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FBI捜査へ圧力 トランプ氏、強まる疑惑 長官解任「司法省勧告と無関係」、説明を一転

2017年05月12日 12時18分08秒 | 市場動向チェックメモ
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM12H0R_S7A510C1MM0000/?dg=1&nf=1

FBI捜査へ圧力 トランプ氏、強まる疑惑
長官解任「司法省勧告と無関係」、説明を一転
2017/5/12 10:52日本経済新聞 電子版

 【ワシントン=川合智之】トランプ米大統領は11日の米NBCテレビのインタビューで、9日のコミー前米連邦捜査局(FBI)長官の解任を巡り「司法省の勧告とは関係なく、解任するつもりだった」と述べた。勧告を受け入れて解任したとの説明を一転させた。自身が捜査対象となるかを3回コミー氏に確認したとも明言。側近によるロシア接触疑惑の捜査を妨害するため解任したとの批判が一段と強まるのは必至だ。

 トランプ氏はインタビューでコミー氏を「目立ちたがり屋」と呼び「FBIは混乱状態にある」と話した。そのうえで自身の判断で解任に踏み切ったとの認識を示した。

 サンダース米大統領副報道官は10日、解任の理由として「司法副長官の解任勧告を受け入れた」と説明していた。トランプ氏の発言は従来の説明を根底から覆す内容だ。

 サンダース氏は11日の記者会見で説明の矛盾を問われ「直接大統領と話す機会がなかった」と釈明した。米メディアによると、ローゼンスタイン司法副長官は「トランプ氏の要求で勧告を提出した」と発言し、司法省に責任を押しつけるトランプ政権に反発した。

 トランプ氏はインタビューで、ロシアによる昨年の米大統領選介入疑惑を巡る捜査中止を求めたことはないと強調した。自身が捜査対象かどうかをコミー氏に3回問いただしたとも明かし、「捜査対象ではない」との回答を得たと語った。自身の潔白を印象づける目的とみられるが、捜査に圧力をかけたとの疑惑がかえって強まった。

 FBIは一方的な解任に反発を強めている。マケイブFBI長官代行は11日の上院情報特別委員会の公聴会で「コミー氏はFBI内で幅広い支持を得ている」と証言した。サンダース氏が解任理由の一つとして示した「FBI職員の信頼を失っていた」との発言を否定した。

 マケイブ氏は解任によってロシア介入疑惑の捜査が「阻まれることはない」とも強調した。米メディアによると、トランプ氏は12日にFBI本部を訪問する予定だ。FBIとの関係修復を探る目的とみられる。

 米国民の間でも不信感が広がっている。NBCは10~11日に実施したオンライン世論調査で、トランプ氏によるコミー氏解任は「不適切だ」とする回答が54%を占めたと発表した。「適切だ」とする回答は38%にとどまった。共和党員に限ると「適切」が79%だが、逆に民主党員は84%が「不適切」と答えた。

 米議会では民主党が実態解明を強く求め、トランプ氏への批判を強めている。共和党内からも解任を批判する声があがる。今後予定されるFBI長官の後任人事などの審議を巡り、混乱が深まるのは確実な情勢だ。
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