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「自前主義」卒業 中小企業、革新へオープン連携

2016年12月13日 12時35分25秒 | 市場動向チェックメモ
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO09436460R11C16A1000000/?n_cid=DSTPCS003

「自前主義」卒業 中小企業、革新へオープン連携
(1/2ページ)2016/12/13 6:30日本経済新聞 電子版

日経ものづくり
 「ものづくりベンチャーと仕事をすると、ワクワクする」。浜野製作所(東京・墨田)社長の浜野慶一氏は、東京都板橋区で開催された中小製造業とものづくりベンチャー企業などが集まったイベントで、最近の企業連携の姿を熱く語った。

 「オープンイノベーション」という言葉が頻繁に使われるようになり、自前主義からの脱却がトレンドになっている。既存の取引関係を超えて連携することが、今までにない製品を短期間に生み出し、競争力の強化につながるという認識が製造業の間で強まっているのだ。中小製造業がものづくりベンチャーをサポートするという図式だけではない。中小製造業同士が連携したり、そこに大手メーカーや大学、個人なども加わったりすることで、新たな力が生まれつつある。

■高齢者による育児を支援

図1 高齢者による育児支援用の哺乳瓶。持ちやすい形状、見やすい目盛などを備える。BABAラボが発案し、芝浦工業大学の知見を生かして共同開発した。製品化に際してはさいたま市や大阪府東大阪市の中小製造業が協力している

 例えば、2016年8月8日に発売された「ほほほ ほにゅうびん」は、高齢者による孫育てを支援することを目的に開発された哺乳瓶(図1)。高齢者による“孫育てグッズ”製作工房「BABAラボ」で生まれたアイデアを基に、芝浦工業大学が具体的な形状や目盛りのデザインなどの決定に協力し、埼玉県や大阪府の中小製造業が製造・組み立てを担当した。

 高齢者による育児が増えているという現状における課題・要望をBABAラボが提案し、それを参考にしながら具体的な解決策(デザイン・設計)を大学が科学的に示す。そして、製品として完成させるための製造については中小製造業の技術力を結集したという図式だ。

 このように、1社だけで製品の企画から製造までを実施するのではなく、複数の企業や大学などが連携して製品化を実現する例が増えている。「世の中に役立てたい」という思いを現実にするハードルが下がり、従来は市場に出にくかったような製品が次々と生み出されているのだ。

 このような連携の実現を後押しするのが、中小製造業をさまざまな形で支援する組織(以下、産業機関)に所属するコーディネーター。全国各地にある産業機関には、地域の中小製造業の技術力や強みに詳しいコーディネーターがおり、発注企業と受注企業のマッチングなどに取り組んでいる。

 前述の哺乳瓶の例では、埼玉県さいたま市の「さいたま市産業創造財団」がコーディネーターとして活躍した。同財団は基本的に、さいたま市内の企業を支援することを目的にしている。ただし、そのネットワークはさいたま市内に限らない。例えば製造に当たって、ボトル部分はさいたま市内のブロー成形業者に依頼したが、人工乳首は大阪府東大阪市、組み立ては埼玉県草加市内の中小製造業者を紹介している。

 特に、人工乳首を成形できる企業の選定は難航したという。「特許の関係で成形可能な企業が限られていた」(さいたま市産業創造財団支援・金融課課長の佐々木哲也氏)からだ。他の産業機関に相談したり、さいたま市外の事業者との情報交換を進めたりする中、ついに東大阪市のメーカーを見つけ出したのだ。

■同志が集い製品化に挑む

 製品開発プロジェクトごとの連携ではなく、キャラクターデザインなどのコンテンツをベースとして、そこから複数の具体的な製品化プロジェクトを立ち上げようという動きもある。例えば「全日本製造業活性化計画(JMRP)」と名付けられた取り組みだ。

 JMRPでは、ロボットアニメ「機動戦士ガンダム」のメカニックデザイナーとして著名な大河原邦男氏がデザインしたオリジナルロボットをベースに、中小製造業が集ってさまざまな製品化を行おうとしている。既にプラモデル化などのプロジェクトが立ち上がっている。ロボットだけでなく、そのデザインをベースとしたスーパーカーのコンテンツも利用できる(図2)。

図2 「イグザインBarid」のデザイン。中小製造業の連携によってさまざまな最終製品の提供を目指すJMRPでは、大河原邦男氏がデザインしたロボットの著作権の譲渡を受けている。これをコアコンテンツとし、プラモデル化などのプロジェクトが進行中だ。ロボットのデザインをベースとしたスーパーカー「イグザインBarid」の展開も検討中である

 また、ガンダムそのものではないが、そのメカニカルデザインを担当した大河原氏のデザインであるという事実は、「ガンダム世代の中小製造業の経営者・技術者には魅力的」(JMRPの代表を務める緑川賢司氏)。子どもの頃に憧れていたコンテンツと自分の仕事に関連性が生まれることは、積極的な取り組みにつながる。

■情熱でつながるネットワークへ

 ものづくりは今後、「ヒエラルキー型からネットワーク型へ変わっていく」(リバネス代表取締役CEOの丸幸弘氏)(図3)。大企業を頂点に1次サプライヤーなどの大手部品メーカー、中小製造業へと発注・受注の関係が連なるピラミッド型の系列から、これらの企業が自由に連携する姿、つまり互いに発注し、受注する形への転換だ。そこに、ものづくりベンチャーや個人なども加わってくる。

図3 市場へのアプローチの変化。(a)従来、最終製品の市場と接点があるのは大手メーカーで、その要求に従って1次サプライヤーや中小製造業が部品の製造を請け負っていた。(b)近年は、大手メーカーだけでなく1次サプライヤーや中小製造業、さらにはものづくりベンチャーも市場に対して製品を提供するようになっている。その際には、従来の一方向での受注・発注の関係ではなく、双方向での連携が必要となってくる

 系列の崩壊が進んだといっても、「まだまだヒエラルキー型の取引が残っている」とリバネスの丸氏は指摘する。「インターネットなどが発達していない時代は、中小製造業にとって(発注元である)大企業はありがたい存在だった」(同氏)。別の言い方をすれば、中小製造業はその枠組みの中で生きるしかなかったのだ。日本が急速に経済発展するためにも、その枠組みは効率的だったのだろう。

 しかし今は、情報が世界中を瞬時に飛び交う時代。しかも、ユーザーニーズは多様化どころか個別化し、その変化のスピードも速い。組織が肥大化し、意思決定が遅い大企業では、細かなニーズに対応するのが難しく、変化スピードにも付いていけない。逆に、このような時代では、ものづくりベンチャーや中小製造業などが大いに活躍できる。

 ただし、1社だけではどうしても不足する領域が出てくるのも事実。複数の企業が連携することが、「同時多発的に、新しいものが出てくる時代」(同氏)のカギになる。連携の実現では、人と人のつながりが重要だ。連携することでシナジー効果を生むことが前提とはなるが、「パッション(情熱)でつながることが大切」(丸氏)。表面的なつながりではなく、深く相手を知った上での連携を実現するには、連携に参加する全員が思いを共有することが求められる。

■連携の形は1つではない

 企業間連携の形はいろいろありそうだ(図4)。ここでは、4つのパターンを紹介しよう。

図4 中小製造業だけでなく、ものづくりベンチャーや大手メーカー、研究機関などを巻き込んだ連携が広がっているが、連携のパターンはさまざまだ

 まず、ものづくりベンチャーを中小製造業が支援するという形。ものづくりベンチャーと中小製造業が個々に連携する場合もあれば、中核となる企業を通じてつながったり、ものづくり総合支援施設を利用する中でつながったりする場合もある。

 同じ思いや目的を共有することで、さまざまな中小製造業が集うことも考えられる。先に紹介したように、デザインコンテンツをベースとし、多種多様な企業が得意技術を生かして製品開発を進めるような形だ。

 同業他社であっても、得意な分野・業界が異なれば蓄積したノウハウや知見も異なっている。いわば同業異分野の中小製造業が連携すれば、新たな力を発揮できるだろう。

 地元を活性化させるという目的での連携もある。沖縄県うるま市で実施されている電気自動車(EV)開発の取り組みはその1例だ。

 これらに共通するのは、連携することで中小製造業自らが熱く、そしてワクワクしながら果敢に挑戦しているという姿である。大企業からの受注が減ったから仕方なく取り組むのではなく、ものづくり本来の楽しさを感じながら取り組むことで、世界で戦える連携の輪が広がっていく。

(日経ものづくり 中山力)
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