kzunoguchi

趣味の範囲で…園芸・沖釣り・漢方・医食同源の投稿をします…業務はCX・225指数・FX Pro. …

三井不動産、「ファストリ退去後」に商機あり 証券部 大酒丈典

2016年10月13日 11時25分05秒 | 市場動向チェックメモ
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO08258200S6A011C1000000/?dg=1

三井不動産、「ファストリ退去後」に商機あり
証券部 大酒丈典
2016/10/13 5:30日本経済新聞 電子版

 三井不動産のランドマーク、東京ミッドタウン(東京・港、地上54階建て)。その上層階に投資家の視線が集まっている。8フロア程度を実質的な本社として使う小売り大手ファーストリテイリングの一部退去が伝わったためだ。目玉物件の空室懸念を受け、三井不株は年初来安値(8月4日の2031円50銭)近辺での値動きが続く。しかし、上昇基調の不動産市況に照らすと、次の借り手こそ「金の卵」になる可能性がある。

複合商業ビル「東京ミッドタウン」と六本木周辺(東京都港区)

 ファストリは年明けをめどに、実質的な本社機能を持つ東京本部を東京ミッドタウンから東京・有明の物流施設に移転するという。同施設は大和ハウス工業所有の大型物件だ。きっかけは9月下旬、不動産業界紙の報道だったが、その日のうちにアナリストレポートなどを通じて瞬く間に市場に広がった。10月に入り日経平均株価が1万7000円台を回復するなか、三井不株は12日も3日続落。前日比19円(0.9%)安の2067円50銭で取引を終えた。

 ファストリ関係者によると、移転するのは全体の3分の1ほどにとどまりそうだという。無理もない選択だろう。移転の背景にデフレ経済の再来があるのは想像に難くない。主力のカジュアル衣料店「ユニクロ」では機能性肌着「ヒートテック」が1000円を切っている。昨年より300円程度安い。2年連続の値上げで遠のいた客足を取り戻そうと、今春から一転、実質的な値下げにかじを切った。秋冬物も例外ではない。「値下げした分、コスト削減を迫られたのだろう」。多くの市場関係者から異口同音にこうした声が漏れる。

 しかし、株式市場では弱気の虫が往々にして過剰な反応を示す。足元の不動産市況に照らすと、次の借り手はファストリより高い賃料で契約を結ぶ可能性が高い。ファストリがミッドタウンに入居したのは2010年。民主党政権下で超円高が進んで企業業績が落ち込み、オフィス賃料も急落していた時期だ。オフィス仲介大手によると、当時は都心の超大型オフィスビルは平均賃料が坪(3.3平方メートル)あたり3万円台前半だった。それが今や3万円台半ばから4万円台に迫る勢いを見せている。アベノミクスに陰りが見え始めたとはいえ、不動産市況は景気にやや遅行する傾向がある。日銀のマイナス金利政策も重なり、足元では賃料反騰の条件が整っている。

 「少なくとも、ファストリと同程度の賃料で募集すれば、そう苦労せずテナントは見つかるだろう」(オフィス仲介大手)。今回のファストリ退去に投資家はネガティブに反応しているだけに、次のテナントが早々に決まり、賃料も上昇したとなれば株式市場では「ポジティブ・サプライズ」として迎えられる可能性が高い。

 株価は現時点で「ファストリ後」を織り込んではいない。三井不動産の純資産は約2兆円。保有不動産の含み益は1兆3000億円に達する。純資産に含み益を合算した時価ベースの純資産をはじくと、3兆3000億円。1株あたりに換算すると3200円だ。12日終値(2060円50銭)は4割近く割安な水準とみることもできる。証券12社のアナリスト予想によると最も低いクレディ・スイス証券でも2500円。強気のゴールドマン・サックス証券は4160円としている。平均では3280円だ。投資家の弱気虫が払拭されるには時間がかかるかもしれないが、長期投資家には買いの機会が訪れているかもしれない。
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« W杯最終予選、ハリル監督が... | トップ | 出光・昭シェル、17年4月の... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。