経済中心に書いてます!

趣味の範囲で…園芸・沖釣り・漢方・医食同源の投稿をします…業務はCX・225指数・FX Pro. …

「0.0003%」100億円でも利子3万円 (数字が語る2016年) 3年物社債利回り

2016年12月20日 22時19分49秒 | 市場動向チェックメモ
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO10667730U6A211C1920M00/?nbm=DGXLASGD16H86_Z11C16A2920M00

「0.0003%」100億円でも利子3万円 (数字が語る2016年)
3年物社債利回り
2016/12/15 2:00日本経済新聞 電子版

 2016年が終わる。「申(さる)酉(とり)騒ぐ」の相場格言を地で行く波乱の1年だった。英国の欧州連合(EU)離脱決定にトランプ次期米大統領の誕生――。金融市場は海外発のイベントに翻弄され大きく揺れた。来年も騒ぐのか。今年を象徴する数字を振り返り、その行方を占う。

 資生堂は13日、3年物の普通社債100億円を起債した。利回りは0.0003%。投資家から100億円を借りても、会社が年間支払う利子はわずか3万円。07年に同様の調達をした時の利払いは年1億1200万円だった。魚谷雅彦社長は「借り入れに最高の環境」と笑みを浮かべる。

 今年、お金がギリギリまで安くなった。起点が1月29日の日銀によるマイナス金利政策導入だ。銀行が日銀に預ける当座預金の一部をマイナス0.1%とし、いわばペナルティーを科すことで、市中へのマネー押し出しを狙った。2月にマイナス圏に入った長期金利は7月、ついにマイナス0.3%まで沈んだ。

 そして誕生したのが「0.0003%」クラブだ。10月、トヨタファイナンスが3年物社債を同利回りで発行、社債に初めて小数点第4位が付いた。日本電産と三井不動産、ホンダファイナンスが続き、資生堂が加わった。低下した利回りの恩恵を得ようと企業は起債に走る。1~11月の社債発行額は9兆7913億円と前年同期比5割増えた。

 裏に投資家の苦悩がある。「目をつぶって買うしかない」と、ある国内運用会社の担当者。マイナス金利の債券を買えば、償還までに購入時より深いマイナスで売らない限り損が出る。国債がマイナスに沈むと投資家は小数点以下第4位の社債に群がった。「プラスはプラスだ」

 「日銀トレード」の存在も金利低下を加速した。日銀は月1回実施する社債買い入れオペ(公開市場操作)で、残存期間1年以上3年以下で格付けなど条件を満たす社債を買う。例えば11月18日のオペの最低落札利回りはマイナス0.175%。投資家はほぼゼロ%の社債を10億円持っていれば、日銀に売った時点で175万円の利を生む計算。「日銀に売りさえすれば稼げるのにやらない手はない」、あるファンドマネジャーは明かす。

 欧州では仏製薬大手サノフィなどがマイナス金利社債を発行した。来年は日本でも登場するのだろうか。

 当面は「ない」というのが市場の認識だ。社債は国債と異なりデフォルトのリスクがつきまとう。200兆円超の資産を持つ機関投資家の代表格、ゆうちょ銀行は「もしマイナス金利の社債が出ても手を出さない」(笠間貴之執行役員)と明言、投資家の抵抗は強い。

 足元では米長期金利の上昇が日本にも波及。長期金利を取り巻く風景は様変わりしている。10月末の国債利回りは残存11年程度までマイナスだったのが、足元7年ゾーンまで縮小。連動して、10月起債時に0.320%だった九州電力の10年債は12月の起債時には0.360%に急上昇した。

 だが、3年以下の社債は「別世界」(国内証券)。日銀による長期金利のゼロ%程度への誘導と社債買い入れが続く限り「0.0003%」クラブ員が増えることになりそうだ。
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 「1286円」英EU離脱後の株... | トップ | 小型ロケット「イプシロン」... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。