なら 著作権保護延長か

2016年10月18日 05時20分40秒 | 市場動向チェックメモ
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG17H0S_X11C16A0CC0000/?

昭和文豪、無料公開お預け? TPP発効なら
著作権保護延長か
2016/10/17 13:10日本経済新聞 電子版

 国会で審議入りした環太平洋経済連携協定(TPP)。発効すれば農業、産業分野だけでなく文学の世界にも影響を与える。小説などの著作権の保護期間が従来の50年から70年に延び、昭和の文豪作品の無料公開が先送りされる可能性が高い。著作権切れ作品を無料公開する団体からは「活用されずに死蔵される作品が増えてしまう」と懸念の声が出ている。

 「長期間にわたって経済的利益を生む作品はごく少数。そのために他の多くの作品を社会で共有できなくなるのは問題だ」。著作権の切れた作品をネット上で無料公開している電子図書館「青空文庫」の運営に携わる翻訳家の大久保ゆうさんはため息をつく。

 現行制度では小説などは原作者の死後50年で著作権が切れ、翌年から原則自由に利用可能。内容を全文入力してネット上で無料公開したり、新たな装丁を施して文庫で販売したりできる。

 例えば、1965年に死去した谷崎潤一郎や江戸川乱歩は2015年が没後50年に当たり、今年から作品を自由に使えるようになった。青空文庫は今年の1月1日に谷崎の「春琴抄」や乱歩の「二銭銅貨」を公開した。

 ところが、TPP交渉の結果、著作権の保護期間を米国やEUなど海外の主要国が採用する「70年」に延長することになった。条約が発効すれば、これから死後50年を迎える作家の作品は保護期間が20年上積みされ、自由に使えない。

 没年が67年の山本周五郎や69年の伊藤整、70年の三島由紀夫、71年の志賀直哉、72年の川端康成など、数年内に著作権が切れるはずだった作家の作品の無料利用は先延ばしになる見通しだ。

 青空文庫の大久保さんは、著作権切れ作品について「無料で読めるだけでなく、朗読CDを出したり、新しいコンテンツサービスに活用したりできる」と意義を強調。保護期間延長は「世界の文化に大きな害を与える」と訴える。

 国会図書館は古い所蔵資料をデジタル化してネットで無料公開する事業を進めている。担当者は「50年を過ぎてネット公開できたものが、館内での閲覧しかできなくなるといった影響が出そうだ」と話す。

 著作権の保護期間は90年代に欧米の多くの国が70年に延ばした。ただ、日本では「著作権者(遺族を含む)の利益を守るため保護期間を延長すべきだ」「過去の作品を広く社会が活用するためには延長すべきでない」などと主張が対立。文化庁の審議会で議論が繰り返されたが、結論を出せない状態が続いていた。

 TPPは米議会の反対などで早期発効に黄信号がともっているが、発効すればその時点から保護期間は延長される。著作権切れ作品の公開に取り組んできた大阪大の岡島昭浩教授(国語学)は「保護期間が長いと没年を調べにくくなり、作品の利用にも支障が生じやすい。『外圧』のような形で70年に延長されてしまうとすれば残念だ」と話している。
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