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振り込め詐欺対策、電話機値上がり招く

2016年09月15日 20時28分09秒 | 市場動向チェックメモ
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO07066250Z00C16A9000000/?dg=1

振り込め詐欺対策、電話機値上がり招く
(1/2ページ)2016/9/15 6:30日本経済新聞 電子版

 円高・ドル安傾向が続き、原油価格も安値が続く。消費者の節約志向もあって国内物価はなかなか上がらない雰囲気が漂う。一方で原材料や人件費の高騰を理由にした企業による値上げ表明も目立つ。最近公表された7月の小売物価統計のほか、日本経済新聞社が全国約440のスーパーなどの販売データを集計する日経POSを手掛かりに、1年前からの価格動向をチェックしてみると、大きく価格変動している商品が散見される。気になる値動きをピックアップして調べてみた。

■撃退機能が実売価格を押し上げ

振り込め詐欺を撃退できる固定電話機は高齢者世帯に人気(ヨドバシカメラマルチメディアAkiba)

 「振り込め詐欺の増加で、固定電話機が値上がりしました」とヨドバシカメラの担当者。「ボタン1つの設定で迷惑電話を撃退できるようになっているんです」。呼び出し音が鳴る前に本機が応答して、相手に通話を録音するというメッセージを流す。録音されてはまずいと、詐欺電話をかけるほうは受話器を置く。

 警察庁によると、振り込め詐欺の被害額は2015年に総額397億円にのぼった。摘発者数は過去最多の2080人だった。

 振り込め詐欺は消えない。撃退機能は、固定電話を利用する高齢者のために開発された機能。固定電話としては久しぶりの注目商品になって実売価格を押し上げた。

 総務省の7月の小売物価統計によると、東京都区部の店頭価格はファクス機能と子機付きで1セット約1万9000円で前年同月比20%高い。大阪では同26%の上昇率になった。

ウイスキー樽の値上がりが小売価格に響いた

 ウイスキーは東京と大阪いずれも高い上昇率だった。ウイスキーを入れる樽(たる)の材料である北米産のナラ材「ホワイトオーク」が値上がりした。国産ウイスキーの事業化への道を描いたNHKドラマ「マッサン」の人気をきっかけにしたウイスキーブームによる需要の高まりも重なった。小売物価統計では都区部では700ミリリットル入りで前年同月比17%高の1本1422円だった。

 日経POSでは全国の店頭に並ぶウイスキーの8月の全銘柄平均が1330円で、1年前から6%高くなった。

 ソースはブルドックソースが15年に四半世紀ぶりとなる値上げを発表。都区部で500ミリリットル入りが1本258円になった。主原料となるトマトペーストや香辛料などの値上がりが理由だ。スーパーの店頭価格も徐々に上昇した。1年前と比べて13%値上がりした。日用品の店頭での価格競争が激しい大阪では上げ幅が5%に抑えられた。

ブルドックソースは昨年、25年ぶりの値上げに踏み切った。

 日経POSでは最も売れ筋の大手メーカーの500ミリリットル入りが8月平均で1本203円。1年間で23円高くなった。

 やはりエネルギー関係は値下がりが目立った。年初にはドバイ原油相場が1バレル30ドルを下回る安値水準にまで下がり、円高傾向も重なった。液化天然ガス(LNG)などの輸入価格も水準は低く、電力とガスの大手は原燃料価格を料金に反映する燃料費調整(燃調)制度に基づいて値下げを実施。全国的に軒並み光熱費は下がった。

 ガス料金が下がったからといって、ガステーブルが売れるわけではないようだ。ガステーブルはオール電化物件や電磁調理器の普及に押されて値下がり基調だ。特に他地域と比べてマンションが多い都区部では13%の値下がりになった。需要は減少傾向で、家電量販店などではガステーブルの売り場が縮小している。実売価格は1台2万円を割っている。

■旅行かばん、水筒にインバウンドの影響

前年から10%以上値動きした主な品目
【東京都区部】
値上がり
品目上

幅値下がり
品目下


ソース13%ガステーブル13%
ウイスキー17%掃除機20%
固定電話機20%家庭用ゲーム機12%
空気清浄機17%コンタクトレンズ用剤11%
浄水器21%灯油19%
水筒24%ガソリン15%
シーツ17%鉢植え11%
コーヒーカップ15%旅行用かばん13%
ペットトイレ用品13%電気代11%
運動靴16%都市ガス16%
子供靴15%
マンション向けの火災・地震保険料15%
【大阪市】
値上がり
品目上

幅値下がり
品目下


ウイスキー13%ようかん18%
乾燥スープ10%掃除機10%
固定電話機26%家庭用ゲーム機12%
空気清浄機13%歯ブラシ19%
電気ポット18%ワイングラス10%
水筒10%ETC搭載器13%
ペットトイレ用品15%灯油19%
子供靴16%ガソリン16%
マンション向けの火災・地震保険料15%都市ガス14%
戸建て向けの火災・地震保険料(耐火構造)14%
戸建て向けの火災・地震保険料(非耐火構造)22%
(注)小売物価統計をもとに作成。7月時点で比較。変動幅大きい生鮮食品などはのぞく

 興味深いのは旅行かばんの値下がりだ。中国人を中心に、少し前まで爆買いで膨らんだ土産物を持ち帰るために、日本でかばんを新調するという現象が起きていた。インバウンド消費が一巡したことで、旅行かばんを日本国内で買い求める人たちが減った。

 加えて「日本人に人気の高額ブランドのかばんが品薄になって、安い下位規格品が買われるようになった」(ヨドバシカメラ)という。東京都区部では13%の値下がりになった。

 意外な値上がり商品が水筒だ。メーカー側による目立った値上げ表明があるわけではないが、高機能化による新製品の発売が実売価格水準を上げたようだ。保温・保冷性だけでなく、軽さや飲みやすさの追求をメーカーが続けて、値段が上がっている。外国人観光客による日本土産としても人気で需要も底堅い。

 空気清浄機は都区部と大阪市のいずれでも高い上昇率になった。シャープが発売した蚊取り機能付きは高価ながらヒットし、平均販売価格の水準を押し上げた。空気清浄機は空気汚染が深刻な中国からの観光客による引き合いも依然根強い。

 ペットトイレ用品は東西を問わずに値上がりした。はっきりした理由はわからないが、ペットのためには高額商品の購入も惜しまない人が多いということだろうか。

 住宅の損害保険はマンションと戸建てで値動きが分かれた。損害保険料率算出機構が14年7月に保険料の参考値を改定した。マンションの漏水事故や自然災害の増加で保険金額が想定を上回ったことで改定した。損害保険会社がマンション向け火災・地震保険の料金引き上げに動いた。

 一方で戸建て向けの料金は下がっている。損害保険料率算出機構に聞いてみると「保険は出ていくお金と入っていくお金の収支が合うように作られている。結果的に戸建てはリスクが低減したことで料金が下がった」という。マンションの場合、老朽物件が多くなるほど住戸部分だけでなく、共用部分でも損傷するリスクも高まって最終的に保険料が引き上げられるようだ。

 今回は値段の変動幅が大きい生鮮食品などを除いて幅広く、価格動向をみてみた。一般消費者として生活する視点からみて、統計上の物価がすべて正解というわけではない。ちなみに小売物価統計は指標性の高い品目を選び出し、約900品目を調べている。調査品目のリストを確認すると、メーカーや基本仕様などを細かく指定している商品もあれば、商品特性の都合で詳細な仕様を特定しないものもある。当然、販売店によっても値動きに差が出る。

 ただ原油相場の下落から振り込め詐欺の増加まで、価格が世の中のいろいろな現象を映し出しているということはいえそうだ。

(商品部 筒井恒)
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