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日銀へも伸びる米政治の長い影 編集委員 滝田洋一

2016年09月18日 15時44分57秒 | 市場動向チェックメモ
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO07327060W6A910C1000000/

日銀へも伸びる米政治の長い影
編集委員 滝田洋一
(1/2ページ)2016/9/18 5:30日本経済新聞 電子版

 今週は20~21日に、日銀と米連邦準備理事会(FRB)の政策決定会合が重なる。日銀にとって気がかりなのは、米金利据え置き観測が強まるなか、米長期金利が足踏みし、ドル相場の天井が重くなっている点だろう。

 米国のハト派とタカ派のラリーは、8月の雇用統計など景気指標がいまひとつなこともあり、ひとまずハト派優位のうちに、米連邦公開市場委員会(FOMC)を迎えそうだ。先週のブレイナード理事の講演が、じわりと市場に染み渡る。

FRBメンバーの利上げに対する姿勢
8月26日イエレン議長積極条件が整う
フィッシャー副議長積極(9月利上げに)イエス
パウエル理事慎重
9月9日タルーロ理事慎重
12日ブレイナード理事慎重性急な行動は愚か

 理事のキーワードは、目新しいとはいえないニューノーマル(新常態)である。その特徴は(1)インフレ率の下振れ(2)労働市場のゆるみ(3)海外市場の影響拡大(4)中立金利(自然利子率)の低下(5)インフレ時とは非対称的な政策手段――の5つである。

 低インフレという環境の下で、一層の雇用改善を放棄するのは「愚か」だ――。シティグループ証券の高島修チーフFXストラテジストは、この強い言い回しに注目する。

ジャクソンホール会議の議場の外で話すFRBのイエレン議長(右)とフィッシャー副議長(8月26日、米ワイオミング州)=AP

 8月26日の米ワイオミング州ジャクソンホールでの会合で、フィッシャー副議長は雇用改善を理由に早期引き締め論を展開した。金融政策の大御所で、イエレン議長の後見人ともいえる副議長に、ブレイナー理事は真っ向から勝負を挑んだ。

 「愚かとは何と無礼な」。フィッシャー副議長に一喝されかねないハト派の主張には、大統領選が影を落とす。

 ブレイナード理事は前国際担当財務次官で、民主党のクリントン候補とは家族付き合い。クリントン政権が誕生すれば、ルー財務長官の後任との呼び声もある。

 だから利上げに慎重という面もあろうが、ブレイナード氏が挙げる論点の多くは、米エコノミストの多くも賛同する。その際、指摘されるのは、大統領選を控えて経営者のマインドが悪化している点である。

 脱退も視野に入れた北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉やメキシコなどからの移民制限。共和党のトランプ候補の主張は、国境を越えてサプライチェーン(製品の全体的な流れ)を延ばした米企業にとって、大打撃となる。

 中小企業を中心に設備投資の手控えが起こっている。全米自主営業者連盟(NFIB)の8月の調査では、経営拡大を手控える理由として政治の先行き不安を挙げた回答が39%と過去最高に達した。

 「FRBはあえて火中の栗を拾わず、大統領選が終わり霧が晴れる12月まで待つだろう」。バンクオブアメリカ・メリルリンチのイーサン・ハリス氏(マネジングディレクター)に利上げ時期をただすと、そんな見方を示していた。同氏に限らず、市場参加者の間では、そんな予想が有力になっている。

ブレイナード理事=AP

 9月の米利上げにブレーキを踏んだばかりでない。ブレイナード理事はドル高にも強烈なけん制を放っている。

 2014年以降の20%近いドル高は、米国にとって2%の政策金利引き上げに相当する。このドル高を伴う外需の不振が、原油安による石油産業への打撃と並んで最近の米経済不調の主因となっている――。

 米利上げ時期の後ズレと並んで、こうしたドル高けん制のおかげで、為替市場での円安・ドル高の余地は、どうしても限られる。日銀の次の一手について、表のように市場では目下、百家争鳴状態。

 財政と足並みをそろえて景気のテコ入れを図る日銀としては、長期金利の低位安定を持続させたいところ。追加金融緩和を米利上げのタイミングに合わせたい気持ちは山々だろうが、市場がしびれを切らしかねないのが悩ましい。

3次元緩和の現状と追加緩和の予想
対 象内 容予 想蓋然性
量長期国債保有残高を年80兆円拡大購入ペースの弾力化△
質ETF保有残高を年6兆円拡大新たに外債を購入×
REIT保有残高を年900億円拡大
CP残高2.2兆円を維持
社債残高3.2兆円を維持
金利当座預金一部をマイナス0.1%にマイナス金利の幅を拡大○
新しい次元長期金利低位安定の持続上限明示や時間軸の表明△
(注)蓋然性は市場予想の多寡による。

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