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iPhone新機種のびっくりとがっかり 識者3人に聞く

2017年09月22日 13時11分14秒 | 市場動向チェックメモ
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO21318380Q7A920C1000000?channel=DF260120166490&style=1&n_cid=DSTPCS020

iPhone新機種のびっくりとがっかり 識者3人に聞く
2017/9/22

iPhone X(左)とiPhone 8(右)(写真:磯修、以下同)
 スマートフォン(スマホ)市場が成熟に向かう中、米アップルが発表したiPhoneの新機種を専門家たちはどう見ているのだろうか。今回の発表の第一印象としては「新鮮味に欠けた」との声も聞かれた新型iPhoneだが、モバイル機器やデジタル機器に詳しい識者3人に改めて「びっくり」と「がっかり」のポイントを挙げてもらった。

発表会のティム・クックCEO
■佐野氏:まとめる力はさすが、目新しさには欠ける

 有機ELディスプレーや顔認証、ワイヤレス給電など、新型iPhoneに搭載された機能は、そのほとんどが事前に予想された通りだった。だが実際に登場したiPhone Xを見ると、それを一つにまとめあげる力はさすがだなと感じた。それぞれの要素がとてもスマートに製品化されている。これはアップルが持つ、変わらないアドバンテージだ。

 機能的に注目は、やはりAI(人工知能)専用ユニットの「ニューラルエンジン」だろう。今回は顔認証に用いられるだけだというが、チップセットにAIを搭載することでさまざまな可能性が広がると感じた。これまでモバイル端末でAI機能を提供する場合、クラウド上で処理をしていた。しかし、クラウドにあげるのに抵抗を感じる情報もある。たとえば顔認証の情報をクラウドで処理することに不安を感じる人もいるだろう。こういった傾向はますます強くなっていくはず。そういったデータをクライアント側で処理できるのは大きい。

顔認証の設定をしているところ。ニューラルエンジンを使用している
 もちろんクラウドのAIもますます発展していくだろう。クラウドとクライアントという2つの軸で対応できるようになったというのは、スマホのAI化にとって大きなポイントになるはずだ。

 「残念だった点」は、「良かった点」の裏返しになるが、個々の機能に目新しさがなかったことだ。スマホ用の有機ELディスプレーはいうまでもなくサムソンが先行しているし、AIを搭載したチップセットは、ファーウェイが9月2日にドイツ・ベルリンで開催されたIFA 2017で発表済み。デュアルカメラもやはりファーウェイが先行した技術だ。

 アップル最大の強みだったデザインも同じことがいえる。これまではiPhoneのデザインを他社が追随してきたが、今回のiPhone XはアップルがGalaxyっぽいスマホを出したという見方もできるだろう。スマホ前面をすべてディスプレーにするという情報は早くから出ていたが、実際に登場したiPhone Xは有機ELを最上部まで広げているものの、カメラやセンサーを装備するために一部がへこんだデザインになった。指紋認証用のTouch IDセンサーをディスプレー内に埋めこむという噂もあったが、今回は採用されなかった。このような工夫を実現する時間がなかったのかもしれない。

iPhone Xのディスプレーは上部に「切りかき」が入った形になる
 一方、同時に発表されたiPhone 8は前機種iPhone 7と比べガラス素材になったこととワイヤレス給電くらいしか違いがない。10年前の初代iPhone発表以来、スマホをけん引してきたアップルだが、ここにきて手詰まりを感じさせた。

佐野正弘
 福島県出身、東北工業大学卒。エンジニアとしてデジタルコンテンツの開発を手がけた後、携帯電話・モバイル専門のライターに転身。携帯電話に関連した幅広い分野の執筆を手がける。NIKKEI STYLEに「佐野正弘のモバイル最前線」を連載中。
■西田氏:AIを着実に準備、ARは提案がほしかった

 ディープラーニング用コアである「A11 Bionic neural engine」を、iPhone XだけでなくiPhone 8シリーズにも搭載したのには驚かされた。外見的にはiPhone Xが目立つが、中身的にはそこまでの差はなく、これから重要になる「AI処理」に向けた準備が着実であることを思わせる。

 Apple Watch単体で通信や通話が可能になったことも注目だ。iPhoneと同じ電話番号をApple Watchでも使えるようにするために、携帯電話事業者をまきこんだ想像以上に大きな仕組みになっている。「フィットネスを中心に、よりよいiPhoneのコンパニオンを売り込む」ことに、アップルが本気であることを強く感じる。

Apple Watch単体での通信機能は、各国での携帯電話事業者をまきこんで実現した
 一方、がっかりしたのはiPhone 8やiPhone Xで、カメラのハードウエアにさらに工夫がなされるかと思ったが、意外と「ハードとしては」小幅の改善に見えたこと。ただし、写真はソフトとのセットで品質が大きく変わるので、実機でのテストを行うまでは判断は保留したい。

 AR(拡張現実)については、iOSに「ARを生かしたアプリ」が最初から搭載されると予想していたのだが、そうではなく、サードパーティー任せでスタートする印象が強い。ARはゲームだけでなく、より広い可能性を秘めたものなので、スタート時点で「これは」という提案が欲しかった。

西田宗千佳
 フリージャーナリスト。1971年福井県生まれ。得意ジャンルは、パソコン・デジタルAV・家電、ネットワーク関連など「電気かデータが流れるもの全般」。NIKKEI STYLEに「西田宗千佳のデジタル未来図」を連載中。
■磯氏:便利な無線充電、驚きに欠けたX

 発表会のあと、iPhone 8を1週間ほど試用した。予想以上に快適だったのが、ガラスの素材とワイヤレス充電だった。

 実際に手に持ってみるとわかるのだが、ガラスの背面はiPhone 7以前の素材に比べると滑らず、持ち歩くときの安心感は強くなった。落としたときに備えてケースを付けている人が多いが、どうしてもかさばる。ケースを付けずに使う人が増えるのではないだろうか。

ガラス素材に変わったiPhone 8/8 Plus。ワイヤレス充電のための変更だが持ちやすくなった
 ワイヤレス充電も便利だった。発表会ではbelkinの高性能充電パッドを試用したが、手軽さと早さを両立していると感じた。ワイヤレス充電に対応したスマホは他社からも出ているが、販売台数が多いiPhoneが採用したことでさまざまな可能性が広がると思う。たとえばカフェやファストフード店で、コンセントではなく充電パッドを設置する店が一気に増えるのではないか。今は多くの人がモバイルバッテリーを持ち歩いているが、街の至る所でスマホの充電ができる、バッテリー切れを心配しなくていい世界が近づいているのかもしれない。

2018年に登場するAirPowerマットを使うと、iPhone、Apple Watch、AirPodsを同時に充電できる
 残念だったのは、発表に驚きがなかったことだ。アップルの責任ではないが、満を持して登場したiPhone Xは、事前にリークされていた情報通りだった。スティーブ・ジョブズ・シアターでの発表会にも参加したが、恒例の「One more thing……」のあとにiPhone Xが登場したときの会場の雰囲気は、これまでに比べるとどこか冷めているようにも感じた。

 実際に手にしてみると、縦長になったiPhoneXは、8 Plus以上のパネルサイズを実現しながら持ちやすかった。パネルがより高精細な有機ELになったことで、表示も鮮やかで美しかった。ただ、これはGalaxyを持ったときも同じ。ベゼルをなくすことで、デザインはどうしても似てしまう。

 縦長になったディスプレーで気になるのは、既存のアプリを利用した際の挙動だ。横長のテレビでアナログ地上波を見たときのようになるのだろうか。また、ホームボタンのないiPhone Xは、画面の上下からスワイプする動作が増えるのだが、画面が長いだけに片手で操作するのは難しいかもしれない。

 もちろん使い込めば良さが見えてくるだろう。だが、iPhone Xの大きな特徴であるAIや機械学習などがもたらす威力は、発表会後のタッチ&トライで触っただけでは体感できなかった。アップルが威信をかけて投入するiPhoneの最上位機ではあるものの、現時点では真の実力がもやに包まれたかのようにすべて見通せないのが気になる。実機を手にして試せるときまで、ドキドキはお預けとなりそうだ。

磯修
 1971年生まれ。「日経トレンディネット」にて、デジタルカメラやイメージングデバイス、アップル&スマートフォン関連、リユース&中古市場を中心とした分野の取材・執筆を手がける。
ジャンル:
ウェブログ
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