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塩釜のカツオ一本釣り、エコ認証で五輪商機に 編集委員 滝順一

2016年10月11日 00時59分36秒 | 市場動向チェックメモ
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO08027500V01C16A0000000/?n_cid=DSTPCS003

塩釜のカツオ一本釣り、エコ認証で五輪商機に
編集委員 滝順一
(1/2ページ)2016/10/10 6:30日本経済新聞 電子版

 宮城県塩釜市の明豊漁業は、カツオとビンナガマグロ漁について「海のエコラベル」とも呼ばれる海洋管理協議会(MSC)認証の取得を申請中だ。2020年の東京オリンピック・パラリンピックでは選手村などで提供する食事は地球環境に配慮した食品が求められる見通しで、認証を受けた水産物が市場を広げる絶好の機会となるはずだ。松永賢治社長は「先頭を走らないと商売では意味がない」と意欲を見せる。

■水産加工業から参入 原料から販売まで一貫体制を構築

 ――認証取得の狙いはどこに。

松永賢治・明豊漁業社長

 「正直なところ深い考えがあったわけではない。MSCについては、10年以上前に当社の親会社(静岡県焼津市の南食品)の営業担当としてスーパーに商談に行ったときに初めて耳にした。親会社のロゴも『MSC』なので印象に残っていた。子会社の経営立て直しに8年前に塩釜に来たが、東日本大震災後のある日、ふと思い立ってMSC日本事務所(東京)に電話し、話を聞きに行った。それがきっかけだった」

 「震災後にサステナブル(持続可能)なものを売っていかねばという気持ちはあった。漁業はたとえ細くなっても地球環境の再生力の範囲で末永く続け、後世に残していかなくてはならないと思うようになっていたのは確かだ」

 ――そもそも漁業を手掛けるようになったのは震災後のことですね。

 「当社はカツオのたたきなど水産加工品の製造・販売がメーンだ。カツオ船がなくなると商売はできないので、原料の調達部門として必要だと判断し漁業に参入した。その点で、普通の漁業者とは違う面がある」

カツオ一本釣り漁は「選べる漁業」(明豊漁業提供)

 「具体的に言えば、一本釣り船の中古が売りに出ていたので(それを買って漁業を)始めようと思った。ただ親会社を説得するのはたいへんだった。塩釜にカツオ製品の工場はあってもカツオ船の入港はほとんどない。当時は原料から加工、販売まで一貫した流れができていなかった。(市場で)戦うためには原料の安定供給が不可欠だと提案したのだが、なかなか聞き入れてもらえず、最後は親会社のオーナーから『好きにしろ』と言われた」

 「現在は500トン級が2隻の体制だが、近く新しい船を入れて3隻体制とする。5~9月は日本近海で、それ以外はフィリピンやキリバスなど遠洋で操業している」

■消費者に評価されれば単価が上がり、持続的な漁業も実現

 ――認証審査で苦労はありますか。

 「いろいろ気をつけなくてはいけない点はあるが、基本的に一本釣りは資源保護という観点では優しい漁法だ。1本ずつ手で捕る漁であり(何でも捕るのではなく)選ぶことができる。例えば魚群が目の前にいても、魚たちが空腹でなければ捕れない。小さな魚は捕りにくい」

 ――認証にはコストもかかります。認証済みであることを2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けた商戦で活用するつもりは?

 「コストがかかるのは承知のうえだ。MSC認証をとろうとしていることは営業の現場でも尋ねられることが増えた。関心は高まっていると感じる。私たちが先頭に立つ形になっているので、みなが見ている。ほかの船主さんたちにも追随してもらいいっしょになって認証をとろうという機運が生まれればよい」

 「商売では先頭を走らないと意味がない。環境にやさしいと評価されて消費者が買ってくれれば単価も上がるし、船もよくなり、人手不足の解消にもつながる。持続的な漁業も実現できる」

<取材を終えて> 増える世界のカツオ漁獲量 枯渇の懸念も
 審査を通過すれば、明豊漁業のカツオとビンナガマグロの一本釣り漁は、京都のアカガレイ漁と北海道のホタテガイ漁に次いで国内では3つ目のMSC認証となる。
 MSCは英国ロンドンに本部を置く非営利団体で、認証制度とエコラベルを使って、持続的な水産業の拡大に取り組んでいる。認証を受ける漁業は世界各地で毎年増えている。
 東京五輪の組織委員会は持続可能性を重視した大会運営を大方針に掲げており、11月にも農林水産物の調達ガイドライン案を公表する見込みだ。五輪会場などで提供される食品の供給者に対し、地球環境保護への取り組みを求める。
 松永さんは静岡県焼津生まれ。焼津は全国から船が集まるカツオ漁の基地だった。今も一大拠点であることには変わりはないが、船の数や水揚げ高がかつてほどではないという。水産庁の統計では、カツオの総漁獲量は約25万トン、そのうち遠洋のカツオ一本釣りは約5.5万トンにとどまる。
 一方で世界の漁獲量は1990年代から急速に増え、約300万トン(世界食糧農業機関)に達している。新興国や開発途上国で缶詰需要などが拡大しているといわれる。マグロと違って、まだ漁獲規制が深刻な状態ではないとされるが、このままの需要が続けば、資源の枯渇が懸念される。
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