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東レが挑む2つの「1000の壁」 証券部 竹内弘文

2017年05月15日 08時03分40秒 | 市場動向チェックメモ
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO16285990S7A510C1000000/?dg=1&nf=1

東レが挑む2つの「1000の壁」
証券部 竹内弘文
2017/5/15 5:30日本経済新聞 電子版

 東レと言えば、炭素繊維。そんなイメージを持つ人が多いだろう。だが、成長の主軸であった炭素繊維事業は苦境が続いている。単価が高い航空機向けの出荷が鈍く、2017年3月期の後半から減産を強いられたからだ。東レは業績と市場の評価の双方で「1000の壁」が待ち受ける。乗り越えるためには、やはり炭素繊維の早期回復が欠かせない。

炭素繊維は航空機向け需要の弱含みが続く(写真は炭素繊維の中間加工品)

 1つ目の「1000の壁」。それは利益目標だ。東レは18年3月期の純利益を4期連続で過去最高の1000億円とし、初の大台乗せを見込む。ただ、17年3月期の純利益実績は994億円だっただけに、今期は薄氷の最終増益となる見通しだ。リチウムイオン電池のセパレーターフィルムなど化成品部門や繊維部門が稼ぐ一方、炭素繊維部門の営業利益は前期並みの240億円と「ゼロ成長」を想定している。

 背景には、米ボーイングの新型中型機「B787」向けに出荷する炭素繊維の中間加工品の需要動向が読めない点にある。部品メーカーが抱える流通在庫が積み上がっているとみられるが、「どれくらい(流通在庫が)あるのか、分からないのが問題だ」。日覚昭広社長はアナリスト向け説明会で苦しい心情を吐露した。在庫調整は「第1四半期、もしくは最悪の場合、上期いっぱい続く」(日覚社長)。

 B787には700機近い受注残があるとみられるものの、生産ペースは月12機のまま。「発注取り消しも可能なので実態は“仮需”に近い」(東レ幹部)という。原油高に弾みが付かなければ、航空会社が燃費の良い先端機種に更新する意欲が高まらない。そんなリスクをボーイングは織り込んでいるようだ。

 東レはB787向け需要増を当て込んで建設中の米サウスカロライナ州の工場稼働時期は、当初想定の19年から1年程度先送りする方針だ。

 そんな東レが直面するもう一つの「1000の壁」は株価だ。16年前半ごろから東レ株のチャートを描くと1000円が上値抵抗線になっている。何度か突破を試すもはじかれてきた。17年3月期決算の発表日だった5月10日。午前の取引では1000円台に乗る場面もあったが、午後1時の発表直後に急落して4%安で引けた。11、12日も続落して12日終値は944円50銭だった。

 主因はやはり控えめな18年3月期の純利益予想だ。市場予想(QUICKコンセンサス)を60億円程度下回っており、「決算集中シーズンのため、市場予想を下回る銘柄には機械的に売りが出やすかった」(カブドットコム証券の河合達憲投資ストラテジスト)。

 「炭素繊維の調整終了を待つ」。10日の決算発表を受けて証券各社のアナリストが書いたリポートにはそろってこの表現が並んだ。目標株価を1000円超に据えるアナリストは多数派。早期に炭素繊維の調整局面が終わるのかどうか。2つの壁越えに挑む東レの先行きを左右する。
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